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三春酒造

代表銘柄:三春駒・三春五万石

福島県

FUKUSHIMA

1979年創業

福島県田村郡三春町に蔵を構える三春酒造(旧・佐藤酒造)は、1979年(昭和54年)に設立された酒蔵です。代表銘柄として「三春駒」や「三春五万石」などを醸造しています。

日本三大桜の一つ「滝桜」で知られる三春町の中心地に位置し、仕込み水には阿武隈山系の伏流水を使用。南部杜氏の優れた伝統技術を生かし、丁寧な手造りによる酒造りを追求しています。

原料米には兵庫県産「山田錦」のほか、「五百万石」や「美山錦」などの酒造好適米を用い、全量三春町産の米を使用したお酒や地元農家と連携した酒造りにも取り組んでいます。町内で愛される定番酒から季節限定酒まで幅広く展開しており、桜にちなんだ限定酒の売上の一部を地元の桜保護活動に充てるなど、地域に根ざした酒造りを続けています。

三春酒造の歩み

福島県田村郡三春町に蔵を構える三春酒造株式会社は、1979年(昭和54年)に佐藤酒造株式会社として設立されました。主要銘柄である清酒「三春駒」のブランドイメージに合わせて企業イメージを明確にするため、2023年3月1日付で現在の社名「三春酒造株式会社」に変更しています。所在地は日本三大桜のひとつに数えられる三春滝桜で知られる三春町の中心部で、代表取締役は佐藤淳氏、杜氏は齋藤哲平氏が務めています。

三春町は中世以来、田村氏の城下町として栄えた歴史を持ち、旧城下町らしい町並みが今も残っています。三春酒造の仕込み水にはややミネラル分を含む阿武隈山系の伏流水を使用しており、コクのある酒質になりやすい水質のなかで、南部杜氏の技術を受け継いだ丁寧な手造りにより、鑑評会向けの繊細な酒質を追い求めています。

全国新酒鑑評会では、平成22酒造年度から平成24酒造年度まで3年連続、平成27酒造年度から平成30酒造年度まで4年連続で金賞を受賞しました。記録が残る平成14酒造年度以降では三春駒が21回入賞しており、金賞は合計11回です。新型コロナウイルスの影響で決審が中止となった令和元酒造年度も入賞を果たしており、令和6酒造年度に金賞を、令和7酒造年度にも入賞しています。

福島県酒造協同組合が開催する春季・秋季鑑評会でも高い評価を積み重ねています。春季鑑評会では平成27年から平成29年にかけて3年連続で金賞を受賞し、平成30年の春季鑑評会では純米の部で金賞より上位にあたる県知事賞を、吟醸の部でも金賞を受賞しました。その後も2020年と2024年に純米酒の部で、2021年、2022年、2025年、2026年には吟醸酒の部・純米酒の部の両部門で金賞を受賞するなど、近年まで金賞受賞が続いています。

秋季鑑評会でも平成28年から令和元年まで吟醸酒の部・純米酒の部の両部門で4年連続の金賞を受賞したのに続き、2020年に吟醸酒の部で、2021年にも吟醸酒の部で、2022年と2025年には両部門で金賞を受賞しています。さらに、仙台国税局が主催する東北清酒鑑評会でも、平成27年、平成28年、平成29年、2018年、2019年、2022年、2023年、2025年の8年にわたり純米酒の部を中心に優等賞を受賞しており、県内の鑑評会とは異なる仙台国税局主催の鑑評会でも安定した評価を得ています。

国内外のコンテストでも実績があり、2020年度全米日本酒歓評会の純米酒部門で金賞、2024年度は大吟醸A部門で銀賞を受賞しました。ワイングラスでおいしい日本酒アワードでは2025年に「三春五万石 純米吟醸原酒」がプレミアム純米部門で金賞を、2026年には「三春 純米吟醸原酒」がメイン部門で金賞より上位の最高金賞を受賞しています。全国燗酒コンテスト2026では、極上お値打ちぬる燗部門で「三春 滝桜純米原酒」が、極上お値打ち熱燗部門で「三春 特別純米原酒」が、それぞれ金賞を受賞しました。

桜の町・三春の文化と風景を未来へ残すため、桜にちなんだ限定酒については売上の一部を桜の保護活動に充てています。

酒造りの特徴

洗った米は冷たい水に浸して吸水させ、米の品質や精米歩合に応じて浸漬時間を管理しており、大吟醸などでは吸水量を「限定吸水」としてストップウォッチで秒単位まで管理します。蒸した米は放冷機にかけて外側が硬く内側が柔らかい「外硬内軟」の状態に仕上げ、麹・酒母・もろみのすべてに使用します。麹造りでは、蒸米に種麹を振りかけて麹室に運び、床もみと切り返しを重ねながら、3日目の朝に米を乾燥させ、夕方に出麹を迎えます。

酒母は、もと桶に麹と水、醸造用乳酸と酵母を合わせてから蒸米を加える速醸系酒母で仕込み、暖気樽を使って少しずつ温度を上げながら12〜13日かけて造り上げます。仕込みは酒母・麹・蒸米を三段階に分けて加える三段仕込みで、2日目は「踊り」として中一日空け、4日目の「留」を終えたあとは普通酒で20日ほど、大吟醸では30日ほどかけて発酵させます。発酵中は温度が20度を超えないよう毎日測定と記録を行っています。

原料米は、大吟醸には兵庫県産山田錦を、純米酒には五百万石と美山錦を用いています。近年は三春町内の農家と契約し、町内産五百万石の使用も始めました。数量限定の「三春駒 大吟醸386(MIHARU)」では三春産の原料米を全量用いて38.6%まで磨き込み、全国新酒鑑評会で金賞を受賞した純米大吟醸では兵庫県産山田錦を精米歩合20%まで磨く試みにも挑戦しています。

2026年には純米吟醸原酒・特別純米原酒・滝桜純米原酒の3商品からなる新ブランド「三春」を立ち上げ、このうち純米吟醸原酒には五百万石を精米歩合55%まで磨いた原料米を使用しています。

代表銘柄

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三春駒

三春町の伝統工芸品の名を冠した三春酒造の看板銘柄です。麹米に五百万石、掛米に美山錦を全量使用した特別純米酒は、香り穏やかでやや甘口のまろやかな味わいに仕上げています。全国新酒鑑評会では平成27酒造年度から平成30酒造年度まで4年連続で金賞を受賞するなど、金賞は確認できるだけで11回にのぼり、季節ごとに「ひやおろし」や「初しぼり」なども展開しています。

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三春五万石

三春駒に続く三春酒造の銘柄です。特別純米原酒はメロンやバナナを思わせる原酒ならではの香りと、軽やかですっきりとした飲み口が特徴で、2020年度全米日本酒歓評会の純米酒部門で金賞を受賞しました。純米吟醸原酒は寒い冬場に仕込んだ原酒を1回火入れで瓶詰めし、-5度の低温で管理した薫り高い一本で、ワイングラスでおいしい日本酒アワード2025のプレミアム純米部門で金賞を受賞しています。数量限定の季節商品として蔵出荷されるほか、詰め合わせギフトにも採用されています。

見学・購入

蔵見学
なし
直売所
三春滝桜へ向かう途中にある「桜久保売店」で、桜の開花期に三春酒造の商品が販売されています。
補足
見学は受け付けていません。営業時間は8時30分から17時30分まで、土曜・日曜・祝日は休業です。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
福島県田村郡三春町字中町67
創業
1979年
公式サイト
www.boki.co.jp

出典

sakedata.jp / sake-times.com / boki.co.jp / miharukoma.com / sakenomy.jp / fukunosake.com / nrib.go.jp / tif.ne.jp / nanbutoji.jp

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