神杉酒造
代表銘柄:神杉・杉の舞・人生劇場
愛知県
AICHI
1805年創業
1805年(文化2年)に創業した愛知県安城市の酒蔵です。代表銘柄である「神杉」の名は、第7代当主が酒造の神を祀る奈良県の大神神社より拝名したことに由来します。
酒造りでは安城市産の「若水」や愛知県産の「夢吟香」などの地場産米を自社で100%精米して使用し、仕込み水には敷地内の井戸から湧き出る矢作川の伏流水(軟水)を用いています。地元農家と手を取り合い、地域の食文化と相性の良い風土に根ざした地酒を醸しています。
受賞歴について蔵の発表では、名古屋国税局主催の新酒鑑評会で首位賞を受賞(1983年・2002年)したほか通算46回の金賞を獲得し、全国新酒鑑評会でも通算16回の金賞を受賞したとしています。また、2001年に『特選街』誌の全国日本酒コンテスト普通吟醸・純米吟醸部門で「杉の舞」がグランプリに選ばれたといいます。
神杉酒造の歩み
神杉酒造は、愛知県安城市の明治本町、JR安城駅の周辺に蔵を構える酒蔵です。創業は1805年(文化2年)で、運営する神杉酒造株式会社の設立は1940年(昭和15年)です。代表取締役社長は杉本多起哉さんで、清酒のほか本みりんや焼酎、合成清酒の製造も手がけています。
「神杉」の名は、第7代当主の杉本庄兵衛が、醸造の神様として厚く信仰していた奈良県桜井市三輪町の大神神社(三輪神社)から拝名した由緒ある酒名です。三輪山は山全体が御神体で、古歌には三輪の神杉が詠まれていると蔵は説明しています。蔵のある安城は、矢作川の伏流水が地表に近いところを流れる地下水の豊かな土地です。
蔵の発表では、全国酒類調味食品品評会で最高の賞にあたるダイヤモンド賞を1971年(昭和46年)に受賞し、名古屋国税局主催の新酒鑑評会では1983年(昭和58年)に吟醸酒で、2002年(平成14年)に純米吟醸「杉の舞」で首位賞を受けたとしています。2001年(平成13年)には『特選街』誌の全国日本酒コンテスト普通吟醸・純米吟醸部門で「杉の舞」がグランプリに選ばれたといいます。
全国新酒鑑評会の金賞は通算16回(3年連続を含む)、名古屋国税局の鑑評会の金賞は2007年までの連続22回を含めて通算46回と蔵は説明しています。
主催者の公表で確かめられる実績は次のとおりです。全国新酒鑑評会は、平成14酒造年度以降に限ると5回入賞しており、うち金賞は平成16酒造年度の1回です。名古屋国税局の酒類鑑評会では、平成14年の第50回から平成19年の第56回まで毎回入賞または優等賞に選ばれ、平成21年度の第58回から平成28年度の第65回まで8年連続、令和元年度の第68回にも優等賞となりました。回ごとの受賞は、各銘柄の項目に記しています。
平成16年からは、地元安城市の生産者に酒米「若水」の栽培を依頼し、蔵の人たちも田植えや稲刈りを体験しながら米づくりに加わってきました。平成25年(2013年)のなごや美酒欄では、大吟醸「斗びんどり」が大吟醸・純米大吟醸の部で5年連続の金鯱賞に選ばれ、「神杉純米しぼりたて」も純米の部IIで金鯱賞を獲得しています。蔵開きと初しぼり新酒まつりを毎年開き、2026年には建物の改装を進めながら開催しています。
酒造りの特徴
酒米は愛知県産が中心で、蔵は愛知県産米100%を目指しています。蔵の発表では、兵庫県産の山田錦は2016年の造りから使用をやめ、愛知県酒造好適米の「若水」と「夢吟香」を中心に商品を展開しています。「若水」は、愛知の米と愛知の酵母で愛知の酒を造り、まず地元の人々に飲んでもらおうというコンセプトのもと、昭和60年代に安城市の農業試験場で開発された酒米です。蔵は20年以上、「若水」でどこまでの品質と幅の酒が造れるかを試行錯誤しながら研究してきました。米は必ず玄米で仕入れ、酒造専用の精米機で100%自家精米します。
精米歩合は酒の種類によって35%から65%まで幅があります。
仕込み水は、敷地内にある5本の井戸のうち1本から湧き出る、矢作川の伏流水です。安城はもともと地下水の多い土地で、粘土層があるため伏流水が地表に近いところを流れています。この水はミネラル分が少ない軟水で、夏の渇水期でも水位が下がらず、蔵は「命の井戸」と呼んでいます。洗米にも仕込み水を使い、高級酒は10℃の冷水で丁寧に手洗いします。いったん短時間で洗って水を切り、重さを量ったうえで、吸水が悪ければ5秒や8秒洗いを足して、米の水分含量を一定にします。
蔵見学や蔵開き、新酒まつり、安城七夕まつりなどの機会には、この仕込み水を無料で分けています。
杜氏の流儀は、三大杜氏のひとつである越後杜氏の流れを汲みます。先々代の田中杜氏は「越後の大滝」と呼ばれた大杜氏の直弟子で、麹の作り方や酒の造り方を後継者に惜しみなく伝えたと蔵は説明しています。製麹では、蒸米に麹菌をふりかけて素手でもみほぐし、約2日で麹に仕上げます。コンピューターで温度・時間を厳しく管理します。仕込みは初添、踊(1日休み)、仲添、留添の三段仕込みで、もろみは毎日、杜氏が舌で利き酒をします。吟醸クラスは杜氏が飲んで納得した酒だけを瓶詰めし、そうでなければブレンドして味を整えます。
清酒以外にも個性的な商品があります。もろみを荒越しして造る「濁 NIGO」は、発酵で生じた炭酸ガスが溶け込んでいるため、開栓時に吹き出しやすい酒です。古酒「古原酒」は専用のタンクや瓶で長期熟成させたもので、「本格拾年超熟成みりん」は洋酒のような琥珀色が特徴です。愛知県産の紫黒もち米「峰のむらさき」で醸した深紅の日本酒「紅美酒」や、紫黒米で造った赤い保存飲料「Cremisi(クレミシ)」も扱います。
「Cremisi」は平成21年度に、優良ふるさと食品中央コンクールで農林水産大臣賞、愛知のふるさと食品コンテストで最優秀作品賞を受けました。
代表銘柄
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神杉
名は大神神社から拝名した由緒を持つ、蔵の看板銘柄です。公式の主な銘柄には吟醸神杉、神杉特別純米酒、純米酒あじわいもようなどが並びます。名古屋国税局の酒類鑑評会では、第53回(平成17年)で「神杉吟醸」、第55回(平成18年秋)の市販酒の部で特別本醸造「神杉」、平成21年度から25年度(第58〜62回)の5年は本醸造「神杉」が優等賞に選ばれました。
楽天で商品を見る杉の舞
純米吟醸の銘柄で、公式の主な銘柄にも挙げられています。名古屋国税局の酒類鑑評会では、第50回から第52回まで純米酒の部で入賞を重ね、第54回から第56回まで同じ純米酒の部で優等賞に選ばれました。第55回と第56回は、純米吟醸「杉の舞」として出品された酒です。
人生劇場
山廃純米と本醸造があるシリーズで、公式の主な銘柄には本醸造人生劇場が挙げられています。名古屋国税局の酒類鑑評会では、山廃純米「人生劇場」が平成21年度の第58回から平成28年度の第65回まで8年連続で純米酒の部の優等賞に選ばれ、令和元年度の第68回にも優等賞となりました。
見学・購入
- 蔵見学
- あり(要事前確認)
- 直売所
- 公式サイトのオンラインストアで、紫黒米で造った紅美酒やCremisiを扱っています。
- 補足
- 蔵見学は予約制で、見学時間は10時から16時です。見学は年間を通して受け付けており、10月から3月が酒造期で、土日は原則不可です。時期により見学内容が異なるため、事前に電話での問い合わせが必要です。見学では蔵の中をひと回りでき、ペットボトルやポリタンクを持参すれば仕込み水を無料でもらえます。蔵は2026年2月以降、建物を改装しており、2026年10月時点では工事の遅れで建物に入れない状態のため、見学の可否も事前に確認してください。蔵開きは3月、初しぼり新酒まつりは10月に開かれ、いずれも10時から15時で、駐車場はありません。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 愛知県安城市明治本町20-5
- 創業
- 1805年
- 公式サイト
- www.kamisugi.co.jp
出典
sakeworld.jp / japansake.or.jp / wikipedia.org / sakagura-press.com / pref.aichi.jp / katch.co.jp / nosai-aichi.jp / kamisugi.co.jp / nta.go.jp / houjin-bangou.nta.go.jp
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