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藤井酒造

代表銘柄:白狼・三朝正宗・三徳桜

鳥取県

TOTTORI

1669年創業

鳥取県東伯郡三朝町の三朝温泉街に位置する、1669年(寛文9年)創業の老舗酒蔵です。代表銘柄には地元で親しまれる「三朝正宗」のほか、大正時代に使用されていた銘柄を復活させた「白狼」や「三徳桜」などがあります。

小規模な酒造りを行いながら、新酒のにごり酒からホーロータンクで常温熟成させた長期熟成酒まで幅広く展開しており、特に様々な年代の熟成酒(古酒)を手掛けている点が大きな特徴です。代表的な熟成酒である「白狼 古酒原酒 1996」は、世界的な酒類コンペティション「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2010」のSAKE部門において、金メダル(ゴールドメダル)および鳥取トロフィーを受賞した実績を持ちます。

また、酒造りのほかに鳥取県産の酒米「鳥姫」を使用したノンアルコールの「スイーツ糀あまざけ」の製造・販売なども行っています。

藤井酒造の歩み

藤井酒造は、寛文9年(1669年)創業の酒蔵です。鳥取県東伯郡三朝町の三朝温泉街に蔵を構え、現在も三朝温泉に唯一残る蔵元として知られています。蔵の南側には椎や樅、楠の大木が茂り、南からの強い日差しをさえぎって、蔵の中でたくさんの酒を静かに熟成させてきました。

代表銘柄の「三朝正宗」は、所在地の三朝温泉にちなんで名づけられた酒で、地元の人や観光客に長く親しまれてきました。三朝神社のお神酒にはこの酒が使われ、季節ごとの行事や三朝温泉の祭り「花湯まつり」でも用いられています。三朝温泉の旅館で「三朝正宗」と指名すると、上撰が出てきます。

藤井酒造は、早くから日本酒の熟成酒造りに取り組んできた蔵です。清酒の貯蔵に適した場所にあったことから、2017年の時点で、およそ40年前から古酒づくりに取り組んでいます。現在は、新酒のにごり酒から、20年以上ホーロータンクで常温熟成させた長期熟成酒まで、さまざまな年代の酒を扱っています。

2010年4月20日から21日にかけて、ロンドンでインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2010のSAKE部門の審査が行われ、「白狼古酒原酒1996」が金メダルと鳥取トロフィーを獲得しました。この大会のSAKE部門は100点満点で採点され、金メダルは95点以上の酒に贈られます。トロフィーは、金メダルの中でもさらに上の水準に達した酒に与えられる賞です。

審査員の寸評では、香りは干し草と鶏のだし、クローブに少しカレー粉が加わったようで、口に含むと木の風味とうま味があり、クリーミーでスパイシーな余韻が続くと評されました。アワードディナーの翌日には、在英日本大使館でSAKE部門の金メダル受賞酒の試飲会も開かれました。

白狼と三徳桜は、いずれも昔の銘柄を復活させたものです。白狼は大正時代に使っていた銘柄で、三徳桜は戦前まで使っていた銘柄でした。三徳桜は、2006年の三徳山開山千三百年を盛り上げるため、復刻して古酒を造ってほしいと三徳山三佛寺から要望を受けて復活しました。三佛寺の住職に御祈祷をしていただいた「御祈祷酒 三徳桜」として世に出ています。

酒造りの特徴

藤井酒造は、小規模な酒造りと、さまざまな年代の熟成酒を特徴としています。熟成酒の代表が「白狼古酒原酒1996」で、原料米は三朝町産の五百万石、精米歩合は55%です。アルコール度数は19度、日本酒度は+6、酸度は1.7で、冷酒から常温、オンザロックまで楽しめます。1996年醸造の綺麗な琥珀色の原酒で、長い年月をかけた複雑な香味は、ワインやウイスキー、紹興酒、ドライシェリーなどを連想させます。なお、原酒とはアルコール度数を調整していない清酒のことです。

このほか、白狼には1998年醸造の古酒原酒が、三徳桜には1985年醸造の長期熟成酒があります。年代の異なる熟成酒を手がけているのも、古酒に早くから取り組んできた蔵の特徴です。なお、白狼の1998年醸造は、公式オンラインショップでは在庫切れの表示になることがあります。

主力の「三朝正宗上撰」は、約1年間土蔵で熟成させた酒です。甘口と辛口の中間的な味わいで、燗でも冷やでもおいしく飲める万能型です。級別制度があった当時の一級酒に相当します。

酒造りの技術を応用して生まれたのが、ノンアルコールの「スイーツ糀あまざけ」です。米と米麹だけで造られ、吟醸酒造りに使う酒米と同じように高度に精米した米を用います。原料の米は、鳥取県オリジナルの酒米「鳥姫」です。糖類と合成保存料は無添加で、米由来の自然な甘みが生きています。米のデンプンが製造の過程で糖に変わるため、無糖ではありません。クセがほとんどないので、フルーツや牛乳、インスタントコーヒーなどと混ぜて楽しむこともできます。

代表銘柄

白狼

大正時代に使っていた銘柄を復活させた、藤井酒造を代表する熟成酒です。「白狼古酒原酒1996」は、2010年のIWCのSAKE部門で金メダルと鳥取トロフィーを獲得しました。琥珀色の原酒で、複雑な熟成香があり、ワインやウイスキー、紹興酒、ドライシェリーなどを連想させる香味です。冷やしてストレートで、またはロックで楽しめます。このほかに1998年醸造の古酒原酒も手がけており、年代の違う熟成酒がそろう銘柄です。

三朝正宗

三朝温泉の名にちなんで名づけられた、蔵の代表銘柄です。主力の「三朝正宗上撰」は、約1年間熟成させた甘口と辛口の中間的な酒で、燗でも冷やでも楽しめます。級別制度があった時代の一級酒に相当します。三朝神社のお神酒はこの酒で、季節の行事や花湯まつりでも使われています。三朝温泉の旅館で「三朝正宗」と頼むと、この酒が出てきます。

三徳桜

戦前まで使っていた銘柄で、三徳山三佛寺の依頼を受けて復刻されました。2006年の三徳山開山千三百年を盛り上げるため、古酒として造ってほしいと要望され、住職に御祈祷をしていただいた「御祈祷酒 三徳桜」として復活しています。商品として知られるのは1985年醸造の長期熟成原酒で、熟成した原酒ならではの濃醇な味と香りが持ち味です。

見学・購入

蔵見学
なし
直売所
蔵の隣にある店舗で、各種の酒を無料で試飲できます。営業時間や休業日は変わることがあるため、訪れる前に問い合わせると安心です。オンラインショップでも販売しています。
補足
蔵の見学は受け付けていません。所在地は鳥取県東伯郡三朝町三朝870-1です。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
鳥取県東伯郡三朝町三朝870-1
創業
1669年
公式サイト
www.fujii-sake.co.jp

出典

misasaonsen.jp / sakenomy.jp / yahoo.co.jp / tottori.lg.jp / returnable-navi.com / fujii-sake.co.jp / pref.tottori.lg.jp / histrip.jp / kotobank.jp / tottori-guide.jp

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