SAKE BREWERY — FUKUSHIMA

末廣酒造

福島県会津若松市日新町12-38 1850年創業

紹介

末廣酒造は、江戸末期の嘉永3年(1850年)に創業された福島県会津若松市の酒蔵です。本社の「嘉永蔵」(会津若松市)と「博士蔵」(会津美里町)の2拠点で酒造りを行っています。会津の米・仕込み水・会津杜氏による酒造りにこだわり、地酒の味を追求しています。明治時代には福島県内で初となる杜氏制度による酒造りを実現し、大正時代には山廃造りの創始者である嘉儀金一郎氏による「山廃造り」の試験醸造が行われ、その技法が現代まで継承されています。定番の「末廣」のほか、無濾過生原酒「猫魔の雫」、瓶内二次発酵の微発泡酒「ぷちぷち」「梅ぷち」「姫ここち しゅわりん」など多彩な酒造りに挑戦しています。全国新酒鑑評会における金賞受賞歴も多数持ち、見学可能な嘉永蔵は観光地としても親しまれています。

歴史

末廣酒造の創業は嘉永3年(1850年)、初代猪之吉が会津藩の御用酒蔵であった新城家から独立して酒造業を興したことに始まります。

二代目遠藤包胤の代には戊辰戦争によって蔵を失いましたが、その後再興を果たしました。三代目正脩の代には清酒に加えて水油や漆器、木盃・枡などの計量器の製造にも事業を拡大し、明治19年(1886年)から明治27年(1894年)にかけて福島県内と東京に支店・出張所を開設し販売網を広げました。しかし明治39年(1906年)の大火で多くの建物が焼失しています。

四代目重吉は優れた利き酒の力量を持ち、第2回以降の全国清酒品評会で長らく審査員を務めました。明治41年(1908年)にはエンゲルベルク式精米機を導入し、江田鎌治郎や嘉儀金一郎ら醸造の専門家を招いて山廃酒母をはじめとする試験醸造に取り組みました。この時期に確立された山廃造りの技法は現在まで継承されています。

五代目貞は昭和5年(1930年)に襲名し、戦後は酒造業に一本化して昭和28年(1953年)に株式会社化しました。六代目の代には昭和57年(1982年)に自社酵母「T-1」を発見し、昭和60年(1985年)に全国新酒鑑評会で金賞を受賞しています。平成30年(2018年)には主屋や蔵、煉瓦煙突、正面門、煉瓦塀など9棟が国の登録有形文化財に登録されました。

酒造り

末廣酒造は「米」「水」「人」の会津へのこだわりを掲げ、地元契約農家による栽培米(有機栽培米を含む)を使用した酒造りを行っています。本社の嘉永蔵(会津若松市)に加え、平成8年(1996年)には会津高田町(現・会津美里町)に博士蔵を竣工し、2拠点体制で醸造を行っています。

山廃造りは山卸(やまおろし)の工程を廃止しても麹の力だけで米を十分に溶かせることを見出した技法で、四代目重吉の代に嘉儀金一郎らを招いて試験醸造が行われました。大正期に行われた試験醸造以来、山廃の技法が受け継がれています。

昭和57年(1982年)には自社酵母「T-1」を発見し、自社育成酵母を用いた酒造りにも取り組んでいます。清酒に加えて、瓶内二次発酵を用いた微発泡酒シリーズなど多様な商品開発も行っています。

蔵データ

所在地

福島県会津若松市日新町12-38

創業

1850年(福島県)

公式サイト

www.sake-suehiro.co.jp

代表銘柄

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末廣:「末廣」は嘉永3年(1850年)創業の末廣酒造を代表する看板ブランドです。Standard・Simple・Premium・玄宰の各シリーズを展開し、会津の契約栽培米と仕込み水を用いた酒質を追求しています。大正期から続く山廃仕込みの技法も末廣ブランドの酒質を支えています。

しゅわりん:「姫ここち しゅわりん」は、日本酒類販売株式会社の若手女子社員8名と若手女性デザイナーが共同で企画し、末廣酒造が製造するシリーズです。女性が"お姫様のような気分"になれる酒をコンセプトに、第一弾は人魚姫がモチーフとなりました。シャンパンと同じ瓶内二次発酵製法によるきめ細かな泡が特徴で、アルコール度数3%の微発泡酒。240ml入りで2011年9月1日に発売されました。

猫魔の雫:「猫魔の雫」は、蔵がある福島県に伝わる猫魔ヶ岳の伝説にちなんで名付けられた純米吟醸の無濾過生原酒です。福島県産の酒造好適米「夢の香」を用い、精米歩合60%、アルコール度数15度で仕込まれ、年2回の季節限定で出荷されています。無濾過生原酒らしいフレッシュな香りと米の旨味が特徴です。

ぷちぷち:「ぷちぷち」は瓶内二次発酵によって生じた炭酸ガスをそのまま瓶に閉じ込めた微発泡酒です。口に含むと自然な炭酸が「ぷちぷち」と弾ける感覚が名前の由来で、アルコール度数7〜8度、300ml瓶で販売されています。なめらかでフレッシュな飲み口が特徴の一本です。

梅ぷち:「梅ぷち」は微発泡酒「ぷちぷち」と同じ瓶内二次発酵の製法を用いた梅酒ベースのスパークリングです。自然な炭酸によるきめ細かな泡と低めのアルコール度数に仕上げられた300ml瓶入りの商品として紹介されています。

見学・購入

蔵見学

あり(要事前確認)

直売所

嘉永蔵内の酒蔵ショップ(9:30~16:30、第2水曜定休)。隣接して蔵喫茶「杏」(10:00~16:30、ラストオーダー16:00)も併設されています。

補足

見学・入館は無料。3月~11月は10:00・11:00・13:00・14:00・15:00・16:00の1日6回、12月~2月は11:00・13:00・15:00の1日3回、所要約30分の蔵見学が行われています。個人での予約は不要ですが、10名以上の団体は要予約。定休日は毎月第2水曜日です。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

fukunosake.com / japansake.or.jp / aizukanko.com / sakenomy.jp / fukushima-dc-cp.jp / sake-suehiro.co.jp / ginjyoshu.jp / osakelist.com / kennan-syuhan.co.jp / atpress.ne.jp / sake-suehiro.jp / ja.wikipedia.org / sakesen.com / monogatari-sake.com

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