SAKE BREWERY — NIIGATA
苗場酒造
紹介
1907年(明治40年)に前身である瀧澤酒造として創業し、2014年に現在の「苗場酒造株式会社」へ商号を変更しました。日本有数の豪雪地帯である新潟県中魚沼郡津南町に位置し、名峰・苗場山の清冽な伏流水や地元産の酒米を使用し、和釜による蒸米や開放発酵といった手造りの伝統的な技法を受け継いでいます。
代表銘柄「苗場山」は、すっきりとした飲み口と米の旨味が感じられる味わいが特徴です。また、独自の一段仕込みや袋搾りなどの製法を用いた「醸す森」(現「ゆきのまゆ」)シリーズを展開し、フルーティーな香りとジューシーな甘酸っぱさで新たな評価を確立しました。全国新酒鑑評会での金賞受賞をはじめ、MONACO SAKE AWARD 2024でのグランプリ受賞、インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)での金賞など、国内外の鑑評会で多数の受賞歴を有しています。
歴史
苗場酒造の始まりは1907年(明治40年)9月、瀧澤酒造として新潟県中魚沼郡津南町に創業したことにさかのぼります。1938年(昭和13年)には会社として設立され、日本有数の豪雪地帯である津南町で、地域に根差した酒蔵として長く歩んできました。
蔵は後継者不在という課題に直面しましたが、2013年11月にエンゼルグループの資本を受け入れて事業を継承し、2014年9月に商号を瀧澤酒造株式会社から苗場酒造株式会社へと改めました。代表取締役は新保光栄氏が務めています。同じく2014年には、100周年を期に社屋の改修も行われ、それまで数棟に分かれていた酒蔵と事務所がひとつに集約されました。
主力銘柄「苗場山」は、創業時からの銘柄「不二政宗」に代わるものとして開発された銘柄です。地元だけに向けていた目線を引き上げ、全国展開への意気込みを込めた命名だったと蔵は紹介しています。
近年は醸造体制の拡充も進めており、2024年7月には四季醸造が可能な新蔵が完成し、同年10月から稼働を始めました。新蔵には見学者通路も設けられ、地域の観光名所となることを目指しているといいます。新蔵では清酒に加え、日本酒の製造過程で生じる酒粕を蒸留した焼酎の製造も始めました。あわせて、シャンパンに近い味わいを目指す発泡日本酒の開発も進めており、国内だけでなく海外での販売も視野に入れているといいます。
酒造り
仕込み水には、標高2,145mの苗場山に降り積もる雪から生まれる伏流水を使用しています。中でも全国名水百選に選ばれた「龍ヶ窪」の清冽な軟水は、まろやかな酒質を支える柱となっています。使用米は新潟県産、なかでも津南町産を含む「五百万石」を主体としています。
製造の中心を担うのは、1995年生まれで津南町出身の武田翔太杜氏です。蔵元からは「新しいお酒だからこそ、今までの造りにこだわることなく新しい感性でやってほしい」と醸造を任されており、若い感性を生かした酒造りが行われています。
ゆきのまゆ(旧・醸す森)では、通常の「添・仲・留」の三段仕込みを行わず一段で仕上げる一段仕込みを採用しています。三段仕込みに比べて約3倍の米を要する贅沢な造りで、上槽には圧搾機を使わず布袋で吊るして搾る袋搾りを採用しています。火入れや割り水を行わない無濾過生原酒として仕上げる商品もあり、素材である米の甘みを生かした酒質を目指しています。
蔵の醸造技術は業界内でも評価されており、令和3酒造年度の全国新酒鑑評会で金賞を受賞したほか、越後流酒造技術選手権大会でも第2位に入賞しています。こうした技術を注ぎ込みながら、地元産米と苗場山の伏流水という土地の恵みを生かした酒造りが続けられています。
蔵データ
代表銘柄
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苗場山:苗場山は、創業時の銘柄「不二政宗」に代わり、全国展開を見据えて開発された蔵の主力銘柄です。蔵名の由来でもある名峰・苗場山の伏流水を使い、お米の旨味がしっかり残るどっしりとした味わいに仕上げています。純米酒・本醸造・純米吟醸など複数のタイプが展開され、原酒や別撰といった仕込み違いのラインナップも用意されています。
ゆきのまゆ(醸す森):ゆきのまゆは2019年1月に「醸す森」として発売され、2024年10月1日(日本酒の日)に商標上の制約を理由として改称されたブランドです。三段仕込みを行わず一段で搾る一段仕込みと、圧搾機を使わない袋搾りによって、低アルコールで繊細な酒質に仕上げています。フルーティーな香りと米の甘み、爽やかな微炭酸が特徴で、「純米大吟醸 山田錦40(火入れ)」はMonaco Sake Award 2025の純米大吟醸・大吟醸部門で金賞を受賞しています。
見学・購入
あり(要事前確認)
蔵見学は要予約で、有料の試飲も可能です。10名以上の団体の場合は事前問い合わせが推奨されています。アクセスはJR飯山線津南駅から徒歩約20分、関越自動車道湯沢ICから車で約45分です。営業時間は9:00〜17:00、水曜・日曜定休です。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
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出典
naebasan.com / japansake.or.jp / sakenomy.jp / ponshukan.com / sakeworld.jp / niigata-sake.or.jp / tokyosakebase.com / town.tsunan.niigata.jp / nikkei.com / niigata-kankou.or.jp / ja.wikipedia.org
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