朝妻酒造
代表銘柄:雪の八海・北乃風雪
新潟県
NIIGATA
1909年創業
朝妻酒造株式会社は、新潟県新潟市西蒲区にある1909年(明治42年)創業の酒蔵です。信濃川の支流である西川沿いに位置し、「和醸良酒」の精神のもとで酒造りを行っています。同蔵の大きな特徴は、自然の微生物を活かす伝統手法「生酛(きもと)造り」を主体としている点です。本来の生酛造りを現代科学で解明・再現することで、コクがありつつも喉越しが爽やかな味わいを醸し出しています。代表銘柄として「雪の八海」や「北乃風雪」「越乃風雪」「雪の幻」を展開しており、新潟らしい淡麗な口当たりと米の旨味・コクのバランスに優れた酒質が特徴です。
なお、公式サイトとオンラインショップは2026年8月25日に閉鎖されています。
朝妻酒造の歩み
朝妻酒造は、明治42年(1909年)3月に創業した酒蔵です。蔵があるのは、かつての西川町にあたる、現在の新潟市西蒲区曽根です。信濃川の支流である西川沿いに蔵を構え、良質な米、清らかな水、酒造りに適した気候という三つの条件に恵まれた土地で、日本酒を醸してきました。
昭和30年10月には、朝妻酒造を株式会社に改組して法人としました。平成22年3月には藤栄株式会社を吸収合併しています。事業内容は清酒製造業で、会社名は朝妻酒造株式会社です。
酒造りのモットーは「和醸良酒」です。「人の和は良い酒を醸し、良い酒は人の和を醸す」という、創業時から受け継がれてきた教訓にあたります。酒造りは一人の力ではどうにもならないことばかりなので、蔵人が一丸となって楽しく幸せに働けることが、和を生み、その和が良い酒を醸すという考え方を大切にしてきました。
銘柄は「雪の幻」「越乃風雪」「雪の八海」で、新潟の雪景色を思わせる名前が並びます。どれも新潟らしい淡麗辛口を基本とし、「毎日飲んでも飽きない」清酒を目指してきました。2012年9月に純米吟醸の北乃風雪720mlを、同年10月に大吟醸の雪の八海720mlを発売し、2013年には雪の幻の純米ひやおろし(9月)と、北乃風雪の曽根吉 和らぎにごり(10月)を発売しています。2013年3月には、にいがた酒の陣2013にも出展しました。
2019年ごろのオンラインショップでは、越乃風雪として純米吟醸(精米歩合60%)、大吟醸(50%)、上撰(70%)が販売されていました。2026年春の時点でも、越乃風雪の純米吟醸と大吟醸が酒販向けに案内されていました。
2024年時点の杜氏は、新潟県燕市出身の神田大地さんです。東京農業大学の醸造科学科で醸造学を学び、飲料メーカーに勤めたのち、東日本大震災を機に「地元新潟に貢献したい」という思いから帰郷して、朝妻酒造に入社しました。2026年8月25日をもって、開設以来の公式サイトとオンラインショップを閉鎖しています。閉鎖は「諸般の事情」によるもので、問い合わせ先は電話窓口のみとなっています。
酒造りの特徴
朝妻酒造は、酒母に生酛系を用いることを特徴としてきました。酒母造りには速醸系と生酛系の二つの方法があります。生酛系は、低温のもとで有用菌(硝酸還元菌)と乳酸菌の働きによって、必要な酵母をたくさん育てる方法で、昔の酒造りはすべてこの方法でした。同蔵は2016年ごろ、純米酒を生酛系酒母で造っていました。その特徴は、のどごしの良い旨味のある清酒に仕上がる点でした。本来の生酛造りを現代科学で解明し、再現することで、コクがありながら喉越しの爽やかな日本酒になります。
原料米はすべて国産米です。1996年からは、減農薬農法で栽培した玄米を原料に使うようになりました。商品ごとの使用米は、純米吟醸や山廃純米などが五百万石と酒造米、大吟醸や上撰などが酒造米です。
生酛造りの純米酒にこだわって造っていた蔵ですが、時代の流れとともに造りも変化させてきました。生活に密着したリーズナブルな酒を届けるため、飲みやすさを追求した大吟醸や本醸造も醸造しています。2024年時点の杜氏である神田さんは、他社の清酒を積極的に研究し、自社の酒と比べながら、蔵が目指す生活に密着した「毎日飲んでも飽きない」酒造りに活かしています。
2019年ごろの商品構成では、雪の幻の山廃純米が精米歩合65%、日本酒度+2.0、酸度1.3、アミノ酸度1.4のやや辛口で、冷酒から燗酒、氷を浮かべる飲み方まで対応しました。雪の幻の本醸造は精米歩合70%で、良質な伏流水を使い、酒造好適米で仕込んだ旨口の酒です。季節限定の雪の幻 生もと純米無濾過原酒 ひやおろしは、冬に醸した純米原酒を低温熟成させ、精米歩合65%、アルコール分17度、酸度2.1に仕上げていました。
代表銘柄
雪の八海
2012年10月に大吟醸の720mlを発売した、朝妻酒造の銘柄です。2019年ごろの商品構成では、大吟醸は精米歩合50%で、淡麗な味わいに香りとコクを兼ね備え、毎日の晩酌にも向く一本でした。純米吟醸は五百万石などを使って精米歩合60%で、華やかな吟醸香となめらかな口当たりが特徴でした。上撰は精米歩合70%で、まろやかな口当たりとすっきりした旨味がありました。大吟醸と純米吟醸は冷酒がおすすめの飲み方でした。
北乃風雪
朝妻酒造の銘柄の一つで、2012年9月に純米吟醸の720mlを、2013年10月には曽根吉 和らぎにごりを発売しました。2016年ごろの商品構成は純米吟醸、大吟醸、上撰の3種類でした。純米吟醸は米と米麹と水だけを原料に、吟醸酒特有の香りをそなえたお酒です。大吟醸は華やかな香りと爽やかなのど越しが持ち味で、上撰は日常たっぷり飲みたい、のど越しの良い無糖加清酒でした。
見学・購入
- 蔵見学
- なし
- 補足
- 蔵見学は受け付けていません。公式サイトとオンラインショップは2026年8月25日に閉鎖されており、問い合わせは電話窓口(0256-88-7895)のみとなっています。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 新潟県新潟市西蒲区曽根251-2
- 創業
- 1909年
出典
ng-life.jp / niigata-sake.or.jp / shinise.tv / sake-harasho.com / yukinomaboroshi.jp / diony.com / asoview.com / japan47go.travel / cushu.jp / niigata-sake.net / japansake.or.jp
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