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竹田酒造店

代表銘柄:越乃潟舟・かたふね

新潟県

NIIGATA

1866年創業

新潟県上越市大潟区に所在する竹田酒造店は、幕末の慶応2年(1866年)に創業した老舗酒蔵です。代表銘柄の「かたふね(潟舟)」という名は、近隣の砂丘に点在する「潟」と漁舟の船着場であった地名「上小舟津」に由来します。淡麗辛口が主流である新潟の日本酒において、米本来の豊かな旨みとコク、辛さと調和した甘みを持つ「旨口」の酒造りを身上とし、時代に流されない個性を守り続けています。醸造には砂丘層によって濾過された地下水を使用し、機械任せにせず手作業による丁寧な仕込みを行っています。

製造石高500石以下の小規模経営ながら酒造りに妥協がなく、世界最大規模の酒類コンテスト「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)」のSAKE部門で最高賞であるトロフィーを3度受賞するなど、国内外で高く評価されています。

竹田酒造店の歩み

竹田酒造店は幕末の慶応2年(1866年)、竹田清左衛門が漁舟の船着場であった上小舟津で酒造りを始めたことに始まります。上小舟津は現在の新潟県上越市大潟区にあたる地です。代表銘柄「かたふね(潟舟)」の名は、砂丘に点在する「潟」と、この上小舟津の船着場を指す「舟」に由来しています。現在は九代目の竹田成典が1990年に代表に就任して蔵を率い、息子である春毅(十代目)とともに潟舟の味を守り続けています。

新潟の酒は「水のような淡麗辛口」のイメージが強い土地柄ですが、竹田酒造店は古くから代々醸されてきた味わいではないとして、あえて淡麗辛口の酒を造らず、米の旨みとコクを生かした旨口の酒を貫いてきました。幕末の創業以来、醸造高の大半を高田や直江津といった舌の肥えた客の多い地域へ出荷し、長年にわたり酒好きに愛される技術を培っています。明治40年(1907年)10月に開かれた新潟県酒造組合聯合会第一回酒類評議会で授与された褒状も現存しており、百年を超えて評価されてきた酒であることがうかがえます。

全国新酒鑑評会では、平成2・3・4・5・9・12・16・18・22酒造年度の9度にわたり金賞を受賞しています。平成14酒造年度以降の入賞酒目録をたどると、平成14・15・16・17・18・19・21・22・23・24・25・27・29酒造年度と令和4・令和5酒造年度の計15酒造年度で入賞が確認でき、このうち平成16・18・22酒造年度は目録上も金賞として記録されています。

関東信越国税局酒類鑑評会でも優秀賞を重ねており、2009年(第79回)と2010年(第80回)は吟醸の部・燗酒の部、2011年(第81回)は吟醸の部、2012年(第82回)と2014年(第84回)は吟醸の部・純米の部で優秀賞を受賞しました。2015年(第85回)と2016年(第86回)は純米の部で優秀賞、2017年(第87回)には純米酒の部で最優秀賞・首席(第一位)を受賞しています。

全米日本酒歓評会でも、2011年は精米歩合50%以下の大吟醸B部門で「かたふね 大吟醸」と「かたふね 純米大吟醸」がそろって金賞、2012年は同じく大吟醸B部門で「かたふね 大吟醸」が金賞、純米部門で「かたふね 純米酒」が銀賞となり、2013年から2016年は吟醸部門に「かたふね 純米吟醸」を出品して2013年は銀賞、2014年から2016年は3年連続で金賞を受賞しています。

世界的な品評会であるIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)のSAKE部門・本醸造の部では、特別本醸造「かたふね」が2013年・2015年・2019年の3回にわたり部門最高賞であるトロフィー賞を受賞しています。2013年は知人の誘いで初めて挑戦し、普段どおりの酒を出品したところ、純米吟醸「かたふね 純米吟醸」が銀賞、特別本醸造「かたふね」がトロフィー賞に輝きました。

翌2014年は評価を得られず、2015年に再びトロフィー賞を受賞したものの、その後は3年間受賞から遠ざかり、2019年に4年ぶり3度目のトロフィー賞を受賞しています。ワイングラスでおいしい日本酒アワードでも、2021年に「かたふね はなじかん」がプレミアム純米部門で最高金賞を受賞し、2023年にも同アワードで部門金賞を受賞しています。

酒造りの特徴

かたふねの醸造は、玄米を磨く精米から始まり、洗米・浸水を経て米を蒸し上げます。使用する米は越淡麗・こしいぶき・山田錦で、蒸した米に麹菌をふりかけたのち、高温多湿に保たれた麹室に2昼夜置き、その間は昼夜を問わず人の手で状態と品温のバランスを見ながら丁寧に麹をつくります。

続いて、蒸した米に麹と水を合わせて酵母を加え、2週間ほどかけて酒母(酒の母となる酵母の培養液)を育てます。この酒母を大きなタンクに移し、米・麹・水を3回に分けて仕込む三段仕込みで、糖化とアルコール発酵を進めてもろみをつくります。仕込み水には敷地内の地下水を用いています。近辺の柿崎から直江津にかけては学術的に注目されるほど潟沼が多い砂丘地帯で、この砂丘によって雨水がろ過され、やや硬度が高く扱いにくいものの豊富で良質な地下水が育まれており、この水があるからこそかたふね特有のコクとキレが生まれます。

もろみは低温で丁寧に管理し、五味の調和した旨みを引き出しています。

搾ったもろみは酒と酒粕に分け、においのもととなる不純物を取り除くために濾過します。濾過後も残る酵母や酵素の働きを止めて酒質を安定させるため、通常は機械で一括して行う加熱殺菌を、竹田酒造店では瓶に詰めた酒を1本ずつお湯につけてゆっくり温める瓶燗火入れで行っています。火入れ後は低温で貯蔵し、じっくりと熟成を進めることで甘みと旨みを増していきます。

原料米は、一反につき八俵以上作らないよう契約農家と取り決めて栽培しており、収量を抑えることで米の特性を引き出す方針を取っています。こうして仕込まれる潟舟の製造石高は500石以下と、小規模な酒蔵ならではの目の行き届いた酒造りを続けています。

代表銘柄

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越乃潟舟

「かたふね」ブランドの中の本醸造酒で、地元で長く飲み継がれてきた定番商品です。麹米に越神楽、掛米にこしいぶきを用い、精米歩合は麹米60%・掛米65%に仕上げています。ぬる燗にすると米の旨みをゆっくりと楽しめる一本で、アルコール分16度、日本酒度-3.0、酸度1.3という数値に表れる穏やかな甘口の酒質です。

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かたふね

竹田酒造店の看板銘柄です。名前は、砂丘に点在する「潟」と、創業の地である上小舟津の船着場を指す「舟」に由来します。麹米・掛米には越淡麗、こしいぶき、山田錦、越神楽などを商品ごとに使い分け、敷地内の地下水がもたらすコクとキレを生かした旨口に仕上げています。特別本醸造は2013年・2015年・2019年にIWCのSAKE部門でトロフィー賞(部門最高賞)を受賞しました。瓶に詰めた酒を1本ずつ湯煎する瓶燗火入れと低温貯蔵により、熟成のうまみを引き出しています。

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見学・購入

蔵見学
あり(要事前確認)
直売所
蔵に併設する直売店(2015年10月にリニューアル)で、竹田酒造店が造る酒をすべて購入できます。
補足
酒造見学は製造期間である12月中頃から2月頃まで、最大5人までの少人数単位・要予約で無料で受け付けています。所要時間は約30分で、当日は納豆を食べずに来場するよう案内されています。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
新潟県上越市大潟区上小船津浜171
創業
1866年
公式サイト
www.katafune.jp

出典

j-monodb.jp / joetsukankonavi.jp / katafune.jp / niigata-sake.or.jp / kajiyanet.com / rs-maisen.jp / niigata-kankou.or.jp / nrib.go.jp / sakenowa.com / finesakeawards.jp

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