青木酒造
代表銘柄:御慶事
茨城県
IBARAKI
1831年創業
茨城県古河市にて天保2年(1831年)に創業した青木酒造は、現在同市で唯一の地酒を醸す歴史ある酒蔵です。代表銘柄「御慶事(ごけいじ)」は、三代目当主が大正天皇ご成婚の折に、皇室の繁栄と国の隆盛への願いを込めて「最高のよろこびごと」という意味で命名しました。酒造りにおいては、茨城県オリジナルの酒造好適米「ひたち錦」をはじめとする県産米や県産酵母を積極的に使用し、地域の恵みを引き出した高品質な酒造りを行っています。
国内外のコンテストやメディア等で高く評価されており、「御慶事 純米吟醸 ひたち錦」がIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2016のSAKE部門でトロフィー賞を受賞したほか、「御慶事 純米吟醸 雄町」はJALのファーストクラスやビジネスクラスの機内酒に採用されました。さらに全国新酒鑑評会での金賞やSAKE COMPETITIONでの受賞など、数々の優れた実績を有しています。
青木酒造の歩み
青木酒造は、天保2年(1831年)、十一代将軍徳川家斉の時代に、茨城県西部の渡良瀬川と利根川が合流する現在の古河市にあたる地で創業しました。以来、家族で営む小規模な蔵として土地と伝統を受け継いでおり、蔵は古河駅から歩いて約8分の距離にあります。蔵の発表では、現在は古河市で唯一の地酒を醸す酒蔵です。会社は日本酒のほか焼酎やリキュールの製造販売、漬物の製造販売も事業としています。
代表銘柄の「御慶事」は、三代目当主が大正天皇のご成婚に際し、皇室の繁栄と国の隆盛への願いを込めて「最高のよろこびごと」の意で名付けました。ラベルの「御慶事」の文字は六代目蔵元の筆跡がそのまま使われ、熨斗の文字は長く六代目夫人が筆を執ってきました。七代目蔵元は青木滋延さんで、家族と職人の手で蔵を守っています。
転機は2010年代に訪れました。職人の高齢化と設備の老朽化に直面した七代目は、2013年に箭内和広さんを杜氏に迎え、2015年ごろから設備を順次入れ替えていきます。長女の青木知佐さんは看護師から転身して蔵に戻り、専務取締役として販売と発信を担い、2021年には長男も蔵人として修業を始めました。2018年には、20代だけで醸す日本酒として埼玉の石井酒造に始まり新潟の宝山酒造へと渡った銘柄「二才の醸」の三代目を引き継ぎ、筑波大学の学生らと田植えから仕込みまでを行って2019年4月に発売しました。
この取り組みは2021年から新潟県佐渡島の天領盃酒造に引き継がれています。
国内外のコンテストでは、2015年にSAKE COMPETITIONの純米吟醸部門で「御慶事 純米吟醸 ひたち錦」が3位に入りました。2016年にはIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)のSAKE部門、純米吟醸の部でトロフィーを受賞しており、IWCには初めての出品でした。同じ年、ハワイ・ホノルルで開かれた全米日本酒歓評会2016でも、吟醸部門でグランプリに選ばれました。
SAKE COMPETITION 2019では「純米吟醸 雄町」が純米吟醸部門でゴールド(第7位)となり、特別賞のJAL空飛ぶSAKE賞も受けて、2020年から2022年にかけてJAL国際線ビジネスクラスと国内線ファーストクラスで提供されました。IWC 2022では「大吟醸 全国新酒鑑評会 出品酒」が「茨城・大吟醸トロフィー」に選ばれ、「純米吟醸 雄町」と「特別純米酒」はシルバーメダルでした。
SAKE COMPETITION 2025では「純米吟醸 ひたち錦」が、全出品酒から1点だけ選ばれる実行委員長賞を受けています。雄町を使った酒が競う雄町サミットでは、蔵の発表では4年連続で優等賞を受けています。
全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度以降に16回入賞し、うち金賞は12回です。金賞には、平成25〜28酒造年度の4年連続と、令和2〜4酒造年度の3年連続が含まれます。関東信越国税局酒類鑑評会では、2002年の第73回以降に少なくとも15回受賞しており、2008年の第79回以降の13回はいずれも優秀賞です。
酒造りの特徴
原料米は、ひたち錦やふくまるなど茨城県産の米を積極的に使い、銘柄によっては岡山県産の雄町や兵庫県産の山田錦も使います。看板の純米吟醸には、茨城県で初めてのオリジナル酒造好適米であるひたち錦と茨城県産のSYS酵母を使い、精米歩合は50パーセントです。純米吟醸 雄町は岡山県産の雄町を100パーセント使い、特別純米酒は2021年まで地元古河市産の日本晴でしたが、2022年製造分からひたち錦に変わりました。
食用米の茨城ブランド米ふくまると一番星は、地元の農家である秋庭さんと中山さんに契約栽培を依頼しており、ふくまるは秋庭農園の米です。
酒造りを率いるのは、2013年から杜氏を務める箭内和広さんです。会津の酒蔵で修業を重ね、南部杜氏の資格試験に合格した職人杜氏で、2017年の時点では冬の仕込みの時期に住み込みで蔵に入り、それ以外の時期は地元会津の酒造で働いていました。蒸しの作業には蔵元の家族や出荷担当の社員も加わり、全員で取り組みます。
2022年には、杜氏の発案による新シリーズ「御慶事 無圧搾り」が発売されました。醪を搾り機に入れて最初の圧を全くかけずに採れる中取りの部分から、さらに厳選して詰めた酒です。6月の特A山田錦《粋》、7月のふくまる《絆》、8月のひたち錦《延》、9月の雄町《縁》と、月ごとに1種類ずつの限定で、ラベルは福島県出身の切り絵作家・梨々さんが四神をモチーフに描きました。
季節商品も揃います。秋のひやおろしは一度火入れをした酒を夏の間低温で貯蔵して熟成させた純米吟醸で、2026年はひたち錦を使い、精米歩合50パーセント、SYS酵母で仕上げています。IWC 2022でトロフィーを受けた大吟醸「全国新酒鑑評会 出品酒」は、兵庫県特A地区産の山田錦を100パーセント使って38パーセントまで磨き、酵母にはM-310(10号系)を使っています。
代表銘柄
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御慶事
蔵の代表銘柄で、華やかな香りと透明感のある後味が特徴です。看板の純米吟醸のほか、雄町の純米吟醸や特別純米酒、山田錦を磨いた大吟醸、月替わりの無圧搾りや秋のひやおろしなど、米や仕様の異なる酒を揃えています。お祝いの場で親しんでもらえる酒を目指しています。
楽天で商品を見る見学・購入
- 直売所
- 青木酒造の店舗(茨城県古河市本町2-15-11)で購入できます。営業時間は9時から17時、定休日は日曜と祝日で、JR東北本線古河駅から徒歩約8分です。レンガ造りの塀と蔵が目印で、通信販売のオンラインショップもあります。
- 補足
- 2026年7月11日には、夜の酒蔵を見学して大谷石の石蔵で試飲する夕涼み蔵見学を初めて開き、申し込みは電話(0280-32-5678)かSNSのメッセージで受け付けました。毎年秋には蔵開放イベント「御慶事の御蔵入」を開いており、2026年は10月10日と11日の2日間、日本酒の飲み放題や利き酒クイズに加え、杜氏と巡る蔵見学ツアーも用意されました。次のイベントは、酒造りがひと段落する3月の「御慶事日和」です。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 茨城県古河市本町2-15-11
- 創業
- 1831年
- 公式サイト
- aokishuzou.co.jp
出典
meimonshu.jp / ibarakiguide.jp / goshu-pro.jp / sakagura-press.com / pref.ibaraki.jp / aokishuzou.co.jp / nta.go.jp / nrib.go.jp
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