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会津錦

代表銘柄:会津錦・さすけね・こでらんに

福島県

FUKUSHIMA

1868年創業

合資会社 会津錦は、福島県喜多方市高郷町に蔵を構える酒蔵です。江戸時代の大火で記録が焼失したため明治元年(1868年)創業とされていますが、それ以前から酒造りを行っていました。創業当初は「吉乃川」「羽賀泉」の銘柄を用いていましたが、広く親しんでもらいたいとの思いから「会津錦」と名付けました。かつてはチヨニシキや山田錦も使っていましたが、近年は福島県産の食用米(飯米)で大吟醸まで醸しており、天のつぶ・つきあかり・にじのきらめきなどを商品ごとに使い分けています。

代表銘柄「会津錦」のほか、「こでらんに(たまらなく良い)」「さすけね(大丈夫)」など会津弁を冠した銘柄があります。全国新酒鑑評会では平成17〜19酒造年度に3年連続で入賞し、福島県春季鑑評会でも平成17年・19年に金賞を受けています。

会津錦の歩み

会津錦は、福島県喜多方市高郷町にある合資会社の酒蔵です。旧高郷村の山里にあり、喜多方駅から車で30分ほどかかります。江戸時代の大火で記録がすべて焼失したため創業は明治元年(1868年)とされていますが、それ以前から酒造りを行っていました。創業当初は「吉乃川」「羽賀泉」の銘柄を使っていましたが、地元だけでなく広く親しんでもらいたいという思いから、蔵名でもある「会津錦」と名付けました。

もともとは地元の高郷でしか売られない地酒で、地元の人たちの口コミで少しずつ広まり、いまでは喜多方市内や福島県の内外でも知られるようになりました。2004年時点では、地元高郷村でしか手に入らない酒としてインターネット販売も行っており、おり引きも濾過もせず生のまま瓶詰めした「こでらんに」と「さすけね」、濾過をせずに生酒を瓶詰め後に加熱した「なじょすんべ」が並んでいました。このうち「さすけね」と「なじょすんべ」は、山田錦100%の純米酒でした。

会津弁を銘柄名にした「なまり」シリーズは、地元に愛される地酒にしたいと、前社長が考案したものです。「さすけね」は「大丈夫」、「こでらんに」は「たまらなく良い」、「なじょすんべ」は「どうしようか」という意味の会津の方言です。現在の代表は斎藤孝典さんで、杜氏も務める蔵元杜氏です。2015年時点で、杜氏としての経験は12年になっていました。

鑑評会では、平成14酒造年度以降の全国新酒鑑評会で、平成17・18・19酒造年度の3年連続で入賞しています。いずれも商標は「会津錦」で、山田錦の使用割合が50%以下の吟醸酒などが対象の第Ⅰ部での入賞です。福島県酒造組合の福島県春季鑑評会では、平成17年3月に吟醸酒の部で「壺中楽」が、平成19年3月に純米酒の部で「会津錦」が、それぞれ金賞を受けました。

酒造りの特徴

かつてはチヨニシキや山田錦も原料にしていましたが、2015年時点では酒造好適米を使わず、地元産の食用米だけで大吟醸まで醸すようになっていました。会津錦の最大の特徴は、酒造好適米ではなく食用米(飯米)で醸すことです。蔵は、原料米をすべて福島県産とし、米本来の甘みと優しい味わいを持つ、ごはんのようにどんな食事にも合う酒を目指しています。

米は商品ごとに異なり、令和7酒造年度の純米吟醸は福島県産のにじのきらめき(精米歩合60%)、純米無濾過生原酒の「さすけね」は喜多方産のつきあかり(精米歩合70%)、令和6酒造年度の本醸造「こでらんに」と令和5酒造年度の純米原酒「Ku(クウ)」は喜多方産の天のつぶ(精米歩合70%)を使っています。「Ku」には福島県の「うつくしま夢酵母F7-01」を使っています。

仕込み水には、蔵の地下から豊富に湧き出る軟水を使います。きれいでさらりとした甘い酒は醪の管理がとても難しいなか、杜氏の斎藤孝典さんは四段仕込みで、キレのある甘口を実現しました。蔵は昔ながらの手造りによる寒造りを続けており、2015年時点ではほぼ一人で約150石を醸していました。

代表銘柄

会津錦

蔵名を冠した銘柄で、食用米の甘みと旨みを持ち味にしています。令和7酒造年度の純米吟醸は福島県産のにじのきらめきを精米歩合60%まで磨き、日本酒度はマイナス4、酸度は1.4で、穏やかな果実の香りと軽快な旨みがあります。純米原酒の「Ku(クウ)」は喜多方産の天のつぶを精米歩合70%で仕込み、一度火入れをしており、バナナを思わせる含み香が特徴です。

さすけね

会津弁で「差し支えない、大丈夫」を意味する名の、純米無濾過生原酒です。令和7酒造年度は喜多方産のつきあかりを精米歩合70%で仕込み、濾過、火入れ、加水をしていません。日本酒度はマイナス1、酸度は1.6、アルコール分は16度で、メロンを思わせる穏やかな香りとトロリとしたジューシーな旨みが楽しめるやや甘口です。

こでらんに

会津弁で「こたえられないほどいい」を意味する名の、本醸造無濾過生原酒です。令和6酒造年度は喜多方産の天のつぶを精米歩合70%で仕込み、濾過、火入れ、加水をしていません。日本酒度はマイナス3、酸度は1.4、アルコール分は16度で、熟した果実を思わせるジューシーな旨みと滑らかな酸、ほのかなビター感のあるやや甘口です。

見学・購入

蔵見学
あり(要事前確認)
直売所
蔵に売店があります。営業時間は8時から17時で、定休日は不定休です。
補足
見学は無料で、試飲もできます。訪問の前に電話(0241-44-2144)でお問い合わせください。喜多方駅から車で30分ほどかかる山里にあります。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
福島県喜多方市高郷町西羽賀字西羽賀2524
創業
1868年

出典

sake-times.com / japansake.or.jp / sukagawagas.co.jp / kennan-syuhan.co.jp / jizakeyakodama.com / fukushima-kensakeoroshi.co.jp / pon.sh / fukulabo.net / fukunosake.com / tif.ne.jp / web.archive.org / sake-fukushima.jp / nrib.go.jp / nta.go.jp / kotobank.jp

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