SAKE BREWERY — OKAYAMA
三光正宗
紹介
岡山県新見市哲西町に位置する三光正宗は、創業者・宮田重五郎がアメリカへ渡り、イチゴ農園の経営などで築いた資金をもとに1913年(大正2年)に製造免許を受け創業した「アメリカンドリーム」にルーツを持つ酒蔵です。蔵名は、蔵の正面にあり「月・日・星」と鳴く三光鳥が住むとされる三光山に由来します。
仕込水には三光谷の伏流水を使用し、酒米には地元・哲西町で契約栽培された「山田錦」や「雄町」をはじめとする岡山県産米にこだわっています。名杜氏として知られる高垣克正氏を迎え、キレと旨みを兼ね備えた昔ながらの「アマ・カラ・ピンの旨い酒」を目指した酒造りを行っています。代表銘柄「三光正宗」「克正」「三光天賦」などを展開しており、全国新酒鑑評会でも「三光正宗 大吟醸」が金賞を受賞するなど高い評価を得ています。
歴史
三光正宗は、岡山県新見市哲西町上神代に蔵を構える酒蔵です。創業者の宮田重五郎は地元の生まれで、結婚一年目に長女が生まれたばかりの明治35年、意を決して妻子を残し単身で渡米しました。移民先のサンフランシスコ近郊で仲間とオランダ苺の農園を経営し、幾多の苦労を乗り越えて財を築いた重五郎は、明治45年に帰国します。その資金を元手に酒造業を始めようと一念発起し、大正2年2月28日に製造免許を受けて清酒・焼酎・味醂の製造を開始しました。酒蔵の創業のきっかけとしては珍しい、アメリカンドリームから生まれた酒蔵です。
蔵の名は、正面にそびえ「月・日・星」と鳴く三光鳥が住むと伝えられる三光山に由来します。背後には岡山三大河川の一つ・高梁川の源流である神代川が流れ、近隣には「西の尾瀬」とも呼ばれ300種を超える植物が自生する天然記念物「鯉が窪湿原」があります。高原の山々に囲まれ清澄な空気に恵まれたこの谷間の地に、三光正宗は蔵を構えています。
杜氏の系譜にも歩みが刻まれています。50年以上にわたり三光正宗の味を支え続けた「現代の名工」備中杜氏の大塚順一が平成19年度の酒造をもって引退すると、平成20年11月には「奥播磨」「芳水」で名を馳せ全国で数々の賞を受賞した杜氏・高垣克正を迎えました。「酒造りとは、米の声を聞く事だ」という高垣の哲学のもと、旨味・酸味・苦味の調和した酒を目指す造りが受け継がれています。徳島の酒蔵を経て平成20年に入社した但馬杜氏・山上道広は、平成28年に杜氏を継ぎ、蔵人を率いて芯のある旨い酒を目指して醸造を続けています。
創業時に受けた清酒・焼酎・味醂の免許に加え、近年ではリキュールやスピリッツの免許も取得し、新しい製品開発にも挑戦を続けています。渡米から始まった開拓者精神は、今も蔵の姿勢として受け継がれています。
酒造り
仕込水には、口当たりが柔らかな三光谷の伏流水を使用しています。
酒米は山田錦と雄町を中心に、岡山県産米にこだわっています。山田錦と雄町は地元・哲西町で契約栽培され、一部は「永谷農法」によって育てられています。栽培地は鯉が窪湿原のすぐ下流にあたります。それ以外の酒米も、天災など特別な事情がない限りすべて岡山県産を使用しています。中国山地から冷たい風が吹き下ろす寒冷な気候も、酒造りに適した条件を蔵にもたらしています。
こうした水・米・気候の恵みと蔵人の技により、全国新酒鑑評会では平成4年・5年・9年に金賞を、岡山県清酒品評会でも平成21年・23年・24年に吟醸酒部門と純米酒部門の双方で金賞を受賞するなど、数々の受賞歴を重ねてきました。近年も全国新酒鑑評会で「三光正宗 大吟醸」が4年連続(2025年まで)の金賞を受賞しています。伝統を守りながら、キレと旨みを兼ね備えた昔ながらの「アマ・カラ・ピンの旨い酒」を目指した酒造りが、この蔵の一貫した姿勢です。
蔵データ
代表銘柄
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- 克正
- 三光
- 三光蛇形
三光正宗:蔵を代表する看板銘柄です。大吟醸は地元契約栽培の山田錦を100%使用して醸され、全国新酒鑑評会でたびたび金賞を受賞してきた実績を持ちます。すっきりとした辛口の吟醸酒としても展開され、蔵の中でじっくり熟成させたものは黄金色を帯びたエレガントな味わいに仕上がります。
克正:杜氏・高垣克正の名を冠した純米無濾過生原酒シリーズです。生酛仕込みや山廃仕込みなど手間のかかる伝統製法で醸し、醸したままの姿を味わってほしいという想いから無濾過生原酒として展開しています。取り扱いは加盟店限定で、蔵からの直販は行っていません。
三光:地元で最も親しまれている定番の一本です。「アマ・カラ・ピンの旨い酒」を掲げ、口当たりよく柔らかな三光谷の伏流水と、契約栽培の山田錦・雄町をはじめとする岡山県産米で仕込まれています。キレのある昔ながらの味わいで、飲みやすくリーズナブルな日常酒として地元で長く愛されています。
三光天賦:高垣克正の後を継いだ杜氏・山上道広が醸す、「克正」と並ぶ純米無濾過生原酒シリーズです。地元産雄町米を使い、山廃純米・生酛純米など、精米歩合の異なる複数のラインを揃えます。芯のある力強い味わいが持ち味で、燗をつけると酸がまろやかになり旨みが増すお酒です。
三光蛇形:岡山県産雄町を80%精米で全量使用した山廃純米無濾過生原酒です。原料米は哲西町で契約栽培されたもので、三光谷の伏流水で醸されています。濃厚で酸が高めながらもバランスがよく、燗にするとすっきりとした飲み口の中に旨みが調和する、〆の一献として親しまれています。
見学・購入
本社の店頭(事務所)でも直接購入が可能です。
毎年3月には2日間にわたり「新酒まつり」を開催し、限定酒が販売されます。中国自動車道「新見」インターチェンジから車で約20分、JR伯備線新見駅から車で約25分の立地です。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
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出典
sakenomy.jp / okasake.com / city.niimi.okayama.jp / sake-sanko.co.jp / ja.wikipedia.org / okayama-kanko.jp / sakeno.com / matsuishuhan.com / sumeshiya.com / ameblo.jp
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