SAKE BREWERY — FUKUSHIMA
会津酒造
紹介
福島県南会津町(旧田島町)に所在する会津酒造は、1688年(元禄元年)創業という300年以上の歴史を持つ酒蔵です。江戸時代から続く土蔵を現在も仕込み蔵として使用しています。
造りの最大の特徴は、蔵の敷地内から汲み上げる超軟水の地下水を仕込み水に使用している点です。夏は暑く冬は氷点下20度近くまで冷え込む南会津の気候風土のもと、南会津産の酒米にこだわり、「やわらかく、きれいで、飲みやすい」酒を目指した酒造りを行っています。
伝統的な銘柄「会津」「田島」「凛」などを手掛けるほか、9代目当主である渡部景大氏が自らの感性で醸すブランド「山の井」を立ち上げ、全国で展開しています。受賞歴としては、代表銘柄の「大吟醸 田島」が令和2年(2020年)の全国新酒鑑評会で入賞しています。(356字)
歴史
会津酒造は福島県南会津郡南会津町(旧田島町)に蔵を構える酒蔵です。創業は1688年(元禄元年)で、300年以上にわたり酒造りを続けています。江戸時代から使われてきた土蔵は現在も仕込み蔵として使用されており、長期の低温発酵に適した環境を今に伝えています。
現在の蔵を率いるのは9代目当主の渡部景大氏です。1987年生まれの渡部氏は東京農業大学で醸造を学び、都内の酒販店での修業を経て2010年に蔵へ戻りました。大学進学にあたっては「経営は父に学べるけれど、酒造りは杜氏さんに委ねることになる。次世代ならではの酒造りをしなければ発展がないんじゃないか」と考え、醸造科への進学を決めたといいます。2011年の東日本大震災を機に、酒造りへより本格的に携わるようになったといいます。蔵では、感覚を頼りに酒質を設計する兄・景大氏と、論理的に工程を組み立てる弟・裕高氏という兄弟2人体制で酒造りが進められています。
蔵がある南会津町は、町全域が豪雪地帯に指定される山あいの地で、総面積の9割超を森林が占めます。夏場は昼夜の寒暖差が大きく、豊富な雪解け水にも恵まれます。この地形と気候が、会津酒造の酒造りを支えるミネラル分の少ない軟水を育んでいます。
酒造り
仕込み水には、蔵の地下40メートルから汲み上げる、全国でも屈指の超軟水を用いています。ミネラル分が少なく発酵がゆるやかに進むことで、やわらかい口当たりと上品な甘みを生み出しています。酒米は、地元・南会津産の酒造好適米「夢の香」を中心に、商品ごとに山田錦や五百万石など異なる米を使い分けています。純米大吟醸「会津」には山田錦を40%まで、大吟醸「田島」には山田錦を35%まで磨いた米が使われています。
南会津町は2024年8月、清酒の地理的表示(GI)「南会津」の指定を受けました。国権酒造、開当男山酒造、花泉酒造とともに会津酒造を含む4つの蔵元が対象で、福島県内では初めて、町単独での指定としては全国初の事例です。会津酒造からは「純米吟醸 会津」「純米酒 会津」「山の井60」「山の井 幽天」などが認定酒として選ばれています。
新ブランド「山の井」は、渡部景大氏が蔵に戻ってから立ち上げたシリーズで、「毎年、自由な発想で酒を造る」ことをコンセプトに、味の設計に縛りを設けず醸造されています。年間の総生産量約1000石のうち、およそ100石が「山の井」として造られているとされ、伝統的な「会津」ブランドと並ぶもう一つの柱に育っています。
蔵データ
代表銘柄
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- 田島
- 凛
田島:大吟醸「田島」は、山田錦を35%まで磨き上げて醸す会津酒造の看板商品です。720mlと1800mlの2サイズで展開されているほか、斗瓶どりで仕込んだ「斗瓶どり大吟醸 田島」も720ml限定でラインナップされ、蔵を代表する高精白の一本として位置づけられています。
会津:「会津」は、南会津産の酒造好適米「夢の香」や山田錦を使い分けた定番シリーズです。純米大吟醸(山田錦40%)、純米吟醸(夢の香50%)、純米酒・辛口本醸造(ともに夢の香60%)など幅広い精米歩合の商品を揃え、地元産の米と水にこだわった地酒として、2024年に指定された地理的表示「南会津」の認定酒にも選ばれています。
會津:「會津」は、旧字体で表記される「会津」ブランドの呼称です。会津酒造の公式サイトでは、1688年の創業から300年以上にわたり、地元・南会津の人々に支えられながら酒造りを続けてきたことが紹介されています。純米吟醸・純米酒などの主力は南会津産の夢の香を用い、地下水にこだわって仕込まれています。
山の井:「山の井」は、9代目当主・渡部景大氏が蔵に戻ってから立ち上げた新ブランドです。「やわらかい、きれい、飲みやすい」を軸に、年ごとに自由な発想で酒質を設計しています。定番の「山の井60」は福島県産五百万石を60%まで磨いた純米酒で、ライチを思わせる熟れた果実香とマスカットのような甘みや酸味、しっとりとした米の旨みと長い余韻が特徴です。ほかに「あやめ」「黒流れ星」「天の川」など季節ごとの限定酒も展開しています。
凛:「凛」は夢の香を65%まで磨いた本醸造シリーズです。生原酒・一回火入れ・ひやおろしを展開し、一回火入れは江戸時代から伝わる土蔵で1年間低温熟成させています。
見学・購入
なし
直売店あり
営業時間は9:00〜17:00、土日・祝日は定休です。駐車場3台。会津鉄道 会津田島駅から徒歩約30分の立地です。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
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出典
japansake.or.jp / aizu.or.jp / sake-times.com / onestory-media.jp / sakenomy.jp / fukunosake.com / fukufukumarche.com / kinmon.aizu.or.jp / tif.ne.jp / andtrip.jp / imadeya.co.jp / jp.sake-times.com / town.minamiaizu.lg.jp / saketime.jp
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