本文へ移動

福徳長酒類

代表銘柄:福徳長・富久娘・蔵人の譽

千葉県

CHIBA

1792年創業

福徳長酒類株式会社は、「福徳長」の銘柄が江戸の寛政年間に灘・御影で伊勢屋嘉右衛門により始められたとされる酒類メーカーです。法人としては1953年に森永醸造として発足し、1991年に福徳長酒類へ商号を変更、現在はオエノングループの傘下で酒類および食品の製造・販売を行っています。千葉県松戸市に本社を置き、清酒の主な生産拠点は山梨県韮崎市(韮崎工場)です。

清酒造りでは、高品質ながらも手軽に親しめる酒造りを掲げ、独自技術である「瞬冷造り(しゅんれいづくり)製法」を取り入れて、すっきりとした味わいの日本酒を製造しています。「福徳長」をはじめ、「米だけのす~っと飲めてやさしいお酒」シリーズ、「富久娘」「蔵人の譽」などの清酒を手がけているほか、久留米工場では本格焼酎なども製造しています。

全国新酒鑑評会では、韮崎工場の「福徳長」が平成15・16酒造年度に2年連続で金賞を受賞しています。

福徳長酒類の歩み

福徳長は、江戸時代の寛政年間に伊勢屋嘉右衛門が灘の御影の地で始めた銘柄です。将軍家に吟醸酒を献上する際、中国の古文経にある「福徳円満ナレバ長寿無量ナリ」という一文から命名しました。

近代の歩みは、製菓会社の醸造事業から始まります。1947年(昭和22年)5月に森永食糧工業(現在の森永製菓)が福岡県の久留米工場を建設して醸造業を併営し、1953年(昭和28年)7月に醸造部門を分離して森永醸造が発足しました。この会社が1991年(平成3年)に福徳長酒類へ商号を変更しています。2001年(平成13年)1月には合同酒精(現在のオエノンホールディングス)が株式を取得して傘下に入り、現在はオエノングループの一社です。

本社は千葉県松戸市上本郷にあり、清酒の製造は山梨県韮崎市穂坂町宮久保の韮崎工場、麦焼酎などの乙類焼酎の製造は福岡県の久留米工場が担っています。韮崎工場は1993年に開設され、1995年から近代的な設備で清酒の製造を始めました。オエノングループの清酒を支える工場として、普通酒から純米吟醸酒までを造っています。

全国新酒鑑評会では、韮崎工場の「福徳長」が平成14酒造年度に入賞し、平成15酒造年度と平成16酒造年度は2年連続で金賞を受賞しました。

福徳長の銘柄に加えて、富久娘も扱っています。富久娘は灘の富久娘酒造の銘柄で、同社は2003年にオエノングループに入り、2018年(平成30年)1月にオエノンプロダクトサポートへ商号を変えました。現在は福徳長酒類の商品として並んでいます。

酒造りの特徴

韮崎工場は、茅ヶ岳や南アルプスの山々を望む高台にあり、蔵の地下深くから汲み上げた天然水で仕込んでいます。甲斐茅ヶ岳の自然が長い年月をかけて育んだ、やわらかな良質の水です。山梨の高台は寒暖差が大きく、仕込みは気温の低い午前中を中心に行います。四季を通して醸造できる環境が整っているのも特長です。

製法の核は、独自の「瞬冷造り」です。水に浸けた米を粉砕機で細かくして90度以上に加熱し、真空のタンクで脱臭したのち急速に冷却します。熱がとどまる量が少ないため米に優しく、旨みを引き出しながら省エネルギーにもつながる製法で、同社によると2003年(平成15年)に特許を取得しています。韮崎工場の「液化仕込み」の技術により、均質で高品質な清酒を大量に造っています。普通酒だけでなく、純米吟醸酒の製造にもこの技術を使っています。

一度の仕込みに使う原料米は、一般的な蔵の約10倍にのぼります。造りの工程は機械で制御する部分が多く、少人数で運営しています。伝統的な技術を受け継ぎながら革新的な製法を取り入れ、高品質ながらも手軽に親しんでいただける酒造りを目指しています。原料米は、特定名称酒以外の普通酒も含めてすべて国産米です。

隣接地には2004年にオエノングループの酒類基礎研究所が建てられました(現在は酵素医薬品研究所 韮崎パイロット)。この研究所では清酒酵母の研究が行われ、瞬冷造りに適した吟醸酵母も開発されました。品質面では、国際規格のISO9001とFSSC22000の認証を取得しています。自社銘柄のほか、スーパーやコンビニなどのプライベートブランドの製造にも力を入れています。

代表銘柄

福徳長

福徳長の銘柄で、韮崎工場の主力は「す~飲め」の愛称で知られる「米だけのす~っと飲めてやさしいお酒」のシリーズです。国産米だけを原料に、茅ヶ岳と南アルプスを望む地の天然水で仕込んでいます。純米酒は精米歩合70パーセントで日本酒度は±0、常温とぬる燗がおすすめです。純米吟醸酒は精米歩合60パーセントで日本酒度は+2.0、常温のほか冷やしても、ロックでも楽しめます。どちらも紙パックです。

富久娘

灘の富久娘酒造に由来する銘柄で、現在は福徳長酒類の商品として扱われています。創業から300年余りの歴史を持つ銘柄で、上撰の辛口は、淡麗で飲み飽きしない辛口タイプの普通酒です。日本酒度は+4.0、酸度は1.2で、1.8リットルの瓶入りです。おすすめの飲み方は常温とぬる燗です。ほかに、菊源氏の名を付けた生貯蔵酒などの普通酒もそろえています。

蔵人の譽

独自製法の「瞬冷造り」で米本来の旨みを引き出した、淡麗辛口の普通酒です。南アルプスの山々や富士山を望む地の天然水で仕込み、900ミリリットルから3リットルまでの紙パックで流通しています。日本酒度は+4.0、酸度は1.1、アルコール分は13度台です。リーズナブルな価格が魅力で、燗でも冷やでも四季を通じて楽しめます。

見学・購入

補足
清酒を造る韮崎工場は山梨県韮崎市穂坂町宮久保にあります。本社は千葉県松戸市です。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
千葉県松戸市上本郷字仲原250
創業
1792年
公式サイト
www.oenon.jp

出典

wikipedia.org / shochupress.com / oenon.jp / nirasaki.fun / doda.jp / pref.yamanashi.jp / jsite.mhlw.go.jp / yamanashi-sake.jp / web.archive.org / nrib.go.jp / disclosure2dl.edinet-fsa.go.jp

本ページは自動収集した情報を編集したものです。公開資料に基づく記事で、現地取材・実飲による評価ではありません。内容に関するご指摘はお問い合わせへお寄せください。