SAKE BREWERY — TOCHIGI
外池酒造店
紹介
栃木県益子町にある外池酒造店は、1937年(昭和12年)に宇都宮市の造り酒屋から分家する形で創業しました。仕込み水には日光連山の伏流水を使用し、南部杜氏や下野杜氏の技を受け継ぐ蔵人による丁寧な手造りの酒造りを徹底しています。代表銘柄「燦爛」は「飲む人が生き生きと光り輝いてほしい」という願いから命名され、栃木県産米を中心に醸されています。一方、限定流通銘柄の「望(bo:)」は「明日の日本酒への挑戦」をコンセプトに、純米規格・アルコール度数16%・無濾過原酒などの基準を設けて多様な米の個性を表現しています。全国新酒鑑評会での金賞や全米日本酒歓評会でのグランプリをはじめ国内外で数々の賞を受賞しています。日本酒以外にも焼酎やリキュール、日本酒コスメなども製造しており、売店やカフェ、資料館を併設した観光酒蔵としても広く親しまれています。
歴史
外池家の酒造りの起源は江戸時代にさかのぼり、文政12年(1829年)に近江商人が栃木県宇都宮市で造り酒屋「外池荘五郎商店」を創業したことに始まります。その後、明治37年生まれの外池逸五郎が、昭和12年(1937年)に益子の地へ分家という形で「外池酒造店」を創業しました。創業当初の代表銘柄は「八千代鶴」でしたが、後に現在の代表銘柄である「燦爛」へと改められています。昭和32年(1957年)10月には会社として設立されました。
現在の代表者は3代目蔵元の外池茂樹氏で、益子町で唯一の造り酒屋として地域に根ざした酒造りを続けています。事業内容は清酒・焼酎の醸造のほか、リキュールやどぶろくの製造、酒類販売、観光酒蔵の運営、日本酒コスメを含む化粧品・医薬部外品の企画販売など多岐にわたります。益子焼で知られる益子町にあって、蔵は年間およそ7万人の観光客が訪れる観光拠点としても親しまれています。
酒造り
酒造りの指揮を執るのは、酒造1級技能士であり南部杜氏・下野杜氏の両資格を持つ杜氏の小野誠氏で、2015年から蔵の先頭に立っています。仕込み水には敷地内の地下160メートルからくみ上げる井戸水を用いており、この水は容器を持参すれば無料で持ち帰ることもできます。
最高級商品には「酒米の最高峰」とされる山田錦を精米歩合38%まで磨いて使用するほか、栃木県オリジナルの酒米「夢ささら」も複数の商品の主原料として用いています。麹づくりは昔ながらの麹蓋を用い、すべて手作業で行う丁寧な製法を貫いています。
こうした酒造りは数々の受賞歴にも表れています。2023年の全米日本酒歓評会では、「燦爛 純米吟醸 夢ささら」が吟醸酒部門でグランプリを受賞し、大吟醸酒部門Bでは「望 bo: 純米大吟醸 雄町」と「燦爛 純米大吟醸 夢ささら」がそれぞれ準グランプリを獲得しました。公式の会社概要によれば、2024年も含め2年連続で同歓評会のグランプリを受賞しています。また「燦爛 大吟醸」は全国新酒鑑評会で2005年・2007年・2014年に金賞を受賞し、2015年からは2024年まで10回連続で金賞を受賞しています。2025年の第106回南部杜氏自醸清酒鑑評会では、「燦爛 純米大吟醸」が純米酒の部、「燦爛 大吟醸」が吟醸酒の部でそれぞれ首席第1位を獲得し、両部門での首席獲得は同鑑評会史上初めての快挙とされています。国際的にも、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2025で「望 bo: 純米吟醸 五百万石」と「燦爛 大吟醸」がゴールドメダルを受賞し、IWC2026では「燦爛 純米吟醸」が栃木県のリージョナルトロフィー (純米吟醸酒部門) を受賞しています。
蔵データ
代表銘柄
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望:「望」は、爪先立って遠くに目をやるように、嗜好品として、また文化としての日本酒の明日への挑戦をコンセプトに2012年に立ち上げられたブランドです。ルビの「bo:」はイタリア語の「buono(美味しい)」にも通じる表記とされています。すべて無濾過でアルコール度数16度の原酒、かつアルコール添加をしない純米酒で、酸のキレのある食中酒として展開しています。ラベルの書は「墨の魔術師」金田石城氏によるもので、蔵の直売店では扱わず特約店中心に限定流通しています。
燦爛:「燦爛」は、飲む人それぞれが豊かで生き生きと光り輝いてほしいという願いから名づけられた代表銘柄で、「光り輝く」という意味を持ちます。精米歩合38%まで磨いた山田錦を用いる大吟醸から、栃木県オリジナル酒米「夢ささら」を主原料とする純米吟醸まで幅広いラインアップを展開し、フルーティーで華やかな味わいから辛口まで多様な表情を見せます。冬の「雪さんらん」、春の「花さんらん」、夏の「夏さんらん」、秋の「月さんらん」といった季節限定商品も展開しています。
見学・購入
あり(要事前確認)
売店は10時から17時まで営業しており、予約不要で自社製造の日本酒やリキュール、地元土産品を購入・試飲できます。敷地内には「ギャラリーカフェ 湧-waku-」を併設し、仕込み水で淹れたコーヒーや甘酒ソフトクリームを提供しています(ラストオーダー16時30分)。
蔵見学は事前予約制で、作業建物への立ち入りはできず改装した展示室(資料館)の見学となります。個人向けコースは2日前までの予約制で、1〜10名、料金1,000円、10時30分または15時開始、資料館案内と燦爛3種の試飲・おつまみが付きます。団体向けには無料のスタンダードコース(10〜100名、5日前予約)と、1,000円のプレミアムコース(10〜25名、5日前予約)があります。20歳未満の方や車・バイク・自転車を利用する方は、見学時の試飲はできません。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
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出典
tochigiji.or.jp / japansake.or.jp / tochigimono.com / pon.sh / fujimaru.co / sakenomy.jp / tonoike.jp / jp.sake-times.com
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