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梅ヶ枝酒造

代表銘柄:梅ヶ枝

長崎県

NAGASAKI

1787年創業

天明7年(1787年)創業。当時の大村藩主・大村純鎮公より「梅ヶ枝」の名を賜ったことに始まる歴史ある酒蔵です。1860年建築の主屋をはじめとする江戸時代末期から大正期の建造物7棟が国の登録有形文化財に登録されています。酒造りでは、地下300メートルからの名水を使用し、酒袋を使った槽(ふね)で全量を手造りで搾る伝統的な手法を守っています。大吟醸や純米酒などの特定名称酒に力を入れ、原料米・麹・酵母を変えた小仕込みを行っているのが特徴です。

現在は兄弟が中心となって酒造りに励み、日本酒だけでなく焼酎、リキュール、クラフトジン、ウイスキー、甘酒、酒粕を用いた漬物など多彩な商品を扱っています。品質への評価も高く、全国新酒鑑評会での金賞受賞のほか、福岡国税局酒類鑑評会では令和3〜6年に純米酒が4年連続で金賞を受賞するなど、数々の賞を受賞しています。

梅ヶ枝酒造の歩み

梅ヶ枝酒造は、長崎県佐世保市城間町にある酒蔵です。創業は江戸中期の天明7年(1787年)です。天明7年にはすでに酒蔵があったとの記録があり、蔵はこの年を創業としています。屋号の「梅ヶ枝」は、蔵の伝えでは、時の大村藩主・大村純鎮公から名を賜ったのが始まりです。蔵元は、良い酒に「梅ヶ枝」の名を付けていたところ、あまりに頻繁に使うようになって屋号にもなったと説明しています。屋号になる前は「長野酒造場」で、1935年に「梅ヶ枝」を商標登録し、社名もその後、長野酒造場から梅ヶ枝酒造株式会社に改めました。

江戸時代から残る梅の古木は御神木として中庭に大切に保存されています。2026年時点では老木となり、一枝を残すのみです。蔵はこの梅の枝を、現在のジンづくりの風味付けにも使っています。

敷地には、主屋、瓶詰所、旧むろ、旧仕込蔵、貯蔵蔵、旧北蔵、住居の7棟が建ち、平成14年(2002年)2月14日に国の登録有形文化財に登録されました。主屋は安政7年(1860年)の建築で、住居は江戸末期、旧むろ・旧仕込蔵・瓶詰所は江戸末期の建物に明治期の改造が加わっています。旧北蔵は明治の建物で、1960年ごろに移築されました。いずれも規模が大きく大材を用いた豪壮な造りで、大正末期ごろの写真に残る蔵の雰囲気を今もよくとどめています。貯蔵蔵は大正期の建物で、煉瓦と土蔵造りの2階建てです。

基礎にはイギリス積みの煉瓦が使われ、1階の西端に酒絞り器を据えた槽場となっています。建物は今も酒づくりに使われています。

日本酒の蔵として始まった梅ヶ枝酒造は、明治の末から焼酎、平成になってからは長崎県産フルーツのリキュールを手がけるようになりました。2019年には日本酒をベースに長崎県産の果実や梅の枝などを加えて蒸留したジン「よきつき―令月―」を発売し、2023年1月にはウイスキーの製造免許を取得しています。いまの体制は、9代目蔵主で代表取締役の長野哲也さん、杜氏の長野剛士さん、製造責任者の長野太伸さんの三兄弟です。芋焼酎「三人力」は、この兄弟三人が力を合わせて造った焼酎です。

全国新酒鑑評会では、平成17酒造年度に金賞を受賞しました。平成14酒造年度以降に限ると入賞は平成15・16・17・24酒造年度の4回で、金賞はこの平成17酒造年度の1回です。福岡国税局の酒類鑑評会では、平成14年から19年にかけて、吟醸酒の部で平成14年・15年(春と秋)・18年、純米酒の部で平成15年(秋)・19年に優等賞を受けています。蔵の発表では、この間に6年連続で優等賞を受けたとしています。平成21年と22年には、麦焼酎「ぎんた」が本格しょうちゅうの部で2年連続の金賞でした。

平成23年と25年には吟醸酒の部で金賞を受け、平成26年には吟醸酒の部の「梅ヶ枝 大吟醸」と純米酒の部の「梅ヶ枝 純米酒」が金賞を受賞しました。純米酒はその後も平成29年、令和元年、そして令和3年から令和6年まで4年連続で金賞を受けています。令和2年には本格焼酎の部で芋焼酎「梅ヶ枝 三人力」が、令和7年には同じ本格焼酎の部で酒粕焼酎「吟の涙」が金賞に選ばれました。ジン「よきつき」は、東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2024で銀賞を受けています。

酒造りの特徴

仕込みには、地下300メートルから汲み上げる名水を使います。洗米は10キロから15キロほどの少量ずつを手洗いし、ストップウォッチを脇に置いて秒単位で吸水を見極めます。蒸しには昔ながらの木製の甑と和釜を使い、乾燥した蒸気で約1,000キロの米を50分で蒸し上げます。

麹は、昔ながらの木箱を用いた手造りの箱麹で、約48時間かけて仕上げます。酒母は800リットルほどの小さなタンクで2週間かけて仕込み、醪は三段仕込みで約25日かけて育てます。大吟醸や純米酒などの特定名称酒に力を注ぎ、原料米、麹、酵母を一本ごとに変えた小仕込みを行っているのも特長です。

搾りは、すべてのお酒を槽搾りで行います。10リットルほど入る酒袋に醪を詰めて槽に並べる昔ながらの方法で、タンク1本分を搾るのに3日かかります。圧をかけずに搾れるため、やさしく味わい深いお酒になります。使っている搾り機は昭和10年製です。

日本酒には、普通酒の「高級酒 梅ヶ枝」のほか、原酒、本醸造、純米酒、吟醸酒、大吟醸などがあります。「させぼ白仁田」は、佐世保の小売酒販店の人々と協力し、佐世保・白仁田町の棚田で山田錦を育てて仕込む吟醸酒で、年間1,500本の限定品です。毎年10月1日の日本酒の日に発売されます。炭酸ガスを注入して仕上げるスパークリング日本酒や、白ワイン用酵母と吟醸酵母をブレンドした発泡性の日本酒もつくっています。

代表銘柄

梅ヶ枝

蔵の名を冠した銘柄で、普通酒の「高級酒 梅ヶ枝」から純米酒、吟醸酒、大吟醸まで幅広くそろえています。高級酒 梅ヶ枝は日本酒度マイナス2のやや甘口で、ぬる燗か熱燗で甘みが引き立ちます。純米酒は精米歩合65パーセント、日本酒度プラス4のコクのある辛口で、平成26年以降、福岡国税局の酒類鑑評会で7回金賞を受けています。純米大吟醸と大吟醸には山田錦を使っています。

見学・購入

蔵見学
あり(要事前確認)
直売所
蔵の販売所で試飲をしながら日本酒、焼酎、リキュール、甘酒、酒粕の漬物などを購入できます。営業時間は9時から17時で、ネット通販もあります。
補足
酒蔵見学は1月1日から3日を除く通年で受け付けており、3日前までの電話予約が必要です。午前10時から12時、午後1時から4時の時間帯で、酒造工程の説明(約10分)と試飲・販売があり、入場は無料です。製造工程の説明は大人10名からで、10名以下での案内や海外(日本人以外)の団体の受け入れは有償で、海外の団体は通訳の同行が必要です。2026年の秋の蔵開きは11月7日(土)・8日(日)で、期間中の販売は10時から15時です。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
長崎県佐世保市城間町317
創業
1787年
公式サイト
umegae-shuzo.com

出典

japansake.or.jp / tabirai.net / sasebo99.com / gbiz.go.jp / sakagura-press.com / sasebo2.com / umegae-shuzo.com / sakenomy.jp / jwic.jp / umegaesake.shop-pro.jp / nta.go.jp / pref.nagasaki.jp / online.bunka.go.jp / nagasaki-np.co.jp / chocolatehouse.co.jp / nagaoshi.pref.nagasaki.jp / nrib.go.jp

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