今里酒造
代表銘柄:六十餘洲
長崎県
NAGASAKI
1772年創業
今里酒造は、長崎県東彼杵郡波佐見町に所在する1772年(安永元年)創業の蔵元です。代表銘柄の「六十餘洲(ろくじゅうよしゅう)」は、かつて日本に60余りの国が存在したことにちなみ、「日本全国の人々に飲んでいただきたい」という願いを込めて名付けられました。自然に恵まれた波佐見の地で、風土に根ざした米や水にこだわり、伝統的な手造りの酒造りを追求しています。江戸時代から続く歴史的な建築物群も残されており、本蔵を含む6棟の建物が国の登録有形文化財に登録されています。
近年では、福岡国税局酒類鑑評会において「六十餘洲 特別純米酒」が大賞を受賞したほか、SAKE COMPETITIONやインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)などの各種日本酒コンテストにおいても上位入賞を果たすなど、高い評価を受けています。
今里酒造の歩み
今里酒造は、長崎県東彼杵郡波佐見町にある酒蔵です。波佐見町は周囲を山々に囲まれた静かな盆地で、寒暖差が大きく、清冽な水が流れる環境に恵まれ、良質な米が育つ産地でもあります。蔵は江戸後期の1772年(安永元年)の創業で、250年余りにわたってこの地で酒を造り続けています。社名は今里酒造株式会社で、代表者は今里榮子さんです。
創業以来、建物は増築を重ねられ、現在は十数棟からなる酒造施設群を形づくっています。そのうち本蔵、中蔵、新蔵、洗い場、店舗及び住宅、製品置き場の6棟は、2006年(平成18年)に国の登録有形文化財に登録されました。江戸時代に建てられた木造2階建の本蔵は、桁行12間、梁間6間の切妻造で、酒造場の中心施設です。本蔵の西に並ぶ中蔵は創業時に近い酒造施設で、明治12年の大火でも焼失を免れました。昭和に建てられた新蔵は酒蔵の解体材を用いたと伝わり、蔵の中で最も大きな寄棟造の建物です。
大正期の製品置き場はもとは玄米置き場で、2階には杜氏部屋があります。今里酒造をはじめ周辺の家々には、かつての商いの屋号が伝わっています。この町並みは2004年(平成16年)に「まちづくり景観資産」に指定されました。
銘柄の「六十餘洲(ろくじゅうよしゅう)」は、かつて日本が60余りの国であったことから、日本全国を指す古語です。日本全国の皆様に飲んでいただきたいという想いを込めて名付けられました。
受賞では、福岡・佐賀・長崎の3県を対象にした福岡国税局酒類鑑評会での実績が際立ちます。平成14年と15年は吟醸酒の部で優等賞、平成18年から20年は吟醸酒の部と純米酒の部の両方で優等賞に入りました。平成21年(2009年)から令和7年(2025年)までは17年続けて、吟醸酒の部か純米酒の部のどちらかで金賞以上を受賞しており、その内訳は大賞5回、金賞18回です。大賞はいずれも純米酒の部で、平成25年、27年、30年、令和5年、7年にあたります。
令和5年は「六十餘洲 純米酒 山田錦」の大賞と「六十餘洲 純米大吟醸」の吟醸酒の部の金賞を同時に受賞し、令和7年の大賞は「六十餘洲 特別純米酒」でした。全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度以降に限っても、平成16、19、20、25、26、28、29、令和元、2、3、5の各酒造年度の計11回入賞しています。
海外のコンクールでは、フランスのKura Masterで2017年から2023年まで7年続けて金賞を受けました。山田錦の純米酒と純米吟醸、雄町の純米吟醸、純米大吟醸が受賞しています。ルクセンブルク酒チャレンジ2024では純米大吟醸、純米吟醸 山田錦、純米酒 山田錦の3点が金賞でした。SAKE COMPETITIONの純米酒部門では、2023年に純米酒 山田錦が、2025年に特別純米酒がシルバーを受けています。
蔵の発表では、シンガポール酒チャレンジ2024で純米大吟醸が最高位のプラチナ賞を受け、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)のSAKE部門では2022年、2023年、2026年にシルバーとブロンズを受けています。
酒造りの特徴
今里酒造が掲げるのは、酒質の安定性と再現性の高い酒造りです。酒米はその年の気候などで状態が変わるため、洗米、蒸米、麹造り、仕込みといった各工程で、米と丁寧に向き合いながら細やかな調整を重ねています。手造りの酒を追求し、風土に根づいた米と水にこだわる蔵で、貯蔵では酒の種類ごとにベストな温度管理を徹底し、それぞれの個性を活かした味わいに仕上げています。
原料米と精米歩合は商品ごとに異なります。雫搾り大吟醸、純米大吟醸、大吟醸は山田錦の38%精米、純米吟醸 山田錦、純米吟醸 HASAMI、吟醸は山田錦の50%精米です。特別純米酒は山田錦の60%精米、純米酒 山田錦は山田錦の65%精米にあたります。純米酒と本醸造は国産米の60%精米、にごり酒は国産米の68%精米で、金撰も国産米を使っており、1.8リットルから180ミリリットルまで6つの容量で用意されています。
雫搾り大吟醸は、もろみを袋吊りにして自然に落ちる雫を集めた酒で、フルーティな香りにきれいな旨みが広がります。純米吟醸 HASAMIはアルコール分13度の720ミリリットル瓶で、穏やかな吟醸香とすっきりした飲み口、旨みとキレの良さを備えています。
香りと味わい、旨味と酸味がバランス良く調和した「六十餘洲」を、あらゆるシーンで美味しく飲んでもらえるよう磨き続けることが、蔵の方針です。
代表銘柄
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六十餘洲
「六十餘洲」は今里酒造の中心となる銘柄で、雫搾り大吟醸から本醸造、にごり酒、金撰まで主に12種類があります。香りと味わい、旨味と酸味のバランスの良さを軸に、あらゆる場面で美味しく飲まれることを目指しています。山田錦を使った純米酒系は、福岡国税局酒類鑑評会の純米酒の部で大賞や金賞を受け、Kura Masterでも金賞を受けてきました。
楽天で商品を見る見学・購入
- 直売所
- 公式オンラインストア(STORES)で購入できます。
- 補足
- 常設の蔵見学の案内はありません。例年4月の第3土曜・日曜に蔵開きを開催しており、2024年は4月20日・21日、2025年は4月19日・20日、2026年は4月18日・19日でした。入場無料で、しぼりたて生酒などの限定酒の販売、試飲、もちまきなどがあり、JR川棚駅から無料シャトルバスが出ます。2024年は10月20日に秋の蔵祭りも開かれました。2024年の蔵開きでは蔵見学は行われませんでした。最寄りは波佐見有田ICから車で約5分です。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 長崎県東彼杵郡波佐見町宿郷596
- 創業
- 1772年
- 公式サイト
- rokujuyoshu.com
出典
64sake.com / nagasaki-tabinet.com / rokujuyoshu.com / note.com / nagasakikan-ec.com / field-to-table.jp / nta.go.jp / kuramaster.com / online.bunka.go.jp / hasami-kankou.jp / web.archive.org / sake-times.com
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