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杵の川

代表銘柄:雲仙・美禄天・杵の川

長崎県

NAGASAKI

1839年創業

株式会社杵の川は、天保10年(1839年)に長崎県東彼杵町で「丁子屋醸造」として創業した酒蔵です。1980年(昭和55年)に長崎県内の丁子屋醸造、黎明酒造、雲仙酒造、佐賀県の呉竹酒造の4蔵が合併・営業権譲渡を行い現在の体制へ至りました。代表銘柄には「杵の川」「雲仙」「美禄天」などがあります。

酒造りでは多良山系の軟水(地下水)を仕込み水に使用し、地元・諫早市の契約農家が栽培する「山田錦」や「レイホウ」などの原料米と熊本酵母を用いて、地元の料理や山海の幸に寄り添う食中酒を丁寧に醸しています。また、長崎県唯一の手作り樽職人が手がける吉野杉の木樽を使った「樽酒」づくりも大きな特徴です。

主な受賞歴として、福岡国税局酒類鑑評会での金賞・優等賞や最高位の局長賞(平成29年に「杵の川特別純米磨き60」が受賞)をはじめ、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2019での「樽酒」ゴールドメダル受賞、全国燗酒コンテストやTOKYOどぶろくフェスタでの金賞など、多数の受賞実績を持ちます。

杵の川の歩み

株式会社杵の川は、天保10年(1839年)に現在の東彼杵町にあたる地で、清酒「恵美福」の醸造元「丁子屋醸造」として創業した酒蔵です。丁子屋の屋号は、家紋に丁子の意匠を用いた商家が名乗っていた、非常に古くからある由緒ある屋号のひとつです。

明治41年(1908年)には、現在の諫早市にあたる地で黎明酒造が創業しました。黎明の二代目瀬頭大治は昭和36年(1961年)に日本で初めての四季醸造蔵を稼働させ、昭和42年(1967年)には沖縄の泰石酒造へ四季醸造の技術を伝え、清酒「黎明」の立ち上げに協力しています。

昭和55年(1980年)、丁子屋醸造と黎明酒造が合併し、雲仙酒造と佐賀県の呉竹酒造から営業権の譲渡を受けて、新会社「太陽酒造」が誕生しました。翌昭和56年(1981年)には、創業の地である東彼杵の「杵」と、酒づくりに欠かせない「川」の水を組み合わせたブランド「杵の川」が生まれています。平成13年(2001年)に本社を東彼杵町から諫早市へ移し、平成14年(2002年)には社名をブランド名と同じ「杵の川酒造」へ改称、平成22年(2010年)に組織を変更して「株式会社杵の川」として再出発しました。

現在は五代目にあたる瀬頭信介代表取締役のもとで、瀬頭りつ子杜氏が酒づくりを率いています。安定した味わいでリーズナブルな酒が求められた時代を経て、蔵元の代替わりを機に自社の歴史を見つめ直し、地元のお客様にもう一度良い酒を届けようという原点に立ち返りました。そこから、酒づくりの基礎である米づくりへの取り組みを地元農家とともに始め、地域に根差した酒蔵としての歩みを続けています。

酒造りの特徴

仕込み水には、多良山系の軟水である地下水を用いています。より酒づくりに適した水を求めて二代目が諫早市土師野尾町にたどり着いたことが、現在の蔵の立地の始まりで、この水が食事によく合うソフトな味わいを生み出しています。原料米は、酒造好適米「山田錦」や「レイホウ」を中心に、地元諫早市の農家との契約栽培によるものを主に使用しています。純米酒には熊本酵母を用いるなど品目に応じて酵母を使い分け、和食から洋食まで料理を選ばない食中酒を目指した酒づくりを行っています。

長崎県内で唯一の手づくり樽職人である一ノ瀬安史氏が手がける、奈良県の吉野杉を用いた木樽での樽酒づくりも大きな特徴です。杉の香りをまとわせた樽酒は、令和元年(2019年)のIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)普通酒部門でゴールドメダルを受賞しました。

全国新酒鑑評会では、平成18酒造年度に「杵の川 美祿天」、令和3酒造年度に「杵の川 大吟醸雫しぼり」、令和6酒造年度に「純米大吟醸 丁子屋」が金賞を受賞しており、これまでの入賞は通算11回を数えます。

福岡国税局酒類鑑評会でも平成15年、17年、23年、27年、28年、29年、30年に大賞・金賞・優等賞を受賞しているほか、平成29年には「特別純米 磨き60」が純米酒の部で最高位の大賞を受賞しました。近年も令和元年に「大吟醸 雫しぼり」が吟醸酒の部で大賞に選ばれたのを皮切りに、令和2年から令和7年まで6年連続で金賞を受賞しています。このほか燗酒コンテストでは4年連続の金賞受賞、TOKYOどぶろくフェスタ2011やワイングラスで美味しいアワード2013でも金賞を受賞しています。

代表銘柄

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雲仙

酒造好適米「五百万石」を精米歩合55%まで磨いた特別純米酒です。銘柄名は、営業権の譲渡を受けて杵の川に加わった蔵のひとつである雲仙酒造にちなみます。アルコール度数は15度で、雲仙の四季を映すような濃醇で深みのある味わいが持ち味です。米本来の旨味と後口の良さを兼ね備えた、飽きのこない純米酒として造られています。

美禄天

山田錦を40%まで磨いた、国税局の鑑評会で幾度も金賞に輝いてきた杵の川のエース的な大吟醸です。銘柄名は、酒を天からの美しい贈り物にたとえた「天の美禄」に由来します。日本航空のファーストクラス機内酒にも採用されました。爽やかな香りと喉ごしのよさが持ち味で、10度前後に冷やして白身魚の塩焼きやムニエルなど魚料理と合わせるのがおすすめです。

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杵の川

創業の地である東彼杵の「杵」と、酒づくりに欠かせない「川」の水にちなんで名づけられた、杵の川の中核をなすブランドです。純米、吟醸、特別純米、本醸造など幅広いラインナップを揃え、純米系には熊本酵母を用いるなど品目ごとに造り分け、和食から洋食まで料理を選ばずに楽しめる食中酒として醸されています。看板商品「金撰 杵の川」は地元で一番の売れ筋を誇る、当蔵のスタンダードな一本です。

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見学・購入

蔵見学
あり(要事前確認)
直売所
きのかわよかよか(本社直売所)
補足
本社敷地内の蔵元ファクトリーは令和5年10月1日にオープンし、直売所と日本酒バー「角打ち弥八」を併設しています。営業時間は10時から17時までで、蔵元ギャラリーの見学は電話または予約フォームからの事前予約制です。なお、製造を行う酒蔵本体への入館はできません。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
長崎県諫早市土師野尾町17番地4
創業
1839年
公式サイト
www.kinokawa.co.jp

出典

sakedata.jp / kinokawa.co.jp / kinokawa.shop / sakenomy.jp / nrib.go.jp / nta.go.jp

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