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山崎本店酒造場

代表銘柄:まが玉・普賢岳

長崎県

NAGASAKI

1884年創業

山崎本店酒造場の建物
山崎本店酒造場の建物(2017年撮影)「Yamasaki-Honten Brewery in Shimabara, Nagasaki 20170106.jpg」 — 写真:そらみみ / CC BY-SA 4.0縮小・WebP変換

江戸時代に京都から島原に移住したと伝わり、酢や醤油、ロウの製造を経て1884年(明治17年)に酒造りを開始した歴史ある酒蔵です。江戸末期から続く重厚な建物を構えています。

名水百選の地として知られる湧水豊かな島原にて雲仙の天然水を使用し、代表銘柄である「普賢岳」や「まが玉」をはじめとする清酒のほか、焼酎やリキュールなど多岐にわたる商品を展開しています。

評価や受賞歴として、蔵は大正6年に全国新酒鑑評会で第1位の評価を得たと伝えています。平成21〜23酒造年度(平成22〜24年発表)の同鑑評会では3年連続で金賞を獲得しました。また、「インターナショナルワインチャレンジ(IWC)」のSAKE部門(本醸造の部)では、2012年に「普賢岳」が銀メダル、2015年と2016年に銅メダルを受賞した実績もあります。

山崎本店酒造場の歩み

山崎本店酒造場は、長崎県島原市白土町で酒造りを続ける蔵です。始まりは江戸時代にさかのぼります。将軍家綱から島原への移封を命じられた松平忠房に従い、分家して京都から島原に居を移したと伝わります。当初は酢、醤油、ロウを作っていましたが、明治17年(1884年)から酒造りを始めました。

蔵は、雲仙普賢岳の豊かな伏流水に恵まれた場所にあり、江戸末期から続く重厚な建物を構えています。「普賢岳からの水が良いからこそ酒造りに向いていた」と語り継がれてきた蔵で、仕込みには名水百選に選ばれた島原の湧水を使います。合資会社として事業を営み、2026年時点では代表社員の山﨑倫弘さんが率いています。

蔵では、大正6年の全国新酒鑑評会で全国第一位の評価を得たことを誇りとして伝えています。全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度以降に銘柄「まが玉」で6回入賞しており、平成15酒造年度と平成19酒造年度、令和2酒造年度が入賞、平成21〜23酒造年度(平成22〜24年発表)は3年連続で金賞です。平成23酒造年度は第100回の鑑評会でした。

海外でも評価されています。IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)のSAKE部門では、2012年の本醸造の部で特別本醸造「普賢岳」が銀メダルを受け、2015年と2016年の本醸造の部では同じ特別本醸造「普賢岳」が銅メダルを受けました。2012年から2016年まで5年連続で、「まが玉」や「普賢岳」の酒が大会推奨酒(Commended)にも選ばれています。同社によると、2012年の受賞後に「普賢岳」は外務省の日本酒購入リストに載り、世界中の大使館や領事館に送られました。

山﨑さんは「五大陸全部に行きましたよ」と語ります。2015年6月1日から8月31日には、ANA国際線の近距離路線ビジネスクラスで特別本醸造「普賢岳」が提供されました。

山崎本店酒造場は清酒にとどまらず、焼酎やリキュールまで手がける蔵です。「先代も私も技術屋で、物づくりがしたくて清酒も焼酎もどんどん種類を増やしていきました」と山﨑さんが語るとおり、いまでは100アイテムを超える商品を造っています。平成28年秋に南島原市とイタリアのキエーティ市が友好都市提携を結んだことを受け、キエーティ産ワインの輸入販売も始めました。酒造りは「人生そのもの」と山﨑さんは話します。

酒造りの特徴

仕込み水は、蔵の目の前に湧く名水百選の島原の湧水(雲仙島原の天然水)です。蔵は同じ水を「雲仙島原の天然水」として販売もしています。杜氏と話し合いながら少しずつ改善を重ね、現在の味わいにたどり着いたと山﨑さんは振り返ります。

吟醸系の酒には「まが玉」があります。「まが玉大吟醸 しずく酒」は山田錦100%を精米歩合35%まで磨き、独特の麹と吟醸用清酒酵母を使って、10度以下の低温で長期間じっくり発酵させます。日本酒度は+3〜+4で、果物のようなフルーティーな香りと爽やかな後味が特徴です。蔵は、鑑評会の出品酒とほぼ同じ味わいの限定原酒として「まが玉大吟醸しずく酒」を出しています。山田錦100%、精米歩合50%の「まが玉 純米大吟醸」や、精米歩合50%で新しい型の白いアンティークボトルに詰めた大吟醸「白い林檎」もあります。

「普賢岳」の名が付く酒には、精米歩合55%、日本酒度+3〜+4の特別本醸造「平成新山 普賢岳」があります。その純米版にあたる特別純米「月のよさ」も精米歩合55%で、長崎県内でしか味わえない酒です。シャンパンのようなフルーティーさと細やかな泡を持つ「普賢岳スパークリング」も醸します。ほかに、銘柄名の付かない商品として、精米歩合68%の本醸造生酒(日本酒度+2〜+3、要冷蔵)と、同じ精米歩合の甘口のにごり酒(生、要冷蔵)があります。

焼酎とリキュールにも独自の品があります。「わかめ焼酎 七萬石」は仕込みに30%以上のわかめを使い、海藻ならではのつるりとした口当たりです。「龍馬伝」はウイスキー樽とシェリー樽で熟成した麦焼酎、「阿蘭」は吟醸酒の醸造法と焼酎の蒸留法を組み合わせた米焼酎です。大吟醸の酒粕から造る粕取り焼酎「てふてふ」は年間800本限定で、地元の島原でしか採れないシマバライチゴを1本に100g使った「シマバラフランボワーズ」もあります。

代表銘柄

まが玉

蔵を代表する大吟醸の銘柄です。良質の酒造好適米を高精白し、独特の麹と吟醸用清酒酵母で、10度以下の低温で長期間じっくり発酵させます。「しずく酒」は山田錦100%、精米歩合35%で、果物のようなフルーティーな香りと、爽やかで後味のすっきりした味わいが特徴です。全国新酒鑑評会では平成21酒造年度から平成23酒造年度まで3年連続で金賞を受賞しました。

普賢岳

雲仙普賢岳の名を冠した銘柄です。特別本醸造「平成新山 普賢岳」は精米歩合55%、日本酒度+3〜+4で、普賢岳の麓の伏流水を使い、爽やかでフルーティーに仕上げています。純米版の特別純米「月のよさ」も精米歩合55%で、長崎県内でしか味わえない酒です。IWCでは2012年の本醸造の部で銀メダル、2015年と2016年の同部門で銅メダルを受けました。

見学・購入

直売所
蔵元の通信販売で、日本酒、焼酎、リキュール、雲仙島原の天然水などを購入できます。電話やFAXでの注文、資料請求にも対応しています。
補足
見学の可否は、事前に電話(0957-62-2175)で確かめてください。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
長崎県島原市白土町1065
創業
1884年

出典

sake-times.com / yamasaki-syuzo.co.jp / shimabaraonsen.com / sakenomy.jp / nagaoshi.pref.nagasaki.jp / nrib.go.jp / meitenbanzai.com / nta.go.jp

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