SAKE BREWERY — NAGASAKI

森酒造場

長崎県平戸市新町31-2 1895年創業

紹介

森酒造場は、1895年(明治28年)に「小松屋」の屋号で創業した長崎県平戸市の酒蔵です。かつて海外貿易の拠点として栄えた平戸城の麓に位置し、昭和30年代の法人化を経て有限会社森酒造場となりました。経営理念に「継ぎ、絆がる酒造り」を掲げ、平戸の古名「飛鸞島(ひらんど)」や当時の呼称「フィランド」に由来する銘柄などを展開しています。

酒造りでは平戸の風土を表現することにこだわり、地元の米と湧水、蔵付きの菌を生かした全量純米造りや伝統的な生酛(きもと)製法に取り組んでいます。

主な受賞歴として、フランスの日本酒鑑評会「Kura Master 2021」にて「飛鸞 生酛60」が金賞を受賞したほか、「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)」や福岡国税局酒類鑑評会でも多数の賞を受賞しています。

歴史

森酒造場は、1895年(明治28年)に森幸吉によって「小松屋」の屋号で創業されました。創業当初は清酒「菊の露」と焼酎「仙滴」を製造し、地元で親しまれていました。

昭和30年代に法人化し、屋号を「小松屋」から有限会社森酒造場へと改めました。主力銘柄も「菊の露」から「豊年」、そして現在の「飛鸞」へと変遷しています。

蔵は、かつて南蛮貿易の拠点として栄えた平戸城の麓に位置しています。現在は4代目の森幸雄氏が代表取締役社長を務め、「継(つな)ぎ、絆(つな)がる酒造り」を経営理念に掲げています。最教寺のふもとから湧き出る名水と、地元平戸の米に支えられた酒造りを続けてきました。

5代目となる杜氏の森雄太郎氏は、広島の大学で発酵工学を専攻し、学部から大学院にかけて独立行政法人酒類総合研究所で酒造りを学びました。その後、宮城県の酒蔵で3年間修行し、27歳の時に平戸へ帰郷しました。蔵は一時、年間生産量が50石に満たない廃業寸前の状態であり、雄太郎氏はまず蔵全体の衛生環境を一新することから酒造りの立て直しに着手しました。

受賞歴としては、2022年の福岡国税局酒類鑑評会で「飛鸞 絆」が金賞を受賞したほか、「飛鸞 生酛60」がフランスの日本酒コンクール「Kura Master 2021」で金賞を、「フィランド」が「ロンドン酒チャレンジ2019」の純米酒部門で金賞を受賞するなど、国内外の鑑評会で高い評価を得ています。

酒造り

仕込み水には、創業時から最教寺のふもとから湧き出る名水を使用しています。原料米には酒造好適米の山田錦のほか、長崎県の食用米「にこまる」を用いています。

製法面では、乳酸菌が自然につくる乳酸を利用し、完成までに40~45日を要する江戸時代由来の「生酛(きもと)造り」に取り組んでいます。また、もろみの櫂入れ・加水・濾過を行わず、「絞った時の味わいがベスト」という考えのもと、素材の力を生かした酒質を追求しています。

商品ラインナップも多彩で、金賞受賞酒「飛鸞 絆」は平戸産山田錦を全量使用し精米歩合39%まで磨いた生酛仕込みの純米大吟醸、「HIRAN Victoria」は精米歩合2.5%まで磨き上げた商品、「あさひらん」は無農薬栽培の「あさひ米」を使った純米生酛として展開されています。

蔵データ

所在地

長崎県平戸市新町31-2

創業

1895年(長崎県)

公式サイト

mori-shuzou.jp

代表銘柄

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飛鸞:「飛鸞」は、平戸の古名「飛鸞島(ひらんど)」に由来する銘柄です。海から望む島影が、神霊の精が鳥となった「鸞」の飛び立つ姿に似ていたことから名付けられたと伝わり、その名残が「平戸」という地名になったとされています。平戸の風土を表現した酒造りをコンセプトに、生酛造りなどで醸されており、「飛鸞 生酛60」はフランスの日本酒コンクール「Kura Master 2021」で金賞を受賞しています。

フィランド:「フィランド」は、平戸の古名「飛鸞島 (フィランド)」に由来する銘柄で、「飛鸞」と同じ地名にルーツを持ちます。表記は南蛮貿易期に平戸が「Firando」と呼ばれたことにちなみます。世界遺産に登録された平戸・春日棚田で育ったコシヒカリを使い、白ワインのような味わいの純米原酒に仕上げており、「ロンドン酒チャレンジ2019」の純米酒部門で金賞を受賞しています。

見学・購入

蔵見学

なし

直売所

蔵に併設する直売所で、蔵限定酒のみを販売しています。営業時間は9:00~17:00で、定休日は不定期です。市販されている飛鸞シリーズは、近隣の取扱店での購入が案内されています。

補足

工場内部の酒造り見学は行っていませんが、明治時代に建てられた「明治蔵」にて酒の説明と販売に対応しています。春季には「蔵開き」イベントを開催しています (日程は公式サイトで告知されます)。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

notosake.com / japansake.or.jp / sakenomy.jp / hiradream.jp / mori-shuzou.jp / nihonmono.jp / note.com / kuramaster.com / jp.sake-times.com

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