SAKE BREWERY — FUKUSHIMA

ほまれ酒造

福島県喜多方市松山町村松字常盤町2706 1918年創業

紹介

1918年(大正7年)創業、福島県喜多方市に所在する酒蔵です。仕込み水には、霊峰飯豊山系の地下伏流水(喜多方名水)を使用しています。酒造りにおいては、杜氏や蔵人の経験・技術と、作業データの分析や数値管理などの科学的なアプローチを融合させ、再現性の高い安定した品質を追求しています。代表銘柄の「会津ほまれ」をはじめ、品質を徹底追求した「からはし」、辛口純米酒の「いいで」、風土を表現する「喜多方テロワール」などを展開しており、日本酒のほか焼酎やリキュールなども幅広く製造・販売しています。主な受賞歴として、2015年に世界最大規模のアルコールコンテスト「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)」にて「播州産山田錦仕込 純米大吟醸酒」が最高賞である「チャンピオン・サケ」を受賞したほか、全国新酒鑑評会における多数の金賞受賞など国内外で高い評価を得ています。

歴史

ほまれ酒造は、1918年(大正7年)に唐橋幸作が酒蔵を譲り受け、現在の福島県喜多方市熱塩加納町にあたる耶麻郡加納村に「加納酒造株式会社」を創業したことに始まります。唐橋家はもともと米問屋や味噌・麹の製造業を営んでおり、その営みの延長として酒造りに乗り出しました。1921年(大正10年)には事業拡張のため本社工場を耶麻郡松山村(現在の喜多方市松山町)に移転し、「合資会社唐橋醸造場」と改称しています。

その後1949年(昭和24年)8月に「ほまれ酒造株式会社」として正式に設立され、1953年(昭和28年)3月には同醸造場を統合して現在の事業基盤が整いました。「ほまれ」という酒名には「地元の『ほまれ』となれ」という願いが込められたと伝えられています。代表銘柄「会津ほまれ」は、全国へ会津清酒の名を知らしめる狙いで命名されたもので、当時の清酒銘柄としては珍しいひらがな表記が採られました。ラベルの書体は、長野県出身の近代書家・比田井天来によるものです。

戦後は周辺酒蔵の統合による規模拡大が進み、1960年に奥の川酒造を、1961年には日光酒造・村岡酒造を吸収合併しました。1963年には東京支店を開設し、1960年代にはテレビCMも展開するなど、東北有数の酒蔵としての地歩を固めていきました。社長職は唐橋志良(2代目)、唐橋國八(3代目、1973年就任)、唐橋幸市郎(4代目、1988年就任)と引き継がれ、2011年からは唐橋裕幸が5代目社長を務めています。

近年の大きな転機は2015年です。「会津ほまれ 播州産山田錦仕込 純米大吟醸酒」が、ロンドンで開催されたインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2015の日本酒部門において、876銘柄の中から最高賞「チャンピオン・サケ」に選ばれました。福島県内の酒蔵としては初めての快挙です。この酒は翌2016年のG7伊勢志摩サミットで各国首脳への贈答品にも採用されました。同じ2016年には、蔵元の姓「唐橋」を冠した新ブランド「からはし」の出荷も始まっています。なお敷地内の日本庭園「雲嶺庵」は1950年に造られ、2008年からは直売所として一般公開されています。

酒造り

仕込み水には、名峰・飯豊山系の地下伏流水である「喜多方名水」を使用しています。酒米は、会津の農家と契約栽培した地元産の夢の香・五百万石・華吹雪に加え、兵庫県産山田錦、岡山県産雄町などを酒質に応じて使い分けているのが特徴です。精米歩合も品位によって使い分けられ、最高峰の純米大吟醸酒には39%まで磨いた米が用いられる一方、日常向けの純米酒には70%前後の米を用いるなど、価格帯や個性に応じた設計がなされています。

醸造を統括するのは会津杜氏の中島一郎で、蔵人の経験と勘に加え、洗米・浸漬などの原料処理データを分析する科学的なアプローチを組み合わせることで、年ごとの米の状態に左右されにくい再現性の高い品質を追求しています。洗米・浸漬などの原料処理と再現性を重視しており、上位ブランド「からはし」では瓶火入れ後、出荷直前まで氷点下5度で冷蔵貯蔵しています。

蔵データ

所在地

福島県喜多方市松山町村松字常盤町2706

創業

1918年(福島県)

公式サイト

www.aizuhomare.jp

代表銘柄

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会津ほまれ:ほまれ酒造の代表銘柄で、蔵の歴史を象徴するブランドです。中でも兵庫県産山田錦を精米歩合39%まで磨いた「播州産山田錦仕込 純米大吟醸酒」は、2015年のインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)日本酒部門で最高賞「チャンピオン・サケ」を受賞し、2016年のG7伊勢志摩サミットでは各国首脳への贈答品にも選ばれました。マンゴーやカシスを思わせる華やかな香りと、辛口ながら綺麗な甘みと酸味のバランスが特徴です。

いいで:霊峰飯豊山にちなんで名付けられた、地元での晩酌向けの辛口純米酒です。精米歩合70%、日本酒度+4.0、酸度1.4、アルコール度数14度で、飲み飽きしない軽やかな香りと淡麗ですっきりとした味わいに仕上げられています。冷酒から常温、燗酒まで幅広い温度帯で楽しめ、日々の食卓に寄り添う定番酒として位置づけられています。

からはし:蔵元の姓「唐橋」を冠し、2016年に立ち上げられた品質追求型のブランドです。瓶火入れ後、出荷直前まで氷点下5度で冷蔵貯蔵するなど徹底した品質管理が特徴で、福島県産夢の香や兵庫県産山田錦、岡山県産雄町といった酒米ごとに個性の異なる純米吟醸酒を展開しています。山田錦を使用した一本はIWC2017純米吟醸酒部門で金メダルとトロフィーを受賞しています。

見学・購入

蔵見学

あり(要事前確認)

直売所

敷地内の日本庭園「雲嶺庵」に直売所を併設しており、常時10種類以上の日本酒を無料で試飲できるほか、会津の食材やオリジナル酒器なども取り扱っています。磐梯山を望む庭園はケヤキやサクラ、モミジなど四季の景観が楽しめ、テラスや座敷からの眺望も用意されています。

補足

所在地は福島県喜多方市松山町村松字常盤町2706です。営業時間は9時から16時30分で、毎週木曜と年末年始が休業日です(祝日の場合は営業し翌金曜が休業)。個人の見学は予約不要で自由見学のほか、10時15分・11時15分・14時15分開始のガイド付き見学も利用できます。団体は3日前までの事前連絡が必要です。会津若松ICから車で約40分、JR喜多方駅からタクシーで約10分です。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

fukunosake.com / sakenomy.jp / tohoku-sakurakaido.jp / mizu-navi.jp / aizuhomare.jp / tsutsu-uraura.jp / japansake.or.jp / shop.aizuhomare.jp / ja.wikipedia.org / kennan-syuhan.co.jp

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