佐藤佐治右衛門
代表銘柄:やまと桜・秀峰月山
山形県
YAMAGATA
1890年創業
山形県東田川郡庄内町(旧余目町)に所在する1890年(明治23年)創業の酒蔵です。法人名は株式会社佐藤佐治右衛門(2024年に旧・合名会社佐藤佐治右衛門から変更)。代表銘柄は「やまと桜」で、銘柄名は日本のルーツである「倭(やまと)」に由来し、日本を代表するような酒になるようにとの意味が込められています。庄内地方の中央に位置し、地元庄内産の米と酒造好適米・水を用い、蔵人の手造りによる柔らかな味わいの酒造りを伝統として継承してきました。
2023年秋には山内杜氏の遠田嘉人氏が新たに就任し、2024年3月時点では、醪(もろみ)の段階で味を完成させる、加水を行わない酒造りの方針をとるなど、伝統を守りつつさらなる品質向上と味わいの刷新に取り組んでいます。主な受賞歴として、全国新酒鑑評会では平成14酒造年度以降に入賞9回・金賞6回(令和5酒造年度は「大吟醸 やまと桜 金ラベル」)、インターナショナルワインチャレンジ(IWC)2025での金賞(「純米酒 やまと桜 出羽の里」)などがあります。
佐藤佐治右衛門の歩み
佐藤佐治右衛門は、庄内地方の中央に位置する山形県東田川郡庄内町(旧余目町)の余目字町に蔵を構える酒蔵で、1890年(明治23年)に清酒の醸造を始めました。主銘柄の「やまと桜」は、日本民族のルーツである「倭(やまと)」にちなみ、桜はその倭を代表する花であることから名づけられました。
1903年(明治36年)に火災で酒蔵と母屋を焼失しましたが、1925年(大正14年)には現在の母屋が完成しました。1934年(昭和9年)に合名会社となり、1966年(昭和41年)には敷地内に新しい製造蔵が完成しています。蔵は、母屋をはじめとする古き良き建物を大切にしながら、新しいことに挑戦していく姿勢を掲げています。
1990年(平成2年)には純米吟醸酒と純米酒の本格的な製造を始めました。2023年(令和5年)に山内杜氏の遠田嘉人氏を迎えて新体制となり、杜氏の交代を機に「やまと桜」の味はリニューアルされています。2024年(令和6年)には合名会社から株式会社に変わり、代表は銅前明氏です。
全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度以降に限っても、平成17・18・21・25・26・28・30酒造年度と令和4・5酒造年度の計9回入賞しています。うち金賞は、平成18・25・26・28酒造年度と令和4・5酒造年度の6回です。蔵の発表では、令和5酒造年度の金賞酒は「大吟醸 やまと桜 金ラベル」、令和4酒造年度の金賞酒は「純米大吟醸 やまと桜 雪女神」です。
海外や燗酒の品評会でも評価を受けています。インターナショナルワインチャレンジ(IWC)では、2024〜2026年に金賞2点、銀賞6点、銅賞1点、大会推奨1点を受けました。2024年は大吟醸の「金ラベル」が金賞を受け、あわせて山形県の大吟醸を対象とするトロフィー(Yamagata Daiginjo Trophy)にも選ばれ、「出羽の里」が銀賞、「雪女神」が銅賞でした。2025年は「出羽の里」が金賞、「金ラベル」と「雪女神」が銀賞、「出羽燦々」が大会推奨でした。
2026年は「金ラベル」「雪女神」「出羽の里」がいずれも銀賞です。このほか2019年には「出羽の里」が大会推奨を受けています。全米日本酒歓評会では、2013〜2025年に金賞1回(2017年の「やまと桜 出羽の里」)、銀賞7回(出羽の里が2013・2015・2018・2019・2025年、出羽燦々が2022年、八反錦の辛口が2024年)を受けています。
全国燗酒コンテストでは、2024年にお値打ちぬる燗部門(45℃)で「精撰 やまと桜」が、プレミアム熱燗部門(55℃)で「純米大吟醸 倭櫻 雪女神」と「純米酒 やまと桜 辛口」が、それぞれ金賞を受賞しました。2026年には極上お値打ちぬる燗部門で「純米酒 やまと桜 出羽の里」と「純米大吟醸 やまと桜 出羽燦々」が金賞を受け、プレミアム燗酒部門では「純米大吟醸 倭櫻 雪女神」と「純米大吟醸 やまと桜 雄町」が推奨に選ばれています。
酒造りの特徴
古来の伝統を受け継ぎ、蔵人が一丸となって手造りの柔らかな酒を醸し出しています。地元庄内産の米と酒造好適米、そして水を用い、庄内の温和な人柄を映したようなやわらかな酒を目指しています。遠田杜氏は秋田県の飛良泉に38年在籍し、2023年9月にやまと桜へ移りました。2024年3月の時点で、遠田杜氏は自身の就任後の酒にはどれも加水せず、醪の段階で酒を完成させる方針をとっています。
原料米は銘柄ごとに使い分けています。「大吟醸 やまと桜 金ラベル」は兵庫県産の山田錦を40%まで磨き、「純米大吟醸 やまと桜 雪女神」は山形県産の雪女神を100%(精米歩合40%)、「純米大吟醸 やまと桜 出羽燦々」は山形県産の出羽燦々を100%(同50%)、「純米酒 やまと桜 出羽の里」は山形県産の出羽の里を100%(同60%)使っています。「純米酒 やまと桜 辛口」は広島県産の八反錦を100%使い、日本酒度+7に仕上げた、杜氏の挑戦シリーズの一本です。
通常は2回行う火入れを1回にこだわり、瓶貯蔵をして品質向上に努めているのも特徴です。
「純米酒 メダカライス」は、庄内町が「メダカが棲める田んぼ」をスローガンに減農薬で育てているメダカ米を使った純米酒です。本醸造「秀峰月山」は山形県産のはえぬきを100%使い、米の旨味を生かしながら、甘くなりすぎず後味がすっきりした毎日の晩酌向けの酒に仕上げています。
代表銘柄
やまと桜
蔵の主銘柄で、日本民族のルーツである「倭」と、その代表の花である桜に由来します。山田錦を40%まで磨いた大吟醸の金ラベルのほか、雪女神、出羽燦々、出羽の里、八反錦と米ごとに純米系の酒を揃えています。2024〜2026年のIWCでは、金ラベルや出羽の里などが金賞・銀賞に選ばれています。
秀峰月山
山形県産のはえぬきを100%使った本醸造で、長く地元で愛されてきた銘柄です。精米歩合65%、アルコール度数16%、日本酒度+3、酸度1.5という仕様です。醸造アルコールを添加し、米の旨味を生かしながら甘くなりすぎず、後味がすっきりとした毎日の晩酌向けの酒です。
見学・購入
- 直売所
- 酒蔵の公式オンラインストア「やまと桜オンラインストア」で購入できます。
- 補足
- お問い合わせは電話で受け付けています(受付時間は8:00〜17:00)。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 山形県東田川郡庄内町余目字町255
- 創業
- 1890年
- 公式サイト
- satosajiemon.com
出典
w1hobby.com / sake-times.com / kigawaya.com / tsujigawa.com / yamagata-sake.or.jp / sakenomy.jp / satosajiemon-store.com / satosajiemon.com / nrib.go.jp / internationalwinechallenge.com / kansake.jp / sakeappraisal.org
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