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花酔酒造

代表銘柄:桜酔・活性純米酒 どぶ

広島県

HIROSHIMA

1899年創業

花酔酒造の建物
花酔酒造の建物(2018年撮影)「Hanayoi shuzou.jpg」 — 写真:KASEI / CC BY-SA 4.0縮小・WebP変換

広島県北部の庄原市総領町にて、1899年(明治32年)に創業した酒蔵です。初代の谷本喜太雄が「地元を代表する地酒を造りたい」という想いから「谷本酒場」として創業し、後にその娘が「花も酔いしれるほど、人も自然も魅了する酒を」という願いを込めて「花酔酒造」と名付けました。

仕込み水には田総下松山(たぶささがりまつ)の伏流水(中硬水)を使用し、冬には氷点下に達する低温環境のもと、築120年以上の歴史ある土壁の蔵で低温長時間熟成を行っています。蔵は、土壁に棲みつく蔵付きの菌が加わることで、蔵ならではの深みのある味わいが生まれると考えています。純米酒「桜酔」や、40年以上愛され続ける発泡感のあるにごり酒「活性純米酒 どぶ」を醸造しており、蔵名と同じ「花酔」の名を冠した純米酒も出していました(2018年時点)。

花酔酒造の歩み

明治32年(1899年)、現在の庄原市総領町にあたる広島県北部の地で創業しました。初代の谷本喜太雄が「地元を代表する地酒を造りたい」という思いから「谷本酒場」として始め、のちにその娘が「花も酔いしれるほど、人も自然も魅了する酒を」という願いを込めて「花酔酒造」と名付けました。

120年以上にわたる伝統技術を受け継ぎ、2021年時点では4代目の谷本淳一さんが社長と杜氏を務めています。直営店は谷本酒店の名で、蔵の酒を扱っています。2018年時点では、蔵名と同じ「花酔」の名を冠した純米酒も出していました。

看板の酒は、瓶の中で酵母が生きている発泡タイプのにごり酒「どぶ」です。発泡性の日本酒がまだ珍しかった時代に、全国に先駆けて発売した酒です。当初は日本酒らしいラベルを貼っていましたが、発泡酒のため開栓に注意が必要で、いまは日本酒らしからぬラベルに注目が集まっています。発泡タイプの酒は造るのが大変、売れない、苦情が多いといった理由でほとんどの蔵が造るのをやめた中、根強いファンに支えられて40年以上続いてきました。

近年は「広島の山酒」としてのブランド発信に力を入れ、地元企業とのコラボレーションやイベントの開催などを通じて、地域の魅力を日本酒で伝える活動も進めています。

酒造りの特徴

仕込み水は、田総下松山(たぶささがりまつ)の伏流水を地下から汲み上げた中硬水です。広島の酒は軟水というイメージがありますが、庄原には中硬水から硬水の地域があり、この蔵の酒は軟水仕込みとは違う、米の豊かな風味をもつと語られています。蔵は土壁の造りで、冬は氷点下17℃になる日もあるほど冷え込みます。この寒さの中で低温長時間かけて熟成させることが、この蔵ならではの味につながっています。築120年以上の土壁に棲みつく蔵付きの菌も混ざり合い、深みのある味わいを生むと蔵は考えています。

「気まぐれな自然に寄り添う」を掲げ、四季折々の表情に合わせながら、地場産にこだわった素材で仕込んでいます。味わいは中辛口から辛口が中心で、甘口も用意しています。口に含んで鼻へ抜けるフルーティーで芳醇な香りは、蔵が誇るこだわりの一つです。季節限定酒も豊富にそろえています。

原料米は銘柄ごとに使い分けています。純米大吟醸は山田錦100%、精米歩合50%、純米吟醸も山田錦100%です。純米酒「桜酔」は広島県産「八反錦」100%を広島県産酵母「せとうち-21」で仕込み、「どぶ」も八反錦100%、精米歩合60%です。

個性豊かな商品も特徴です。酒袋に醪を入れ、自然に滴り落ちる雫だけを集める昔ながらの吊し搾りで仕上げる限定の「純米 無濾過生原酒」があります。30年以上寝かせた希少性の高い長期熟成の古酒もあります。1999年醸造の長期熟成純米酒は、蔵内の常温で2021年時点で22年熟成させたにもかかわらず色づきが少ない酒です。社長は、氷点下になる土壁の蔵だからできることだと語っています。

代表銘柄

桜酔

広島県産の酒造好適米「八反錦」100%と、広島県産酵母「せとうち-21」で仕込む純米酒です。濃醇辛口で、温度帯を問わず楽しめる一本です。1800mlと720mlの商品があり、八反錦100%の純米酒は300mlでも販売しています。ぬる燗や熱燗、冷やなど飲み方を選ばない酒として、蔵の直営オンラインショップでも扱っています。

活性純米酒 どぶ

八反錦100%、精米歩合60%で造る、発泡タイプのにごり酒です。瓶内二次発酵による発泡感と米の甘みに酸味が調和し、喉越しはすっきり辛口で、肉料理や揚げ物、チーズとの相性が良いとされています。発売以来40年以上続く蔵の看板酒で、酵母が生きたまま瓶詰めされています。発泡酒のため、開栓時は注意が必要です。

見学・購入

直売所
直営店「谷本酒店」が総領町稲草にあり、蔵の酒を購入できます。営業時間は9時から17時、定休日は日曜と祭日(祭日は不定)です。オンラインショップでも販売しています。
補足
酒蔵見学の可否については、事前に問い合わせてください。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
広島県庄原市総領町稲草1995-1
創業
1899年
公式サイト
www.hanayoisyuzo.co.jp

出典

shobara-info.com / sakedata.jp / hanayoisyuzo.co.jp / satoyamaselect.jp / rakuten.co.jp / sakenomy.jp / sake-times.com / nta.go.jp

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