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上閉伊酒造

代表銘柄:國華の薫・遠野小町

岩手県

IWATE

1789年創業

寛政元年(1789年)創業の「建屋酒造店」を前身とし、蔵の説明では1944年に戦時統制のもとで上閉伊地区(遠野・釜石・大槌)の7業者が合併して設立された、岩手県遠野市に位置する同市唯一の酒蔵です。代表銘柄には創業以来愛されてきた「國華の薫」や、2020年にそのサブブランドとして立ち上げた、遠野産の酒米にこだわった「遠野小町」などがあります。

酒造りでは岩手県産の酒米や早池峰山系の清らかな伏流水を用い、南部杜氏による伝統の寒造りの技法を守りながら、飲み飽きしない味わいを追求しています。近年ではスパークリング日本酒や樽貯蔵酒など多様な商品開発にも取り組んでいます。

また、日本有数のホップ産地である遠野の地で1999年よりクラフトビール「遠野麦酒ZUMONA」の醸造を開始しており、日本酒とビールの双方を手掛ける酒蔵として知られています。

上閉伊酒造の歩み

上閉伊酒造は、岩手県遠野市青笹町にある酒蔵です。寛政元年(1789年)に初代新里庄右衛門が鍵町で創業した建屋酒造店を前身としています。蔵の説明では、1944年(昭和19年)に戦時統制のもとで上閉伊地区(遠野・釜石・大槌)の7業者が合併して会社組織となり、1944年9月に現在の上閉伊酒造株式会社が設立されました。柳田国男の『遠野物語』で知られる遠野は、古くから交通の要衝として栄えた町で、かつては数軒あった酒蔵も、いまは同社が遠野に残る唯一の酒蔵です。

看板の日本酒は「國華の薫」で、2020年にはそのサブブランドとして「遠野小町」を立ち上げました。1999年からは日本酒造りで培った発酵の知識を生かし、日本有数のホップの産地である遠野のホップを使ったクラフトビール「遠野麦酒ZUMONA」の醸造も手がけ、インターナショナルビアカップでも2015年から2020年にかけて金賞、銀賞、銅賞を受けています。

全国新酒鑑評会では、平成17酒造年度、平成27酒造年度、平成29酒造年度、令和元酒造年度、令和7酒造年度の5回、「國華の薫」が入賞しています。仙台国税局の東北清酒鑑評会では、平成16年に吟醸酒の部、令和3年に純米酒の部で優等賞となり、令和7年には吟醸酒の部の大吟醸山田錦と純米酒の部の純米大吟醸結の香の2点がそろって優等賞に選ばれました。全国熱燗コンテスト2025では、日常酒の「國華の薫 上撰」が金賞でした。

蔵の発表では、海外や全国規模の品評会でも評価を受けています。「國華の薫 純米大吟醸 山田錦」はKURA MASTERで2019年から2021年まで3年連続の金賞、全米日本酒歓評会で2020年に金賞、インターナショナルワインチャレンジ2019で銀賞です。「國華の薫 大吟醸 山田錦」は全米日本酒歓評会2019で金賞、インターナショナルワインチャレンジ2020でゴールドメダルでした。純米大吟醸の結の香はKURA MASTERで2018年から2020年まで3年連続のプラチナ賞、全米日本酒歓評会2020で金賞です。

赤色二次発酵はルクセンブルク酒チャレンジ2022で銀賞とベストデザイン賞、遠野小町の純米吟醸と辛口スパークリングのType-Mはワイングラスでおいしい日本酒アワードでそれぞれ2021年と2023年に金賞、特別純米酒は香港のOriental Sake Awards 2023の純米酒(淡麗)部門でチャンピオンとなりました。

酒造りの特徴

酒造りの柱は、岩手県産の酒米、早池峰山系の伏流水、南部杜氏の技の三つです。水はやわらかく、すっきりとした口当たりを生む軟水です。冬の寒造りで低温発酵をさせ、香りと旨みをゆっくり引き出して、雑味のないクリアな味に仕上げます。

米は遠野産の結の香や美山錦などを中心に使い、吟ぎんが、美山錦、亀の尾などは契約農家が土から育てた米です。年ごとに米質を見極め、精米歩合や吸水率を丁寧に調整しています。結の香は、岩手県が約10年の歳月をかけて開発した吟醸向けの酒造好適米です。品質管理ではHACCPの考え方を取り入れ、ISO 22000の認証を取得し、衛生管理を徹底しています。

杜氏は南部杜氏の佐々木勝喜氏です。1975年に岩手県釜石市で生まれ、2005年に入社して、名工と呼ばれた南部杜氏の伊藤亮一氏のもとで酒造りを学び、2020年に南部杜氏となりました。令和6年と令和7年の東北清酒鑑評会では、品質評価員も務めています。

伝統の寒造りに加え、新しい酵母や製法にも取り組んでいます。赤色酵母を使い、瓶内二次発酵で淡いピンク色に仕上げた天然発泡の「國華の薫 赤色二次発酵」や、赤色清酒酵母による桃色のにごり酒、吟ぎんがを使ったうすにごりの天然発泡酒、強めの炭酸を吹き込んだ辛口スパークリングなどです。また、バーボン樽とシェリー樽で純米大吟醸を熟成させた「BLACK國華」も造っています。

代表銘柄

國華の薫

創業以来愛されてきた蔵の看板銘柄で、純米大吟醸結の香や大吟醸山田錦から、日常酒の上撰まで揃います。大吟醸山田錦は精米歩合40%で、令和7年の東北清酒鑑評会で優等賞、蔵の発表ではインターナショナルワインチャレンジ2020でゴールドメダルを受けました。バーボン樽やシェリー樽で熟成させたBLACK國華もあります。

遠野小町

2020年に國華の薫のサブブランドとして立ち上げた、遠野産の酒米にこだわる銘柄です。純米吟醸は吟ぎんが、種麹の黎明平泉、酵母のジョバンニの調べを使った「オール岩手」の酒です。特別純米酒は遠野産ひとめぼれ、辛口純米酒は遠野産の亀の尾を使い、スパークリングや桃色のにごり酒など、新しい味わいも揃います。

見学・購入

蔵見学
あり(要事前確認)
補足
蔵見学は事前予約制です。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
岩手県遠野市青笹町糠前31-19-7
創業
1789年
公式サイト
kamihei-shuzo.jp

出典

japansake.or.jp / minami-iwate.jp / securite.jp / shop-pro.jp / compalyze.co.jp / kamihei-shuzo.jp / yahoo.co.jp / nta.go.jp / nrib.go.jp

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