SAKE BREWERY — IWATE

あさ開

〒020-0828 岩手県盛岡市大慈寺町10番34号 1871年創業

紹介

株式会社あさ開は、明治4年(1871年)に元南部藩士の七代目・村井源三が盛岡市にて創業した蔵元です。蔵名の「あさ開」は万葉集に収められた和歌に登場する「早朝の船出」を表す枕詞に由来し、武士から商人への再出発と明治という新時代の幕開けの気概を込めて名付けられました。

仕込み水には敷地内に湧き出る平成の名水百選「大慈清水(だいじしみず)」を使用し、岩手県産の酒造好適米(「吟ぎんが」や「結の香」など)と南部流の伝統技術を活かした酒造りを行っています。1988年に完成した「昭和旭蔵」では、手造りラインと自動化設備を併設し安定した品質を追求しています。全国新酒鑑評会では平成以降通算26回の金賞を受賞しているほか、南部杜氏自醸清酒鑑評会でも通算66回の優等賞を受賞するなど数々の実績を誇ります。また、近年では若手醸造家による黒麹仕込みの新ブランド「WAKAZO」の開発など、新しい酒造りにも挑戦しています。

歴史

「あさ開」は明治4年(1871年)、盛岡藩の藩士であった村井家七代目・村井源三が、盛岡市鉈屋町で「村井本家」として創業した酒蔵です。維新後、武士の身分を離れた源三が、新たな生業として酒造りを選んだことが始まりで、本社は現在の岩手県盛岡市大慈寺町にあります。

蔵名の「あさ開」は、万葉集に収められた和歌の中で、船が夜明けとともに漕ぎ出す情景を表す枕詞「朝開き」に由来すると伝えられています。武士としての人生に区切りをつけ、明治という新しい時代の幕開けに臨む源三の決意が、この名前に込められたといいます。同社は「時を拓き、心を開く」という創業の精神を今も掲げています。

その後の歩みとして、1975年に東京営業所を開設して販路を全国へと広げたほか、1988年には手造りの醸造ラインと近代的な設備を併設した「昭和旭蔵」を新設しました。2004年には楽天市場に自社ショップ「酒蔵あさびらき十一代目源三屋」を開設し、2007年には楽天市場のSHOP OF THE YEARを受賞するなど、通信販売にも早くから取り組んできました。

1991年(平成3年)には全国新酒鑑評会で初の金賞を受賞し、以後も入賞・金賞を重ねてきました。

岩手県は「南部杜氏」の郷として知られ、新潟の越後杜氏、兵庫の丹波杜氏と並ぶ日本三大杜氏の一つに数えられます。あさ開も150年以上にわたり、この南部杜氏の技術を受け継いで酒造りを続けてきました。紫波郡出身の杜氏・藤尾正彦氏は、半世紀にわたり酒造りに携わり、1984年にあさ開の杜氏に就任しました。平成17年(2005年)には卓越した技能者に贈られる「現代の名工」として厚生労働大臣表彰を受け、平成20年(2008年)5月には黄綬褒章を受章しています。

酒造り

仕込み水には、蔵の敷地内から湧き出る「大慈清水」を使用しています。この水は平成の名水百選に選ばれた軟水で、創業以来変わらず酒造りに用いられてきました。原料米は岩手県が開発した酒造好適米「吟ぎんが」「結の香」を中心に、兵庫県産「山田錦」など複数の品種を使い分けています。

酒造りの技法には、突き破精の麹造りと長期低温発酵を特徴とする南部流の伝統が受け継がれており、きれいな中にも米の旨味を感じさせる酒質を目指しています。昭和旭蔵では手造りの工程と近代的な設備を併設し、杜氏や蔵人の感覚を生かしながら、効率と品質の両立を図っています。

近年は若手の蔵人が中心となり、通常の黄麹ではなく黒麹を使った新ブランド「WAKAZO」の開発にも取り組んでいます。当初は白麹での仕込みを構想していたものの、白麹は他蔵での例が多いことから、より個性が出る黒麹を選んだといいます。定番の商品ラインにも黒麹仕込みの「BLACK STYLE」や白麹仕込みの「WHITE STYLE」があり、麹の違いによる酸味や香りの個性を打ち出した商品展開を行っています。

蔵データ

所在地

〒020-0828 岩手県盛岡市大慈寺町10番34号

創業

1871年(岩手県)

公式サイト

www.asabiraki-net.jp

代表銘柄

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あさ開:蔵の名を冠した中核シリーズで、大慈清水と南部流の技で醸される、きれいな中に米の旨味を感じさせる酒質が持ち味です。純米大吟醸から本醸造・上撰まで幅広い価格帯を揃え、赤ラベルや白ラベルなど用途に応じたラインナップで日常の食卓を支えています。

旭扇:プレミアムラインに位置づけられる銘柄で、兵庫県産山田錦を四割まで磨いた「極上 旭扇-山田錦-」は、大慈清水とともに醸すことで果実を思わせる華やかな香りとキレのある味わいに仕上げています。愛山や雄町を使った限定品もあり、酒米ごとの個性を楽しめるシリーズです。

水神:日本酒度+10度という際立った辛さを持つ純米大辛口酒です。杜氏・藤尾正彦氏が「純米ならではの米のうま味が残ってこその辛口」という考えのもとで醸しており、辛さの中にも米の旨味を感じられる、料理を引き立てる食中酒として設計されています。さらに辛さを際立たせた純米吟醸大辛口「超水神」という上位銘柄も展開しています。

蔵出し原酒:盛岡市大慈寺町の蔵に併設された地酒物産館で、加熱殺菌をせずその場で瓶詰めして販売される無濾過の生原酒です。740ミリリットル入りで量り売りされ、搾りたてならではの新酒特有のフレッシュな香りと、原酒ゆえのしっかりとした米の旨味が味わえる、蔵でしか手に入らない一本です。

WAKAZO:あさ開の若手蔵人が中心となって立ち上げた新ブランドで、黄麹ではなく黒麹を使って仕込んでいます。ブランド名は、蔵も造り手もまだ成長を続ける「若造」であるという意味に由来するといい、150年を超える蔵の伝統を受け継ぎながら次の世代の酒造りに挑む試みです。

見学・購入

蔵見学

あり(要事前確認)

直売所

本社に併設された「地酒物産館」では、加熱殺菌をしていない生原酒をその場で瓶詰めして販売するほか、大吟醸酒粕を使った粕漬けや、アルコールを含まない大吟醸ソフトクリームなど、蔵ならではの商品を取り扱っています。

補足

蔵見学は電話での事前予約制で、無料で利用できます。昭和旭蔵の見学のほか製造工程の一部を見ることができ、大型バス3〜5台・普通車約30台分の無料駐車場も備えています。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

iwatetabi.jp / asabiraki-net.jp / jcto-japan.co.jp / asahi.co.jp / sakagura-press.com / otoriyosetecho.jp / ameblo.jp / tanoshiiosake.jp / tohoku-kizunamatsuri.jp / ja.wikipedia.org

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