カネタ玉田酒造店
代表銘柄:華一風・斬
青森県
AOMORI
1685年創業
1685年(貞享2年)創業。青森県弘前市に位置し、津軽藩四代藩主の津軽信政公より酒造資金を下賜されたことをきっかけに創業し、歴代藩主の御用酒屋を務めた歴史を持つ。昭和35年(1960年)に株式会社カネタ玉田酒造店となり、340年以上の伝統を受け継いでいる。代表銘柄には地元の日常酒として親しまれる「津軽じょんから」のほか、華やかな香りと滑らかな口当たりが特徴の「華一風」、食の味を邪魔しないニュートラルでシンプルな味わいを目指した「斬」などがある。
現在は10代目杜氏のもと、津軽の風土(米や水)を生かした伝統の技を守りつつ、時代に合わせた新たな酒造りやイベント出展などの挑戦を続けている。受賞歴として、全国新酒鑑評会での金賞受賞をはじめ、青森県清酒新酒鑑評会での金賞、東北清酒鑑評会(吟醸酒の部)での優等賞受賞などの実績がある。
カネタ玉田酒造店の歩み
カネタ玉田酒造店の始まりは、貞享2年(1685年)にさかのぼります。津軽藩の藩士であった玉田善兵衛が、津軽藩四代藩主・津軽信政公から酒造資金を賜り、弘前の茂森山で酒造業を興したことが酒蔵としての出発点です。以来、歴代の藩主から御用酒屋として重用され、津軽の地に深く根を下ろした蔵として歩みを重ねてきました。
その後、一族は本家「カネ玉」(銘柄「玉千鳥」)と分家「カネタ」(銘柄「玉川」)に分かれ、それぞれが酒造りを担う時代を迎えます。分家は大正期に「カネタ玉田酒造店」として独立した蔵を興し、本家とは別に酒造りを続けていました。
やがて本家が酒造りを続けられなくなり、分家の名を継いで8代目となったのが、10代目・玉田宏造氏の祖父にあたります。当時、家業の蔵は弘前城下の代官町にありましたが、8代目はこの家業を絶やすまいと、蔵を現在の弘前市茂森町へと移し、酒造りを守り抜きました。昭和35年(1960年)には法人化して株式会社カネタ玉田酒造店となり、今日に至っています。
酒造りの現場にも大きな転機がありました。それまでは冬場だけ津軽杜氏を蔵に招いて酒を仕込んでいましたが、平成5年(1993年)を境にその慣行が難しくなり、9代目にあたる玉田陽造氏が自ら杜氏として酒造りの指揮を執ることになったのです。蔵元自身が杜氏を兼ねる体制は、その後の玉田酒造の酒造りの土台となりました。
現在の酒造りを担うのは、1977年に弘前市で生まれた10代目・玉田宏造氏です。東京農業大学短期大学部の醸造学科で学んだのち、いったんは酒販会社に勤めましたが、その後家業に入り、見習い杜氏として父から酒造りを学びました。現在は10代目杜氏として蔵の酒造りを取り仕切る一方、会社の代表者は大西みな海氏が務めており、伝統の技を受け継ぐ杜氏と経営の担い手がそれぞれの役割を果たしながら、340年以上続く蔵の歴史を今につないでいます。
酒造りの特徴
玉田酒造の酒造りは、地元・青森県産の原料にこだわる姿勢を基本としています。麹米には青森県産の酒造好適米「華想い」「華吹雪」を主に用い、掛米には一部の銘柄で食用米「まっしぐら」を使用しています。酵母も青森県で開発されたものだけを使う体制に切り替えており、原料はすべて青森県産で統一しています。仕込みに使う水も津軽の風土が育んだものであり、地元の米と水を生かした酒造りが蔵の一貫した方針です。
代表銘柄のひとつ「津軽じょんから」は、地元で長く親しまれてきた本醸造酒で、やわらかな口当たりの旨口に仕上げています。もうひとつの代表銘柄「華一風」は、グレードによって仕込みが異なります。特別純米酒と純米吟醸は、麹米に青森県産の「華吹雪」、掛米に食用米の「まっしぐら」を用い、精米歩合55%で仕込んでいます。一方、純米大吟醸は青森県産の酒造好適米「吟烏帽子」を麹米・掛米ともに100%使用し、精米歩合40%まで磨き上げた一本です。
華やかな果実香とふくよかで柔らかな口当たりが持ち味で、渋みや苦味を抑えた甘みのある味わいから、女性の支持も集めています。純米大吟醸「シャングリラ」は、フルーティで上品な甘さとさらりとしたのど越しが楽しめ、贈答用としても選ばれています。創業340周年を記念して発売された「華一風340」は、瓶内二次発酵による微発泡と低アルコールが特徴の純米吟醸で、食前の一杯にもふさわしい一本です。
一方の「斬」は、麹米に華吹雪、掛米にまっしぐらを用い、精米歩合55%で仕込む純米吟醸です。香りを抑え、日々の食事の邪魔をしないニュートラルな味わいを狙って造られており、派手さを抑えた辛口ですっきりとした後味が持ち味の食中酒です。夏季には、瓶内二次発酵によるほのかな微発泡が特徴のうすにごり酒「斬 イルカラベル」も発売されています。生き生きとした酸味と辛口を楽しめる季節限定品です。
品質の評価は数々の受賞という形で裏付けられています。全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度に「津軽じょんから」が入賞し、平成24酒造年度と令和7酒造年度には金賞を受賞しました。目録の公開が及ばない平成の早い時期にも金賞を重ねており、古くから高い評価を受けてきた銘柄です。青森県内の鑑評会でも、令和8年に開催された青森県産清酒の新酒鑑評会において吟醸酒の部と純米酒の部の両部門で金賞を受賞し、仙台国税局管内の東北清酒鑑評会では令和7年に吟醸酒の部で優等賞を受賞しています。
海外の品評会でも評価は高く、2026年のインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)では、創業340周年記念酒「華一風340」がシルバーメダルを、純米大吟醸「華一風 シャングリラ」と特別純米「華一風」がそれぞれブロンズメダルを、純米吟醸「華一風(グリーン)」がコメンデッドメダルを受賞し、出品したすべての酒が入賞を果たしました。こうした受賞と並行して、弘前さくらまつりや弘前ねぷたまつりに合わせた試飲販売会、海外のイベントへの出展など、新たな挑戦も積極的に続けています。
代表銘柄
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華一風
特別純米酒と純米吟醸には青森県産の「華吹雪」、掛米に食用米の「まっしぐら」を用い、精米歩合55%で仕込みます。一方、純米大吟醸は青森県産の酒造好適米「吟烏帽子」を麹米・掛米ともに100%使用し、精米歩合40%まで磨き上げた酒です。華やかな果実香とふくよかで柔らかな口当たりが持ち味で、渋みや苦味を抑えた甘みのある味わいは女性からの支持も集めています。純米大吟醸「シャングリラ」は、贈答用としても選ばれる一本です。
楽天で商品を見る斬
麹米に「華吹雪」、掛米に「まっしぐら」を用い、精米歩合55%で仕込む純米吟醸です。香りを抑え、日々の食事の味を邪魔しないニュートラルな味わいを目指して造られています。派手さのない辛口で、すっきりとした後味が持ち味の食中酒です。夏季には、瓶内二次発酵によるほのかな微発泡が特徴のうすにごり酒「イルカラベル」も発売されており、生き生きとした酸味と辛口を楽しめる季節限定品です。
見学・購入
- 蔵見学
- あり(要事前確認)
- 直売所
- 公式オンラインショップと蔵の店頭で購入できます。
- 補足
- 弘前さくらまつりや弘前ねぷたまつりに合わせた試飲販売会を開催しています。蔵見学は事前の相談により受け付けています。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 青森県弘前市茂森町81
- 創業
- 1685年
- 公式サイト
- tamada-sake.com
出典
prtimes.jp / aomori-sake.or.jp / tohoku-sakurakaido.jp / hirosaki-kanko.or.jp / tamada-sake.com / rakuten.co.jp / shop.tamada-sake.com / tsugaruvidro.jp / sakagura-press.com / note.com / sakenowa.com / nrib.go.jp
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