栄川酒造
代表銘柄:会津栄川・越後街道野澤宿・冨國論
福島県
FUKUSHIMA
1807年創業
栄川酒造合資会社(さかえがわしゅぞう)は、福島県耶麻郡西会津町野沢にある1807年(文化4年)創業の伝統蔵です。磐梯町の榮川酒造株式会社とは別の蔵です。飯豊山麓湧水群の伏流水を用い、「小さいからこそ出来るこだわりの酒造り」を信条としています。代表的な銘柄には「越後街道野澤宿」「冨國論」「石田治部少輔三成」などがあります。全国新酒鑑評会では、平成20酒造年度に「会津栄川」が入賞し、平成27酒造年度には同じ「会津栄川」の酒が金賞を受賞しています。
栄川酒造の歩み
栄川酒造は、福島県西会津町の野沢にある造り酒屋です。創業は文化4年(1807年)で、この年に会津藩から酒造の免許を得たと蔵は説明しています。江戸時代から約200年の伝統を引き継ぐ蔵で、純米大吟醸の「越後街道野澤宿」は、越後街道の宿場としての野沢の名を冠した酒です。
蔵の説明では、初代は大坂夏の陣のあと越後国を経て会津野沢郷に移り住んだ石田與一左衛門重友です。三代の市十郎友治の代に、会津松平家に遠慮して姓を石田から石川に改めたと伝えられています。会社としての設立は1957年6月10日で、社名は栄川酒造合資会社で、登記上の表記は榮川酒造合資会社です。蔵は十五代目にあたり、2020年時点の代表者は石川純一氏です。
大吟醸「冨國論」は、蔵の説明では酒造十代目が翻訳を手がけたことにちなんで名づけられた酒で、蔵の始祖にかかわる幻の酒と位置づけられています。また、大吟醸「石田治部少輔三成」は遠祖の名をいただいた酒で、蔵は当蔵最高レベルの一本としています。蔵の発表では、この酒は福島県の清酒鑑評会で2年連続の金賞を受けています。
全国新酒鑑評会では、平成20酒造年度に「会津栄川」の銘柄で出品した酒が入賞し、平成27酒造年度にも同じ「会津栄川」の銘柄の酒が金賞を受賞しています。
酒造りの特徴
仕込み水は、飯豊山系の伏流水です。飯豊山は標高が高く雪深い山で、雪解け水が地下にしみ込んで伏流水となり、西会津町内を潤しています。蔵は、この雪解け水が軟水であることを酒造りに欠かせない条件に挙げ、福島県の奥会津、新潟県との県境に近い雪深い土地の空気と水が酒を育てると説明しています。
麹造りで蔵が一番大切にしているのは温度管理です。麹菌は寒い環境では繁殖しないため、30〜40℃に保ち続けなければなりません。温度が上がりすぎれば空気を入れ、上がり方が弱ければ毛布をかけるなど、赤ちゃんを育てるように気を配ります。温度管理と同じくらい重んじるのが清潔さで、服や手、室内のすべてを清潔にして雑菌の繁殖を防ぎます。
蔵が信念に掲げるのは「小さいからこそ出来るこだわりの酒造り」です。しきたりを重んじる日本酒の世界にあっても柔軟な姿勢で新しいことに挑み、新商品のアイデアを探し続けているとしています。本醸造「ちどりあし」は、ふるさと納税の返礼品「ちどりあし&はしご酒 2本セット」に入っていた旨口タイプの酒で、飲み過ぎて千鳥足になりそうなことから名づけられました。蔵は、地元会津産の五百万石を自家精米して仕込むとしていました。常温でもおいしく、燗にすると米の旨味と酒の深みが口の中に広がります。
商品は普通酒から大吟醸まで幅があり、栄川飲み比べセットは300ml×5本で、水の音(本醸造・五百万石100%・精米歩合60%)、はしご酒、栄川(普通酒)、大吟醸、純米大吟醸が入っています。手造り本醸造「はしご酒」は五百万石100%・精米歩合60%で、おすすめの飲み方は熱燗です。大吟醸は山田錦100%・精米歩合45%で、「冨國論」はフルーティーでさっぱりとした味わいです。純米吟醸「慧眼」はアルコール分13%でやや甘口で、ソフトな口当たりが特徴です。
代表銘柄
会津栄川
会津栄川は、蔵の名を冠した銘柄です。蔵の商品一覧には普通酒の会津印「栄川」300mlがあり、蔵は懐かしさを感じさせる、しっかりとした味わいの昔ながらのお酒としています。その普通酒は精米歩合70%、アルコール分15度、原料米は国産米100%です。全国新酒鑑評会の入賞と金賞は、この銘柄名で出品された酒の受賞です。
越後街道野澤宿
越後街道の宿場、野沢の名を冠した純米大吟醸です。商品には「三味線の野澤の宿は旅人の袖をむせうに引いてとどめる」の一節が添えられています。あえて飯米のコシヒカリを100%使い、精米歩合は45%、アルコール分は15度で、蔵は純米大吟醸の上品さに米の旨味を際立たせたと説明しています。
冨國論
蔵の始祖にかかわる幻の酒という位置づけの大吟醸で、酒造十代目が翻訳を手がけたことにちなんで名づけられました。原料米は山田錦100%で、精米歩合は45%、アルコール分は15度です。蔵はフルーティーでさっぱりとした味わいと紹介しており、おすすめの飲み方は冷酒です。720ml瓶で販売されています。
見学・購入
- 直売所
- 蔵のウェブサイトの商品申込(代金引換)で購入できます。2026年には、西会津町の道の駅にしあいづの店頭にも蔵の酒が並んでいました。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 福島県耶麻郡西会津町野沢字本町甲1184
- 創業
- 1807年
- 公式サイト
- sakaegawa.com
出典
sakaegawa.com / kuramotokai.com / fukunosake.com / sakenomy.jp / uekiya.net / hatenablog.com / f-sake.com / mizu-navi.jp / ameblo.jp / nta.go.jp / houjin-bangou.nta.go.jp / web.archive.org / saketime.jp
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