SAKE BREWERY — HOKKAIDO

上川大雪酒造

北海道上川郡上川町旭町25番地1 2017年創業

紹介

上川大雪酒造は、休眠状態にあった三重県の酒蔵の製造免許を北海道上川町に移転し、2017年に創設された酒造会社です。上川町の「緑丘蔵」をはじめ、帯広畜産大学構内の「碧雲蔵」、函館市の「五稜乃蔵」など道内各地に酒蔵を展開し、地域活性化を目指す「地方創生蔵」として地元に根ざした酒造りを行っています。

造りの特徴として、原料米には100%北海道産の酒造好適米(彗星・吟風・きたしずく)を使用し、大雪山系の伏流水などの良質な仕込み水とともに、伝統的な手造り・小仕込みによる丁寧な純米酒造りを徹底しています。北海道弁で「ついつい飲んでしまう」を意味する「飲まさる酒」をコンセプトに掲げ、食事を引き立てるスッキリとまろやかな味わいを追求しています。主な銘柄には「上川大雪」「神川」「十勝」「五稜」があり、全国新酒鑑評会での金賞受賞や札幌国税局新酒鑑評会での金賞受賞など、高い評価を得ています。

歴史

上川大雪酒造は、北海道上川郡上川町に本社を置く酒造会社です。前身は1955年12月に三重県四日市市で創業した酒造会社で、経営難により酒造りを休止し休眠状態にありました。2016年8月、三國プランニング副社長であった塚原敏夫氏がこの休眠会社を引き継いで社長に就任し、北海道上川町への移転に着手しました。同年11月に商号を「上川大雪酒造」に変更し、12月には酒類製造場の移転許可を国税当局に申請しました。国税局の管轄区域をまたぐ酒造免許の移転は前例のない申請でしたが、2017年5月に移転許可を受け、クラウドファンディングによる資金調達も行いながら「緑丘蔵」として酒造りを開始しました。

その後、上川大雪酒造は北海道内での酒蔵展開を進めています。2018年7月には国立帯広畜産大学と協力して新会社を設立し、2020年に大学構内へ「碧雲蔵」を新設しました。大学キャンパス内に日本酒の酒蔵が置かれるのは全国初の試みでした。同年11月には十勝地方限定の「十勝 純米 初しぼり」を発売し、昭和期を最後に途絶えていた十勝の酒造りを約40年ぶりに復活させました。

さらに2021年11月には、函館市の旧亀尾小中学校跡地に「五稜乃蔵」を新設しました。函館市内に酒蔵が置かれるのは1967年以来54年ぶりのことで、2022年1月から純米酒「五稜」の販売を開始しました。なお2024年10月1日付で函館五稜乃蔵株式会社が清酒製造免許を取得したことに伴い、「五稜」の製造・販売主体は上川大雪酒造から函館五稜乃蔵に移管されています。上川大雪酒造は引き続きサポートと相互協力を行うとしています。こうした地方創生の取り組みが評価され、2024年には第78回北海道新聞文化賞を受賞しました。

酒造り

上川大雪酒造は、北海道産の酒造好適米のみを用いた全量純米仕込みにこだわっています。使用米は彗星・吟風・きたしずくなど道内産の品種で、道内の契約農家から仕入れています。総杜氏の川端慎治氏は「原材料の品質以上の酒は造れない」という考えのもと、原料米の質を重視した酒造りを行っています。川端氏は小樽市出身で、金滴酒造の杜氏を経て2016年から上川大雪酒造の立ち上げに参加しました。

仕込み水には大雪山系の伏流水を使用し、建坪の限られたコンパクトな酒蔵で、大型タンクに頼らない小仕込み・手造りの製法を徹底しています。緑丘蔵では例年10月から翌年7月にかけて酒造りを行っており、操業初年度は600〜700キログラム単位の小規模な仕込みから始まりました。

目指す酒質は、完璧さよりも個性を重視した「食中酒として広く呑まれる酒」です。北海道弁で「ついつい飲んでしまう酒」を意味する「飲まさる酒」をコンセプトに掲げ、地元の食卓に溶け込む味わいを追求しています。

蔵データ

所在地

北海道上川郡上川町旭町25番地1

創業

2017年(北海道)

代表銘柄

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上川大雪:「上川大雪」は、上川町の本社蔵「緑丘蔵」で醸造される上川大雪酒造のフラッグシップ銘柄です。名称は蔵の所在地である上川町と、大雪山の地名に由来します。レギュラーラインナップとして通年で展開されており、上川大雪酒造のオンラインショップや直営ギフトショップのほか、道内外の酒販店でも取り扱われています。

神川:「神川」は、上川大雪酒造が上川地区限定で販売する日本酒です。純米・純米吟醸・純米大吟醸のラインナップがあり、緑丘蔵のある上川町やその周辺地域でのみ取り扱われる「地域限定酒」として位置づけられています。数量限定で、なくなり次第販売終了となる商品もあります。

十勝:「十勝」は、国立帯広畜産大学構内にある「碧雲蔵」で醸造される日本酒です。碧雲蔵は2020年に大学キャンパス内に完成した、日本で初めて大学構内に置かれた酒蔵とされます。2020年11月には「十勝 純米 初しぼり」が発売され、昭和期を最後に途絶えていた十勝地方の酒造りを約40年ぶりに復活させました。発売当初は720ミリリットル1,320円で、十勝管内のスーパーや酒店を中心に約8,000本が卸されました。「十勝 純米 初しぼり」など一部商品は十勝地方限定で販売されています。

五稜:「五稜」は、函館市の旧亀尾小中学校跡地に新設された「五稜乃蔵」で造られる日本酒です。五稜乃蔵は2021年11月に完成した木造2階建ての酒蔵で、函館市内に酒蔵が置かれたのは1967年以来54年ぶりでした。2022年1月から「五稜 純米生」の販売が始まり、当初は上川大雪酒造の総杜氏・川端慎治氏の監修のもとで醸造されていました。2024年10月1日以降は、清酒製造免許を取得した函館五稜乃蔵株式会社が製造・販売を担っており、上川大雪酒造はサポートと協力を続けています。

見学・購入

蔵見学

なし

直売所

緑丘蔵に隣接するギフトショップ(北海道上川郡上川町旭町25番地1)。レギュラー酒のほか、ショップ限定の日本酒、酒粕などの食品、酒器や手ぬぐいなどの雑貨を取り扱っています。営業時間は夏季10時から16時、冬季10時から15時で、定休日は不定休です。

補足

酒蔵内部の見学は衛生管理上行っておらず、屋外の見学窓からの見学のみ可能です。冬期は積雪により見学窓からの見学ができない場合があります。仕込み期間は例年10月から翌年7月です。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

japansake.or.jp / kobokudo.jp / wikipedia.org / zaikaisapporo.co.jp / tanoshiiosake.jp / notosake.com / sakenomy.jp / desknets.com / sakagura-press.com / kamikawa-taisetsu.co.jp / jp.sake-times.com / hakodate.keizai.biz / shop.kamikawa-taisetsu.co.jp / tokapetit.com

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