本文へ移動

小泉本店

代表銘柄:御幸・みゆき延寿菊

広島県

HIROSHIMA

1830年創業

小泉本店の建物
小泉本店の建物(2011年撮影)「草津駅前 - panoramio.jpg」 — 写真:warabi hatogaya / CC BY 3.0縮小・WebP変換

株式会社小泉本店は、広島県広島市西区にある蔵元で、代表銘柄は「御幸(みゆき)」です。創業は江戸時代の天保年間(1830年代)とされています。小泉家の先祖は小早川氏の一族と伝えられ、毛利氏の広島進出に伴い現在の草津の地に移り住んだとされています。創業当初は「延寿菊」などの酒銘で酒造りを行っていましたが、1885年(明治18年)の明治天皇行幸の際、同家で休息されたことを記念して酒銘を「御幸」と命名しました。また、古くから日本三景の一つである安芸の宮島・嚴島神社の御神酒を手掛ける「厳島神社造酒所」としても知られています。

「酒はその土地を離れることを嫌う」という考えに基づき、中国山地の伏流水や広島県産の酒米(銘柄事典では千本錦、八反錦など)を用い、広島の風土に根ざした酒造りをめざしています。

小泉本店の歩み

小泉本店は、広島市西区草津にある蔵元で、代表銘柄は「御幸(みゆき)」です。小泉家の先祖は小早川氏の一族と伝えられ、かつて現在の三原市小泉町一帯に住んでいましたが、のちに毛利氏の広島進出にともなって現在の草津の地へ移ったと伝えられています。酒造りを始めた時期ははっきりしませんが、天保年間(1830年代)にはすでに酒造りを営んでおり、この頃の創業とされています。

創業当時から「延寿菊」などいくつかの酒銘があり、明治18年8月1日の明治天皇の行幸を記念して、酒銘を「御幸(みゆき)」と命名しました。行幸の際に天皇が小泉本店で休憩されたことにちなむ命名です。また、古くから日本三景のひとつ、安芸の宮島にある厳島神社の造酒所として御神酒をつくっており、その御神酒も「御幸」です。

蔵が大切にしているのは、「酒はその土地を離れることを嫌う」(吉田健一氏)という日本酒本来のあり方で、広島の風土に根ざした酒造りをめざしています。平成19年4月には、蔵のそばに「みゆきギャラリー」を開館しました。迎賓館を兼ねた日本酒文化情報研究館で、社長が長年集めてきた絵はがきを展示する「絵はがき美術館」と、日本酒を試飲できる「きき酒ラウンジ」を備えます。着想から20年を経て実現した施設で、外観は城と酒蔵をイメージしたものです。

全国新酒鑑評会では、平成7年度と平成9年度に金賞を受賞しています。平成14酒造年度以降は「御幸」の出品酒が11回入賞しており、そのうち金賞は平成15・平成16・平成19・平成25の4酒造年度です。平成15・16酒造年度は2年続けての金賞でした。金賞以外の入賞は、平成14・平成24・平成27・令和元・令和2・令和3・令和5の各酒造年度です。広島国税局の清酒鑑評会でも、平成15年に入賞し、平成16年は吟醸酒の部で入賞しています。

酒造りの特徴

仕込み水は、中国山地の伏流水が地下水となって湧き出たものです。2015年以前の取材で、専務は鉄分が少なくミネラルの多いこの水が酒造りに適していると説明していました。当時の酒造好適米は広島県産の千本錦、酵母は広島県立総合技術研究所食品工業技術センターが開発した「せとうち21」で、専務は米と酵母を広島のものでそろえた「純粋な『広島のお酒』」だと話していました。銘柄事典の刊行時点では、原料米は千本錦、八反錦などとされていました。

商品は、ソムリエの協力で生まれた新しい分類にあてはめて説明されています。香りの高い薫酒、軽快でなめらかな爽酒、コクのある醇酒、熟成タイプの熟酒の4タイプすべてを造っている数少ない蔵とされていました。主力の芳醇清酒<みゆき>は「まろやかな味わい、美妙なうま口」の日本酒で、広島特撰(本醸造)、広島上撰、広島の酒の3つの等級があります。そのほか、芳醇清酒<みゆき>の原酒を生詰めにした<みゆき酒生地>、純米酒の<みゆき延寿菊>、アルコール分を低くした本醸造で懐石料理にあわせる<みゆき天目>があります。

大吟醸には、千本錦を50パーセントまで精白し、広島県酒造業界で独自に開発した吟醸酵母で仕込んだ、アルコール分控えめの<プチみゆき>があります。限定品の<みゆき大吟醸>は、千本錦を40パーセントまで精白し、2月の厳冬期に白米を手で研ぎ洗いして寒造りにしたものです。もろみを搾り袋に入れて吊るし、自然に流れ落ちる「袋吊り」で搾った原酒を、すぐに瓶詰めしてきました。2026年10月時点では完売しています。

季節ごとの限定酒にも取り組んでいます。花鳥風月を愛でる日本の風流を映した酒銘のシリーズで、春は<みゆき花見酒>、夏は<みゆき涼み酒>、秋は<みゆき月見酒>、冬は<みゆき雪見酒>です。月見酒はアルコール分を少し控えめにした純米酒で、冷やでもお燗でもすすめられています。雪見酒は、本醸造に吟醸の香りをほのかにつけ、アルコール分を控えめにした微酔性の酒で、冬の寒い季節にお燗で楽しむものとして造られています。新酒の生の原酒<みゆき酒生地>しぼりたても、季節限定で発売しています。

代表銘柄

御幸

「御幸(みゆき)」は、明治18年8月1日の明治天皇行幸を記念して命名された小泉本店の代表銘柄で、厳島神社の御神酒も「御幸」です。芳醇清酒<みゆき>は「まろやかな味わい、美妙なうま口」の日本酒で、広島特撰(本醸造)、広島上撰、広島の酒の3等級があります。御酒印帳に登録されている広島特撰は県産米を使い、アルコール分は15度以上16度未満で、ぬる燗か冷やがすすめられています。

みゆき延寿菊

<みゆき延寿菊>は、「淡にして麗、麗にして淡」という日本酒の理想を追求した純米淡麗清酒です。酒銘の「延寿菊」は、小泉本店に創業当時からあった酒銘のひとつで、「菊の花を浸した酒を飲むと長寿を保つ」という故事にちなんでいます。容量は720ミリリットルと1.8リットルがあります。

見学・購入

直売所
蔵に併設の直売所で販売しています。営業日は月〜土曜日の9時〜17時(12時〜13時は昼休み)です。休業日は5〜10月が日曜・祝日と第3・第4土曜日、11〜4月が日曜・祝日で、このほか年末年始、ゴールデンウィーク、お盆休みがあります。広島電鉄宮島線の草津駅が最寄りで、通信販売(国内のみ)にも対応しています。
補足
きき酒ができる「みゆきギャラリー」は完全予約制で、入館料は1人1,000円です。4タイプの日本酒を利き酒でき、来館には公共交通機関を利用するよう案内されています。受け入れは火曜日を除く平日と毎月第1・第2土曜日の13時〜16時(入場は15時30分まで)で、予約は電話(082-271-4004)で受け付けています。イベント開催などで希望の日に添えないことがあります。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
広島県広島市西区草津東三丁目3-10
創業
1830年
公式サイト
www2u.biglobe.ne.jp

出典

biglobe.ne.jp / wikipedia.org / japansake.or.jp / sakenomy.jp / goshu-pro.jp / www2u.biglobe.ne.jp / gekkanjimoto.net / sake-miyuki.seesaa.net / nrib.go.jp / nta.go.jp

本ページは自動収集した情報を編集したものです。公開資料に基づく記事で、現地取材・実飲による評価ではありません。内容に関するご指摘はお問い合わせへお寄せください。