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渡辺酒造本店

代表銘柄:嶺乃誉・夢倉敷・沙沙

岡山県

OKAYAMA

1909年創業

岡山県倉敷市連島町にて1909年(明治42年)に創業した酒蔵です。代表銘柄には昭和初期に誕生した「嶺乃誉(みねのほまれ)」のほか、「千歳楽」「夢倉敷」「沙沙」などがあります。

仕込み水には高梁川の伏流水を使用し、雄町米や朝日米、あけぼの米といった岡山の米を使っています。「夢倉敷39」は備前雄町米、「沙沙50」は木村式自然栽培の朝日米を100%使用しています。備中杜氏の伝統技法を受け継ぎ、手造りを大切にした酒造りを行っています。

なまこ壁の蔵やレンガを積み上げた煙突など、昔ながらの造り酒屋の姿をそのまま残す蔵内では、木製の槽(ふね)を使った和釜槽搾りによる丁寧な搾りを行っています。新酒の季節には蔵内でクラシックコンサートを開くことでも知られ、2026年5月には第18回を迎えました。平成30(2018)年の広島国税局清酒鑑評会「純米酒」部門にて優等賞を受賞しています。

渡辺酒造本店の歩み

渡辺酒造本店は、1909年(明治42年)に創業した倉敷市連島の造り酒屋です。創業の地の亀島新田は、江戸時代の干拓によって開けた土地で、いまも蔵にはなまこ壁の酒蔵、レンガを積み上げた煙突、店先に下がる酒林(杉玉)が残り、昔ながらの造り酒屋の姿を伝えています。

昭和初期に酒銘を統一して代表銘柄となった「嶺乃誉」は、富士山の裾野に朝日が昇るような雄大な姿と、商売の繁栄を願って命名されました。激動の昭和・平成の時代を通じて、渡辺酒造の主力商品として蔵を支えてきました。

現在の蔵主は四代目の渡辺英気さんです。近年は多品種少量で原価をかけた酒造りを続け、平成の終わりには新たな挑戦として「倉敷純米酒新時代」を掲げ、純米大吟醸「夢倉敷39」、純米吟醸「沙沙50」、生酛純米酒「夢倉敷60」の3商品を中心に国内外への展開を打ち出しました。これらの3商品は、現在も蔵元直売所で扱っています。

平成30年の広島国税局清酒鑑評会では、「純米酒」部門で「生酛純米酒 夢倉敷60」が優等賞を受賞しました。この鑑評会は中国地方5県の酒造技術の進歩と清酒の品質向上を目的に開かれており、「吟醸酒」「純米酒」「燗酒」の3部門の優等賞酒には、香味のバランスや後味のキレに優れ、技術力を高く評価された酒が選ばれています。

蔵では新酒ができる季節に酒蔵の中でクラシックコンサートを開いており、2026年5月31日には第18回を迎えました。倉敷という芸術と文化の街にふさわしい形で、新酒とともに音楽を楽しめる場を設け、地域に根ざした酒造りを通じて社会に貢献したいというのが蔵主の考えです。

酒造りの特徴

渡辺酒造の酒造りは、毎年寒さの厳しい真冬から始まります。原料は岡山の米と、倉敷に流れ込む清流・高梁川の伏流水です。幻の酒米と呼ばれる雄町米や、食用米でありながら酒造りにも向く岡山産の朝日米を精米して使い、米と米麹と水だけで純米酒を仕込んでいます。大吟醸酒を造るときは、精米歩合50%以下になるまで磨きます。

洗米には最新鋭のジェットポリッシャーを使っており、ジェット水流で糠を剥がしながら、同時に糠や汚れを隔離します。水で研ぐためにお米を傷めず、研ぎムラも出ません。洗米後は浸漬してから甑で蒸し、外側が固く内側が柔らかい外硬内軟の蒸米に仕上げて、麹用、酛用、もろみ用のすべての工程に使います。

もろみは初添、中添、留添の3回に分けて仕込む三段仕込みです。初添の翌日は1日休む「踊り」で酵母の増殖を待ち、その翌日に中添、さらに翌日に留添を行うので、仕込みは合計4日間に及びます。もろみの発酵が終わるまでにはひと月ほどかかり、搾りの時期は、もろみの状態や酒の種類、天候、成分分析値をもとに杜氏が判断します。

搾りには、50年ほど前までは一般的だった木製の槽を今も使っています。タンクからポンプで送ったもろみを酒袋に詰めて槽に並べ、なるべく圧力をかけずにゆっくり搾る手間のかかる方法で、蔵はこの和釜槽搾りによって、軟らかくまろやかな純米酒に仕上がると説明しています。搾った酒は滓引き、濾過、火入れを経て、出荷まで貯蔵されます。

代表銘柄

嶺乃誉

昭和初期に酒銘を統一して以来、渡辺酒造の主力商品として昭和・平成を通じて蔵を支えてきた銘柄です。富士山の裾野に朝日が昇るような雄大な姿と商売繁盛を願って名づけられました。上撰嶺乃誉や佳撰嶺乃誉などはあけぼの米を使った昔ながらの手造りの酒で、辛口と、瀬戸内海の魚に合うすこし甘口の味わいがあります。

夢倉敷

純米大吟醸の夢倉敷39は、備前雄町米を100%使い39%まで精米した、蔵史上最高峰の一本です。アルコール度数は15度以上16度未満、酸度は1.8です。生酛純米酒の夢倉敷60は、平成30年の広島国税局清酒鑑評会で純米酒部門の優等賞を受けました。

沙沙

純米吟醸の沙沙50は、リンゴの無肥料・無農薬栽培で知られる木村秋則氏が提唱する木村式自然栽培で育てた朝日米を100%使い、50%まで精米して仕込みます。蔵はさわやかな吟醸香とやさしい口当たりを特長としており、冷やすか常温でゆっくり味わう酒だと説明しています。酸度は1.5、アルコール度数は15度以上16度未満です。

見学・購入

直売所
蔵の敷地内に蔵元直売所があり、純米大吟醸「夢倉敷39」、純米吟醸「沙沙50」、生酛純米酒「夢倉敷60」を300ml、720ml、1800mlの3サイズで扱っています。電話での問い合わせは平日の9時から15時です。
補足
例年5月末に蔵開きを開いており、2026年は5月30日の10時から16時でした。翌5月31日には、要予約の酒蔵コンサート(第18回)も開かれました。JR倉敷駅からバスで約25分の新田停留所から、徒歩約3分です。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
岡山県倉敷市連島町亀島新田170
創業
1909年
公式サイト
watanabeshuzou.shop

出典

youtube.com / kurashiki-gift-novelty.jp / japansake.or.jp / kurashiki-tabi.jp / watanabeshuzou.shop / okayama-kanko.jp / nta.go.jp

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