家久長本店
代表銘柄:家久長・霊水八溝・四度の瀧
茨城県
IBARAKI
1827年創業
茨城県久慈郡大子町に所在する株式会社家久長本店は、江戸時代の文政10年(1827年)に発祥し(前身は材木商)、明治元年に本格的な蔵元として創業しました。前身である材木商時代の屋号「角丁」が、社名および代表銘柄「家久長」の由来となっています。銘柄には「家久長」のほか、初代銘柄の「四度の瀧」、「霊水八溝」、2023年に発売された「袋田の滝」などがあります。
造りの特徴として、昭和57年(1982年)に杜氏制を廃止したとされ、社員のみで酒造りを行っています。仕込み水には八溝山系の名水(名水百選の八溝川湧水群を擁する山系)を使用しており、精米歩合を高めて仕込むすっきりと飲み口の良い淡麗辛口な酒造りにこだわっています。また、製品はすべてリターナブルびん方式を採用するなど、早くから容器のリサイクル活動にも取り組んでいる酒蔵です。
家久長本店の歩み
蔵の始まりは江戸の文政年間にさかのぼります。現在の大子町左貫にあたる佐原村で文政10年(1827年)に発祥し、明治の幕開けに本格的な蔵元として創業しました。前身は材木商で、最初の銘柄は「四度の瀧」、当時の店名は石井酒造店でした。
のちに屋号にちなんだ株式会社家久長本店となり、現在に至っています。代表銘柄「家久長」の名は、材木商だったころの屋号「角丁」に由来します。「皆様の家が久しく長く続きますように」という屋号の思いを大切にしていると、蔵は語っています。2026年時点の代表取締役は7代目の石井隆之氏です。
蔵は、毎年の仕込みの始まりに酒造安全祈願祭を行っています。2025年12月には、発祥から198年続くこの祈願祭を今季も無事に執り行ったと発表しました。
銘柄は時代とともに増えてきました。初代銘柄の「四度の瀧」は、2023年の時点で商標登録からまもなく100周年を迎えるところでした。これを記念して、2023年1月15日に特別純米酒「袋田の滝」が発売されました。「四度の瀧」は袋田の滝の別称で、滝が四段の岩肌を流れ落ちること、四季それぞれに良さがあることから名付けられたと言われています。純米酒の「霊水八溝」は、日本の名水百選に選ばれた八溝川湧水群にちなむ銘柄です。
地元とのつながりも深い蔵です。2021年6月には、袋田の滝をPRする大子町のキャラクター「たき丸」とのコラボ商品を発売しました。2023年の茨城デスティネーションキャンペーンでは、「袋田の滝」が常陸牛と地酒を楽しむ企画の提供酒になりました。2024年11月には、第95回関東信越国税局酒類鑑評会の純米酒の部で、「霊水八溝 純米」が優秀賞を受賞しています。
酒造りの特徴
蔵があるのは、奥州・下野・常陸の三国にまたがる八溝霊峰から広がる森林に囲まれた地です。蔵は、この地の厳しい寒さと水の清らかさを酒造りの舞台に挙げています。仕込み水には八溝山系の名水を使い、精米歩合を高めた、飲み口のよい淡麗辛口の酒を目指しています。春には豪快な新酒、秋にはすっきりと映える酒と、季節ごとの旬を生かす酒造りです。
酒造りは、同社によると1982年(昭和57年)に杜氏制を廃止して以来、社員だけで担っています。蔵は「越後流の蔵技を伝える」と語り、「四度の瀧」は山田錦を使った大吟醸、「特吟」は段仕込みの本醸造、「霊水八溝」は茨城酵母で仕込む特別純米仕込みと、銘柄ごとに酒質を分けています。
商品の幅も広く、蔵貯蔵のまま瓶詰めした原酒「家久長(原酒)」があります。冬には、無濾過生原酒のにごり酒「しぼり初め」を季節限定で出しています。冷凍の板粕の酒粕も販売しています。
数量限定酒「新芽」は、2025年に「ひたち錦」と「日本晴」の2種を各200本限定で発売しました。2026年版は、大子の若い米農家が育てた茨城県オリジナルの酒造好適米「ひたち錦」を100%使い、11月2日に200本限定で発売される予定です。ラベルの銘柄名は大子町を代表する書家の中島鸞山氏の筆によるものです。「できるだけ大子のもので」造った酒として、地元の人々と作り上げています。また、びんのリサイクルには古くから取り組んでおり、製品はすべてリターナブルびん方式です。
代表銘柄
家久長
蔵の名を冠した代表銘柄で、材木商だった時代の屋号「角丁」に由来します。蔵は「越後流の蔵技を伝える清酒」と紹介し、清麗な感触の酒として長く造ってきました。特撰は1.8Lと720mlがあり、蔵貯蔵のまま瓶詰めした原酒も出しています。2026年10月には、道の駅 奥久慈だいごWESTのオープンを記念した300mlボトルも数量限定で発売されました。
霊水八溝
日本の名水百選に選ばれた八溝川湧水群にちなむ銘柄です。特別純米仕込みで、八溝おろしの冷気と茨城酵母が美麗で芳醇な味わいを織りなすと蔵は説明しています。720mlと1.8Lのほか、300ml×6本の冷酒セットもあります。「霊水八溝 純米」は2024年の第95回関東信越国税局酒類鑑評会で、純米酒の部の優秀賞を受賞しました。
四度の瀧
蔵の初代銘柄で、袋田の滝の別称にちなむ名です。山田錦を使った大吟醸で、奥久慈大子の気候風土と伝承の技が織りなす酒で、根強い人気を博していると蔵は紹介しています。1.8Lと720mlがあります。2023年に商標登録から間もなく100周年を迎える節目として、新たな銘柄「袋田の滝」が誕生するきっかけにもなりました。
見学・購入
- 直売所
- 直売所は設けていません。商品は公式サイトの通信販売で購入できます。
- 補足
- JR常陸大子駅から徒歩10分で、駐車場があります。会社の営業時間は8:30〜16:30、土日・祝日は定休日です。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 茨城県久慈郡大子町大子248-1
- 創業
- 1827年
- 公式サイト
- www.kakuchoh.co.jp
出典
newscast.jp / kakuchoh.co.jp / returnable-navi.com / sake-sake.biz / ibarakiguide.info / sakenomy.jp / nta.go.jp / japansake.or.jp / ibaraki-sake.or.jp
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