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古川酒造

代表銘柄:天井川・宗花

滋賀県

SHIGA

滋賀県草津市の旧東海道沿いに位置する古川酒造は、宿場町草津に現存する唯一の酒蔵で、明治以前から酒造りを続けています。創業当初からの銘柄「宗花(むねはな)」のほか、かつて近くを流れていた旧草津川にちなんだ主力銘柄「天井川(てんじょうがわ)」などを手がけています。仕込み水には湖南アルプスからの伏流水を使用し、米には酒米の「吟吹雪」「玉栄」「山田錦」や、滋賀県産の飯米「みずかがみ」を使っています。

蔵は近代的な機械に頼らない手造りを掲げ、醪(もろみ)を搾る工程では伝統的な「佐瀬式木槽絞り(させしききふねしぼり)」を用いています。酒造りの特徴は「濃醇旨口」で、酸味と米本来の力強い旨み、ほのかな甘みが調和した味わいを守り続けています。「みんなで選ぶ滋賀の地酒会」には「天井川」を出品したこともあり、地域に根差した丁寧な酒造りを展開しています。

古川酒造の歩み

古川酒造は、滋賀県草津市の旧東海道沿いにある酒蔵です。東海道の宿場町として栄えた草津宿の時代から現存する唯一の酒蔵と位置づけており、明治以前から代々、日本酒の醸造を続けています。JR琵琶湖線の南草津駅から徒歩15分ほどで、県内では珍しく駅から歩いて行ける酒蔵でもあります。

創業の時期は、戦時中に資料が失われたため分かっていません。それでも、明治時代の製造帳と、明治33年に先祖へ授与された表彰状が残っており、蔵の歴史の古さを今に伝えています。

滋賀県内でもおそらく最小級という小さな蔵元です。かつては桶売りをしていた時代があり、8人の蔵人で醸造していたこともありました。蔵の中には、かつて仕込みに使った大型の木桶や半切り桶、米や水を運ぶのに使った「たぬき」「きつね」と呼ばれる木桶、古い滑車などが残り、さながら博物館のようです。今は使っていない古い蔵や、明治以前から蔵を守り続けてきた鬼瓦もあります。

2023年5月11日にはNHKの番組『えぇトコ』で、街道のにぎわいを今に伝える草津市の一軒として紹介されました。2018年3月の第2回と2019年3月の第3回「近江の新酒きき酒会」(第3回は大津プリンスホテルで開催)にも出品し、2019年1月の第1回「酒蔵フェス」では6種類の酒を楽しんでもらいました。2017年から2019年の「みんなで選ぶ滋賀の地酒会」にも、「東海道草津宿 天井川」の純米大吟醸などを出品しています。

酒造りの特徴

機械を使わず、人の感覚を大切にしながら、蔵元と杜氏が二人三脚で手造りするのが古川酒造のこだわりです。小さな蔵で、人の五感で行う酒造りは、すべての工程で職人の感覚が求められます。瓶詰からラベル貼りまで、すべて手作業で行っています。

米は、酒米の「吟吹雪」「玉栄」「山田錦」と、滋賀県が開発した飯米「みずかがみ」を主に使います。契約農家に栽培してもらった、無農薬・化学肥料不使用の米を選んでいます。天井川の純米酒には、兵庫県産の山田錦や、滋賀県産の吟吹雪・みずかがみなどを使い、普通酒の宗花には日本晴を使っています。水は、湖南アルプスから琵琶湖に注ぐ伏流水を汲み上げて仕込みに使います。まろやかでうまみが強く、米の味を引き立てる水です。

麹造りでは、麹室の中で昼夜を問わず、手で麹を返したり広げたりしながら温度を管理します。酒造りで最も重要なこの麹造りも、伝統的な製法を守り続けています。酒母は、櫂入れや温度管理をしながら、2週間から1か月かけて育てます。醪は、酒母に麹・蒸米・水を3回に分けて加え、約3週間から1か月かけて発酵させます。

絞りには、明治以前の創業時から変わらず「佐瀬式木槽絞り」を用いています。醪を布袋に1枚ずつ手作業で詰め、紐は使わず袋を織り込むだけで中身が漏れないようにして、木製の槽に何重にも積み重ねます。袋は何度も積み替え、佐瀬式の圧搾機で時間をかけてゆっくり絞り、絞り切るまでにはおよそ3日かかります。この方法で絞る製造所はごくわずかです。やさしく絞ることで旨みを損なわず、芳醇で旨口の味わいになります。木槽で絞った後の酒粕は、ふんわり柔らかく、成分がたっぷり残っています。

代表銘柄

天井川

「天井川」は、蔵のすぐ近くを流れていた旧草津川のことで、屋根より高い川底が浮世絵にも描かれた名所です。その名を冠した主力銘柄で、農薬・化学肥料を使わない草津の米を主に使います。旨みが濃厚で酸味が効き、ほのかな甘みも感じる味わいです。山田錦を使い精米歩合50%の純米大吟醸生原酒から、精米歩合70%の本醸造まで、米と磨きの違うシリーズがあります。

宗花

「宗花(むねはな)」は、創業当初から使われてきた銘柄です。創業当時から代々受け継ぐ技法で四段仕込みを行い、酸味の中に甘みも感じる、しっかりとした濃醇・旨口の味わいに仕上げています。日本晴を使った精米歩合70%の普通酒原酒は蔵の定番で、食前酒としても飲みやすく、濃醇甘口で原酒のためアルコール度数が高いのも特徴です。普通酒には加水して度数を抑えたものもあります。

見学・購入

直売所
蔵の店頭で販売しており、試飲も歓迎しています。営業時間は9時30分から18時30分で、日曜日が定休です。JR琵琶湖線の南草津駅から徒歩15分、旧東海道に面しています。
補足
名神高速の瀬田東・瀬田西インターから、京滋バイパス側道と国道1号経由で約15分です。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
滋賀県草津市矢倉1丁目3-33
公式サイト
www.furukawashuzo.com

出典

matcha-jp.com / leafkyoto.net / sakedata.jp / furukawashuzo.com / shiga-jizake.net

本ページは自動収集した情報を編集したものです。公開資料に基づく記事で、現地取材・実飲による評価ではありません。内容に関するご指摘はお問い合わせへお寄せください。