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相生ユニビオ

代表銘柄:あいおい・相生乃松・碧の空

愛知県

AICHI

1872年創業

相生ユニビオの本社
相生ユニビオの本社(2019年撮影)「AIOI-UNIBIO-head-office.jpg」 — 写真:HQA02330 / CC BY-SA 4.0縮小・WebP変換

愛知県西尾市に本社を構える相生ユニビオ株式会社は、1872年(明治5年)に愛知県碧南市で「相生みりん」の製造を開始したことを原点とする蔵元です。1950年代より清酒製造業を開始し、1966年に設備拡張のため現在の西尾市へ移転しました。その後、2004年に相生ユニビオ株式会社が誕生し、2025年6月には酒類事業を会社分割で新会社が承継して、株式会社OICグループに参画しています。

同社はみりん造りを原点とし、長年培った伝統の旧式製法や発酵技術を活かして、清酒・焼酎・ウイスキー・リキュールから調味料まで幅広く手掛けています。清酒においては「あいおい」や「相生乃松」などの銘柄を展開しており、「料理に一番合う酒」を酒質のテーマに、食事とともに楽しめる味のバランスを追求した酒造りを行っています。

相生ユニビオの歩み

1872年(明治5年)、古久根勇蔵が碧南の弥生町で「相生みりん」の製造を始めたのが相生の始まりです。1918年(大正7年)には村松文司が本みりん「初生桜」の製造を始めました。1941年(昭和16年)には酒精・焼酎の免許を取得して三河合同焼酎株式会社が設立され、1945年に愛知酒精工業株式会社と改称しています。ウイスキーの製造は1949年(昭和24年)に始まりました。

清酒の製造は、1954年(昭和29年)に古久根勇蔵が、1956年(昭和31年)に村松文司がそれぞれ始めました。1959年(昭和34年)には両社が合理化のため専業体制に統合し、相生味淋株式会社と相生酒造株式会社となりました。1966年(昭和41年)、設備拡張のため本社と工場を愛知県西尾市下町に移しています。

2004年(平成16年)に相生ユニビオ株式会社が誕生し、2006年には株式会社相生発酵から製造部門を譲り受けました。平成21年度の愛知ブランド企業にも認定されています。2019年(平成31年)にはウイスキーの自社蒸留を再開しました。2025年6月には、食品スーパー「ロピア」などを運営する株式会社OICグループに参画しています。これに先立ち、酒類製品の開発・製造・販売事業は同年6月1日付の会社分割で新会社が承継しましたが、商号は引き続き相生ユニビオ株式会社です。

全国新酒鑑評会では、大吟醸「相生乃松」が平成14酒造年度(前身の相生酒造株式会社)・平成16酒造年度・平成25酒造年度に金賞を受賞し、平成17・19・23・26・28酒造年度に入賞しています。

名古屋国税局酒類鑑評会では、平成14年の第50回に前身の相生酒造が吟醸酒の部の「相生」と純米酒の部の「相生」で、平成15年の第51回に純米酒の部の「相生乃松」で、平成16年の第52回に吟醸酒の部の「相生乃松」でそれぞれ入賞しています。優等賞には、平成18年度から令和2年度にかけて14の年度で優等賞に選ばれています。

平成20年度は吟醸酒の部の「相生乃松」、その他の年度は純米酒の部の「あいおい」や本醸造酒の部の「あいおい 上撰 本醸造」などで、令和元年度には純米酒の部と本醸造酒の部の両方、令和2年度には純米酒の部で「純米吟醸 あいおい」が選ばれました。

酒造りの特徴

相生の原点は三河のみりん造りで、西尾事業所では本みりんや発酵調味料などを造っています。清酒の仕込蔵は碧南市の碧南事業所にあり、同事業所は清酒・蒸留酒・混成酒の製品群でJFS-B規格の適合証明を受けています。「料理に一番合う酒」を酒質のテーマに、食事とともに楽しめる味のバランスを追求しているのが特長です。

麹は、昔ながらの蓋麹法による手造りにこだわっています。同社の特定名称酒はすべて小仕込みで、もろみを1本ずつ手作業で仕込みます。搾りでは、もろみを搾り袋に1つずつ詰め、無理な力をかけずに自然に滴る雫を集める「雫酒」の手法をとっています。年ごとの米の出来に合わせて造りを変え、米1粒1粒との対話を重んじています。

吟醸のあいおいは、精米歩合55%の愛知県産「夢山水」を仕込み米に使っています。純米吟醸の「万朶」は、55%まで磨いた夢山水を丁寧に洗い上げて仕込み、麹、酵母と対話をしながら低温でゆっくり発酵させ、袋吊りで圧搾して一本ずつ手詰めしています。「純米大吟醸 碧の空」には富山県産の山田錦を28%まで磨いて使っています。清酒の料理酒「素材の酒」(2023年発売)は、国産の米と米こうじだけを原料に、飲用酒と同様の製造工程で造られています。

清酒のほかに、みりん、焼酎、リキュール、ウイスキーなども手掛けています。清酒では、2018年に「吟醸 古原酒」がブリュッセル国際コンクールSAKE-selectionの熟成古酒の部でゴールドを受賞しました。

代表銘柄

あいおい

吟醸・純米吟醸・上撰本醸造などに付く清酒のシリーズです。吟醸は精米歩合55%の愛知県産「夢山水」を使い、すっきりした喉ごしとフルーティーな香りに仕上げています。純米吟醸は2025年4月に名称を「万朶」に改めました。全米日本酒歓評会で2019年に吟醸、2022年と2024年に純米吟醸が銀賞を受賞し、吟醸は2016年のIWCで大会推薦酒にも選ばれています。

相生乃松

精米歩合40%の大吟醸で、昔ながらの蓋麹法による手造りの麹を使い、低温でゆっくり醸します。全国新酒鑑評会へ出品を重ね、金賞3回・入賞5回を数えます。インターナショナル・ワイン・チャレンジでは2018年に大吟醸酒の部でブロンズ、2019年に大会推薦酒となり、酒友グランプリ2017夏の伝統部門ではグランプリを受賞しました。

碧の空

2018年4月に限定2000本で発売された純米大吟醸です。富山県産の山田錦を28%まで磨き、自然に垂れる雫を一滴ずつ集めて瓶詰めします。冴えた味と香りが特長で、冷酒や寿司、天ぷらなどに合わせて楽しめます。酒友グランプリ2018冬の伝統部門で準グランプリを受賞し、2025年のTokyo酒CHALLENGEでは金賞に選ばれました。

相生古幻

低温で9年じっくり熟成した吟醸古酒をベースに、22年熟成の吟醸古酒と17年熟成の純米吟醸古酒をブレンドした秘蔵の吟醸古酒です。芳醇な香りと重厚な味わいが特長で、常温やぬる燗に向きます。インターナショナル・ワイン・チャレンジでは2019年に古酒の部でゴールド、2025年にも熟成部門で金賞を受賞しました。

見学・購入

直売所
公式オンラインストアで日本酒・みりん・ウイスキーなどを販売しています。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
愛知県西尾市下町丸山5番地
創業
1872年
公式サイト
unibio.jp

出典

jfex.jp / unibio.jp / shinise.tv / hekinan-kigyo-guide.jp / sakenomy.jp / oishiisake.jp / store.unibio.jp / nrib.go.jp / nta.go.jp

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