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中島酒造店

代表銘柄:能登末廣

石川県

ISHIKAWA

1868年創業

石川県輪島市に位置する合名会社中島酒造店は、代表銘柄「能登末廣」を醸す酒蔵です。屋号は「傳兵衛さ」として親しまれ、いつから酒造業を営んだかは定かではなく、明治元年の酒造報告書が残ることから明治元年(1868年)を便宜上の創業としています。

製造量が年間約100石規模の小さな酒蔵(100石酒屋)で、地元の米、輪島の山から湧き出る軟水、地元の蔵人による酒造りを重視しています。酒米には石川県産の「五百万石」をはじめ、県開発米の「石川門」や「百万石乃白」などを採用しています。

2024年1月の能登半島地震で母屋と一部の蔵(貯蔵蔵)が全壊する大きな被害を受けましたが、石川県小松市の東酒造に蔵を借り、2025年時点でもそこで酒造りを続けています。

中島酒造店の歩み

中島酒造店は、石川県輪島市鳳至町稲荷町にある合名会社の酒蔵で、代表銘柄は「能登末廣」です。中島家は寛文年間から続く家柄で、屋号は「傳兵衛さ」として親しまれてきました。いつから酒造業を営んだのかははっきりしませんが、明治元年の酒造報告書が残っていることから、便宜上、明治元年(1868年)を創業としています。当時の当主は中島傳兵衛でした。

鳳至町の守護神「鳳至比古命」は、殖産・治水・酒造の神と伝えられています。銘柄名の「末広」は、この地に湧く霊水と風土、能登杜氏の技で醸した良酒を、末永く楽しんでもらいたいという願いを込めて付けられました。蔵元が杜氏を務めることから、「純米伝兵衛」や「百石酒屋のおやじの手造り」といった名の酒も知られています。後者は、先代の蔵元社長が初めて自ら杜氏を務めたときに仕込んだ酒の名で、ラベルの文字は先代の直筆です。

2007年の能登半島地震では酒蔵が全壊し、親戚の間には廃業を考える声もありました。それでも先代は「俺には酒造りしかない」と再建を決め、約1年後に蔵を建て直しました。2024年時点の当主で蔵元杜氏の中島遼太郎さんは、「喜楽長」などを仕込んできた杜氏の四家裕さんのもとで修業を積み、26歳で蔵元杜氏となりました。能登杜氏組合には平成27年から所属しています。

2024年1月1日の能登半島地震では、母屋と一部の蔵(貯蔵蔵)が再び全壊しました。タンクはへこみ、酒造りの道具や機械も取り出せないほどの被害でしたが、ボランティアの手を借りて崩れた蔵から米袋を運び出し、3トン余りの米を酒造りに使える状態で救い出しました。

その米を使い、石川県小松市の東酒造が自社の仕込みを終えた蔵を貸して、2024年2月に仕込みを再開しました。東酒造は万延元年(1860年)創業で、銘柄は「神泉」です。同年3月26日に初しぼりを行い、「末廣」の新酒として4月3日から県内の酒販店やインターネットで販売されました。2025年時点でも、東酒造の蔵で酒造りを続けています。

酒造りの特徴

中島酒造店は、年間の製造量が約100石(約18,000リットル)の小さな蔵で、「100石酒屋」と胸を張って酒を造ってきました。能登輪島の地で、地元の米、水、人によって酒を醸すことを大切にしています。仕込み水には、輪島の山から湧き出る良質の軟水が使われてきました。2024年時点の杜氏は蔵元の中島遼太郎さんで、震災前の商品には石川県産の五百万石を使った本醸造酒や純米酒が並んでいました。

大吟醸と「百石酒屋のおやじの手造り」は金沢酵母を使った吟醸造りで、涼やかな吟醸香を持ち味とします。「遼」は山田錦100%、精米歩合60%の純米酒で、2015年8月に発売されました。石川県産の酒米「石川門」を使った純米大吟醸「和の絆」や、石川県が開発した酒造好適米「百万石乃白」の純米酒もあります。

先代が手がけた桃色のにごり酒「花おぼろ」は、赤色清酒酵母で仕込む純米酒です。色は酵母が生む自然の色で、五百万石100%、精米歩合65%、アルコール度数8度です。これを進化させたのが、のとキリシマツツジをモチーフにした赤色の純米にごり酒「紅い花」で、石川県産業創出支援機構(ISICO)の支援を受けて約3年をかけ、2019年春に発売されました。蔵の説明では、2019年の発売時点で、石川県内で桃色や赤色の日本酒を醸しているのは同蔵だけでした。

全国新酒鑑評会では、平成15酒造年度に金賞を受賞し、平成16・21・28酒造年度にも入賞しています。平成14酒造年度以降では計4回入賞し、うち金賞は1回です。金沢国税局酒類鑑評会では、平成18酒造年度と、現当主が製造責任者を務めた平成30酒造年度の吟醸の部で優等賞を受けています。蔵の発表では、同鑑評会で平成9酒造年度に金賞、平成17酒造年度に入賞も受けています。平成19酒造年度は、地震で倒壊した蔵の再建中のため出品できませんでした。

2024年春には、東酒造の二見秀正杜氏とのダブル杜氏で、それぞれの得意な酵母を合わせて仕込む『名前のない日本酒』を1,000本限定で企画しました。

代表銘柄

能登末廣

輪島の蔵元杜氏が醸す、蔵の看板銘柄です。名には、良酒を末永く楽しんでほしいという願いが込められています。震災前の商品には、金沢酵母の吟醸香が涼やかな大吟醸や、石川県産五百万石の本醸造酒、山田錦の純米酒「遼」、百万石乃白の純米酒などがありました。2024年の被災後は、小松市の東酒造の蔵で仕込んだ「末廣」も販売されています。

見学・購入

補足
蔵は2024年の能登半島地震で被災し、現在は小松市の東酒造の蔵で醸造しています。見学を希望する場合は、事前に蔵元へ問い合わせるのが確実です。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
石川県輪島市鳳至町稲荷町8
創業
1868年
公式サイト
notosuehiro.com

出典

japansake.or.jp / notosuehiro.com / saketime.jp / iijikanazawa.com / ishikawa-sake.jp / wajimacci.or.jp / okunoto-ishikawa.net / sake-sinsen.co.jp / sake-times.com / chunichi.co.jp / makuake.com / nrib.go.jp

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