SAKE BREWERY — ISHIKAWA

加越酒造

石川県小松市今江町9丁目605 1865年創業

紹介

石川県小松市に位置する加越は、慶応元年(1865年)創業の歴史を持つ酒蔵です。昭和36年(1961年)に蔵元が合併して「株式会社加越」となり、のちに豊富な白山伏流水を求めて現在の地に移転しました。

酒造りには、霊峰白山の清らかな伏流水と地元産の五百万石などの酒造好適米を使用しています。高精白による雑味のない純粋な酒の旨味と、自然で奥ゆかしく控えめな香りを特徴とした繊細な酒造りを行っています。麹・酒母・蒸米の各工程を高品質に仕上げ、蔵人の技と微生物の力で醸されています。代表銘柄には「加賀ノ月」「関白」「深山流水」「加賀山水」「加賀吟醸」などがあります。

平成以降の全国新酒鑑評会では金賞を16回受賞しており、北陸でも屈指の実績を誇ります。また、「加賀ノ月 満月」は2012年および2013年のノーベル賞アフターパーティー(ノーベルナイトキャップ)にて2年連続で採用された実績があります。

歴史

加越は慶応元年(1865年)創業を掲げる酒蔵です。合併の母体となった蔵元の一つに、石川県小松市の園原合資会社(園原商店)があり、同社は「関白」という銘柄を手がけていました。この「関白」の名は、のちに合併後の加越を象徴する看板銘柄として受け継がれていくことになります。

昭和30年代半ばになると、灘や伏見といった大手メーカーの酒が北陸の市場にも進出し、地方の小規模な蔵元は厳しい競争にさらされるようになりました。こうした状況を背景に、1960年代初頭、石川・富山・福井の北陸3県で酒造りを営んでいた蔵元4社が事業を集約し、加越が生まれました。石川県小松市の園原合資会社をはじめ、福井県内の蔵元2社、富山県内の蔵元1社が加わったこの合併は、単独では経営基盤の弱かった地方蔵が力を合わせ、生き残りを図る試みでもありました。

合併後まもなくNHKの大河ドラマ「太閤記」が放送されると「関白」が大きく売れ、福井県内だけでひと月に600石を数えました。これを機に銘柄は「関白」へ統一されます。

昭和50年代の地酒ブームでは、新たに「加賀吟醸」を世に送り出し、その後は卸部門の統合を経て、製造から卸売までを一貫して担う体制を整えていきました。近年では現代的なブランド「加賀ノ月」を展開し、代表的な一本「満月」が2012年と2013年の2年連続でノーベル賞公式晩餐会後のパーティー「ノーベルナイトキャップ」の提供酒に採用されるなど、慶応元年創業の歴史を受け継ぎながら新たな評価を得ています。

酒造り

仕込み水には、日本三名山のひとつに数えられる霊峰白山を水源とする伏流水を用いています。雪解け水が何百年もの歳月をかけて地中を巡り、里に湧き出したこの清冽な水が、加越の酒の骨格を支えています。使用する米は石川県産の酒造好適米「五百万石」を中心に、大吟醸クラスには兵庫県産の「山田錦」を用いるほか、2020年には石川県育成の新品種「百万石乃白」を使った純米大吟醸も手がけています。

酒造りにあたっては、麹・酒母・蒸米のひとつひとつを重要な工程ととらえ、それぞれを最高品質に仕上げることから醸造を始めるという方針を掲げています。目指す酒質は、雑味のない純粋な旨味と、自然で控えめな香りを特長とする、北陸の中でも際立って繊細な味わいです。製造期間は例年11月から4月までとなっています。

杜氏を務める奥田和昌氏は、蔵人として20年余りの修行を積み、蔵人と営業を兼ねる時期を経て、令和2酒造年度から杜氏に就任しました。加越は平成以降の全国新酒鑑評会で金賞を16回受賞しており、北陸でも屈指の実績を誇ります。「加賀吟醸 純米大吟醸」は全国燗酒コンテスト2020のプレミアム燗酒部門で最高金賞を受賞し、「加賀ノ月 月光」も全国燗酒コンテスト2016の同部門で最高金賞を受賞しています。

蔵データ

所在地

石川県小松市今江町9丁目605

創業

1865年(石川県)

公式サイト

www.kanpaku.co.jp

代表銘柄

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関白:「関白」は、加越の前身のひとつである小松市の園原合資会社(園原商店)が手がけていた銘柄で、合併後まもなく加越を代表する統一銘柄となりました。NHK大河ドラマ「太閤記」放映時には福井県内だけでひと月に600石を売り上げた歴史を持ちます。現在は八年熟成の古酒としても展開されており、この古酒についてはまろやかな甘みとコクのあるクラシカルな味わいとの評もあります。

加賀ノ月:「加賀ノ月」は加越の現代を代表するブランドで、月光・満月・半月・三日月・金ノ月・銀ノ月など月の満ち欠けを名に冠した多彩な酒質を展開しています。看板の「満月」は純米吟醸で、2012年・2013年の2年連続でノーベル賞公式晩餐会後のパーティー「ノーベルナイトキャップ」の提供酒に採用されました。「月光」は全国燗酒コンテスト2016のプレミアム燗酒部門で最高金賞を受賞しています。

深山流水:「深山流水」は加越が手がける純米酒の銘柄です。原料米には国産米を使用し、精米歩合75%、日本酒度-2の辛口タイプに仕上げられています。アルコール度数は14.5%で、720ml瓶で流通しており、常温・冷酒のほかぬる燗でも楽しめるとされています。

加賀山水:「加賀山水」は「こっそり」というシリーズ名でも親しまれる銘柄です。純米原酒は「醤油味やチーズなど、こくのある料理」に合うとされ、唐揚げや焼き肉、すき焼き、酢豚といった味の濃い料理との相性が案内されています。蔵出しの原酒ならではの芳醇な旨味を、昔風に再現した一本です。

加賀吟醸:「加賀吟醸」は昭和50年代の地酒ブームの中で加越が新たに世に送り出した銘柄です。兵庫県産山田錦を精米歩合50%まで磨いた純米大吟醸は、果実を思わせる香りと奥深い旨味が持ち味で、全国燗酒コンテスト2020のプレミアム燗酒部門で最高金賞を受賞しました。山田錦と五百万石を用いた淡麗大吟醸は、キレの良いすっきりとした後味が特徴です。

見学・購入

蔵見学

あり(要事前確認)

補足

平日9時から17時まで営業しており、蔵見学は事前予約制(1組10名程度まで)で受け付けています。土・日・祝日は不在の場合があるため、来訪前の電話確認が案内されています。商品は蔵直営のオンラインショップ(kanpaku.shop-pro.jp)でも購入できます。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

japansake.or.jp / kanpaku.co.jp / kuramotokai.com / westjr.co.jp / hot-ishikawa.jp / saketime.jp / sakenomy.jp / ja.wikipedia.org / sake-supporters.fubu.jp / belluna-gourmet.com

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