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宗玄酒造

代表銘柄:宗玄・能登乃国

石川県

ISHIKAWA

1768年創業

宗玄酒造の本社
宗玄酒造の本社(2024年撮影)「Sogen Sake Brewery headquarters.jpg」 — 写真:Yasu (talk) / CC BY-SA 3.0縮小・WebP変換

1768年(明和5年)創業の奥能登最古の酒蔵です。戦国時代の七尾城主・畠山義春をルーツとする宗玄忠五郎によって創業され、日本四大杜氏の一つに数えられる「能登杜氏」発祥の酒蔵として知られています。

仕込み水には黒峰山脈の伏流水(軟水)を使用し、地元産の酒米などを活かして米の旨味を丁寧に引き出した、濃厚でまろやかな味わいの酒造りを行っています。また、廃線となった「のと鉄道能登線」のトンネルを日本酒の熟成庫「隧道蔵」として活用する取り組みを展開し、2013年度にはグッドデザイン賞を受賞しました。

全国新酒鑑評会で数多くの金賞を受賞しているほか、銘柄「大吟醸宗玄」はANA国際線ファーストクラスの機内酒にも採用された実績を持っています。

宗玄酒造の歩み

宗玄酒造の起こりは、戦国時代の天正5年(1577年)にさかのぼります。上杉謙信に七尾城を攻められた畠山一族の畠山左衛門尉宗元が、刀剣一振りとともに城を脱れて珠洲郡に逃れ、姓を宗玄と改めて一戸を構えました。その場所が現在の蔵の敷地であり、やがて地名そのものも宗玄と呼ばれるようになりました。それから代を重ねた明和5年(1768年)、初代宗玄忠五郎が酒造業を始めたのが宗玄酒造のはじまりです。明治40年(1907年)には宗玄酒造株式会社として法人化し、五代目宗玄忠五郎が初代社長に就任しました。

弘化元年(1844年)、四代目宗玄忠五郎は郷里を離れ、清酒発祥の地とされる摂津国伊丹の酒造家・松屋与兵衛のもとで酒造りの技術を学びました。弘化4年(1847年)に帰郷すると、その成果をもとに醸した清酒を「剣山」と名づけて売り出し、能登や越中の愛飲家に広く受け入れられました。もっとも世間では先祖伝来の「宗玄酒」という呼び名の方が定着し、この由来から現在のレッテルにも剣を山形にあしらった図案が使われています。

その後も宗玄酒造は設備の刷新を重ね、平成10年(1998年)には従来の明和蔵に隣接して平成蔵を新設し、小仕込みによる生産体制を整えました。平成19年(2007年)に創立100周年を迎え、平成25年(2013年)には廃線となった、のと鉄道能登線のトンネルを日本酒の熟成庫「隧道蔵」として整備するとともに、その先へ続く線路を「奥のとトロッコ鉄道」として再生し、これらの奥能登エリア活性化への取り組みが評価されてグッドデザイン賞を受賞しています。

平成30年(2018年)には創業250年を迎え、皇太子であった徳仁親王の行啓を賜りました。令和5年(2023年)には八木隆夫氏が十二代目社長に就任し、現在に至ります。

宗玄酒造は全国新酒鑑評会に初めて出品した平成3酒造年度(1992年発表)でいきなり金賞を受賞し、平成4・7・12・13酒造年度、平成14酒造年度から17酒造年度、平成20酒造年度から24酒造年度、平成27酒造年度から30酒造年度、そして震災後の令和3酒造年度と令和7酒造年度にも金賞を受賞しており、蔵の受賞歴に掲げられている金賞は通算20回にのぼります。なお令和元酒造年度はこの年に限り決審が中止となり金賞そのものが選定されなかったため入賞にとどまり、令和4酒造年度も金賞には至らず入賞という結果でした。

このほか、金沢国税局酒類鑑評会の金沢酵母吟醸の部でも令和2・3・6・7酒造年度に優等賞を受賞し、平成21年(2009年)には第22回いしかわ広告景観賞で県知事賞を受賞しています。2018年5月にはイタリア最大のワイン展示会「ヴィニタリー」の日本酒審査会で、奥能登産の酒造好適米「石川門」を使った純米酒が5つ星の最高賞を受賞しました。看板銘柄の大吟醸宗玄は、平成24年(2012年)9月から平成25年(2013年)2月にかけて、ANA国際線ファーストクラス9路線の機内酒としても採用されています。

酒造りの特徴

宗玄酒造は、日本四大杜氏の一つに数えられる能登杜氏発祥の蔵と言われています。仕込み水には、桧や杉の森が美しい黒峰山脈から流れる伏流水を使用しており、酒造りに適した軟水です。この水を生かし、フルーティで繊細な香りを持つ吟醸酒の高品質化に取り組む一方、能登流と呼ばれる昔ながらの酒造りに学びながらも、それをそのまま真似るのではなく、蔵独自の酒造りを追求しています。

使う米は酒質によって使い分けています。地元産の酒米「五百万石」やうるち米の「のとひかり」、もち米を用いた本醸造タイプは、漁業や農業を営む地元の人々に親しまれてきた濃醇で旨口の酒質に仕上げています。一方、大吟醸や純米大吟醸などの特定名称酒には兵庫県産特A地区の山田錦を用い、精米歩合35パーセントまで磨き上げた華やかな酒も手がけています。近年は奥能登産の石川門を使った純米酒にも取り組み、地元米ならではの個性も生かしています。

令和6年(2024年)1月1日の能登半島地震では、蔵の背後の山が崩れて蔵や駐車場が大きな被害を受け、断水と停電により醸造用の機械が動かせなくなったため、仕込み中だったもろみの大半を廃棄せざるを得ませんでした。奇跡的に難を逃れたもろみを無駄にしないよう、震災の翌月には「袋つり」と呼ばれる昔ながらの手作業でもろみを搾り、酒造りを再開しています。同年9月の能登半島豪雨による被害も重なりましたが、宗玄酒造はその後も杜氏と蔵人あわせて11名で酒造りを続けています。

震災の影響により醸造量は平時の約4割にとどまり、これに酒米不足も重なって本来計画の約7割程度にまで落ち込んでいるため、一部商品では品薄の状況が続いています。令和8年6月時点で、平成蔵の外壁復旧工事は中盤を過ぎ、概ね予定どおり進んでいますが、蔵の周辺整備にはなお多くの作業が残されています。隧道蔵として使ってきたトンネルがあった山も崩落しており、法面工事など復旧に向けた工程が続いています。

代表銘柄

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宗玄

宗玄は、能登杜氏発祥の蔵である宗玄酒造の看板銘柄です。名は創業家の姓と蔵の地名の両方に由来し、四代目宗玄忠五郎が伊丹で学んだ技術で醸した清酒「剣山」の逸話にちなみ、レッテルには剣を山形にあしらった図案が使われています。黒峰山脈の伏流水と、地元産の五百万石やのとひかり、兵庫県産山田錦を酒質に応じて使い分け、濃厚な旨味と繊細でまろやかな口当たりを兼ね備えた味わいに仕上げています。大吟醸宗玄は全国新酒鑑評会で通算20回の金賞を受賞し、ANA国際線ファーストクラスの機内酒にも採用された実績を持ちます。

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能登乃国

能登乃国は、宗玄酒造が手がける銘柄で、純米酒と旨口の2種があります。純米酒は兵庫県産特A地区の山田錦を100パーセント使用し、精米歩合65パーセントまで磨き上げて醸したアルコール分15度の酒で、上品な口当たりとなめらかな喉ごしが調和した味わいに仕上げています。旨口はすっきりとした切れの良さが持ち味で、宗玄酒の入り口としても親しまれています。

見学・購入

蔵見学
なし
直売所
本社では来訪者への対面販売を行っていますが、試飲は実施していません。オンラインショップは一時休止中で、注文は本社への電話でのみ受け付けています。
補足
本社の営業時間は平日午前8時から午後5時までで、土曜日・日曜日は休業です。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
石川県珠洲市宝立町宗玄24-22
創業
1768年
公式サイト
www.sougen-shuzou.com

出典

meimonshu.jp / suzu.lg.jp / hot-ishikawa.jp / daiwa-dp.co.jp / sougen-shuzou.com / sougenshuzou.wordpress.com / sogenonline.myshopify.com / ja.wikipedia.org / isico.or.jp / saketime.jp / note.com / city.suzu.lg.jp / aburayo.jp / nta.go.jp / web.archive.org

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