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小堀酒造店

代表銘柄:萬歳楽・加賀梅酒

石川県

ISHIKAWA

1716年創業

小堀酒造店の建物
小堀酒造店の建物(2021年撮影)「Manzairaku Sake Kura 2021-03 ac.jpg」 — 写真:Asturio Cantabrio / CC BY-SA 4.0縮小・WebP変換

江戸享保年間(1716年)に創業した石川県白山市の老舗酒蔵です。明治中期にめでたい舞楽に由来するブランド名「萬歳楽(まんざいらく)」を命名しました。仕込み水には霊峰白山の伏流水を用い、「五百万石」や「石川門」「百万石乃白」といった高品質な地元産酒米にこだわった酒造りを行っています。2001年には自然環境と融和した酒蔵「森の吟醸蔵 白山」を建設し、伝統の技と先進的な醸造設備を融合させています。

また、1990年から製造を開始した「加賀梅酒」は、北陸産の紅映梅と白山の伏流水で造られ、すっきりとした飲み口と濃厚な梅の旨味で高い評価を得ています。受賞歴としては、2002年に「森の吟醸蔵 白山」および「萬歳楽 白山氷室」がグッドデザイン賞を受賞したほか、「加賀梅酒」が2013年にノーベル賞関連パーティーの「ノーベルナイトキャップ」で梅酒として初めて提供されました。さらに、インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)やワイングラスでたのしむ日本酒アワードなどのコンテストでも金賞を受賞しています。

小堀酒造店の歩み

小堀酒造店は江戸時代中期の享保年間に創業し、酒造業を始めたのは江戸後期のことです。蔵がある鶴来は白山比咩神社の門前町として栄え、この地でつくられた酒は「菊酒」と呼ばれて室町時代から知られていました。酒名「萬歳楽」は明治中期に命名されたもので、雅楽に伝わる祝いの楽曲と、世阿弥の謡曲「高砂」にある「千秋楽は民を撫で、萬歳楽は命を延ぶ」の一節に由来しています。

1953年に第一酒造庫、1968年に第二収蔵庫を竣工し、1990年には梅酒「加賀梅酒」の醸造を始めました。1997年にはISO9001の認証を取得し、2001年には自然環境と調和した新しい蔵「森の吟醸蔵 白山」を竣工しています。2002年には「萬歳楽 白山氷室」と「森の吟醸蔵 白山」がそろってグッドデザイン賞を受賞しました。

加賀梅酒は2013年12月、スウェーデン・ストックホルムで開かれたノーベル賞受賞式後のパーティー「ノーベルナイトキャップ」に梅酒として初めて採用されました。日本経済新聞「NIKKEIプラス1 何でもランキング」で2005年8月に全国1位に選ばれた実績や、全日本空輸の北米線・欧州線のファーストクラスや国際線ラウンジで採用された実績もあります。

国際的な酒類品評会でも高い評価を受けており、「International Spirits Challenge(ISC)2024」のLiqueurs & Specialities部門では「加賀梅酒12年熟成」が金賞を、「International Wine & Spirit Competition(IWSC)2025」のスピリッツ部門では「加賀梅酒15年熟成」と「加賀梅酒5年熟成」が金賞を受賞しています。2022年には全国梅酒品評会のホワイトリカー梅酒部門で「加賀梅酒十二年熟成」が銀賞を受賞しました。

全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度以降の記録に限っても10回入賞しており、うち金賞は平成19酒造年度・21酒造年度・22酒造年度・27酒造年度、直近では令和7酒造年度の5回です。年度はいずれも酒を仕込んだ酒造年度で、審査と発表はその翌年に行われます。

フランスで開催されるKura Masterでも高い評価を受けています。純米酒「甚」は2017年度・2019年度・2021年度・2022年度に金賞を受賞し、「萬歳楽 白山 純米大吟醸」も2017年度・2018年度・2021年度に金賞に輝きました。2018年度には「萬歳楽 石川門 純米」が純米酒部門で、2017年度には「萬歳楽 剱 山廃純米」と「萬歳楽 白山 特別純米」も純米部門で金賞を受賞しています。剱 山廃純米は当時の出品規格で、現行の純米酒「剱 -Tsurugi-」とはスペックが異なります。

2025年には「萬歳楽 白山 純米大吟醸」が「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2025」のプレミアム大吟醸部門で金賞を受賞し、「萬歳楽 石川門 純米」も「第3回 Japan Women’s SAKE Award ~美酒コンクール~ 2025 関西大会」のリッチ&ウマミ部門で「TOP OF THE BEST」に選ばれました。2026年のKura Masterでは「萬歳楽 杜氏厳選 純米大吟醸」が純米大吟醸酒(1-35%)部門で、梅酒部門でも「加賀梅酒 5 Years Aged」がそれぞれ金賞を受賞しています。

酒造りの特徴

仕込み水には、白山の雪解け水が長い年月をかけて浄化され、標高200m付近の専用井戸から汲み上げられる伏流水を使用しています。2001年に竣工した「森の吟醸蔵 白山」は、自然環境と融和させた設備でこの水を生かした酒造りを行う拠点です。「剱 -Tsurugi-」に使う仕込み水は、白山を水源に手取川へ注ぐ石灰質の土壌から湧き出る中硬水で、麹や酵母に必要なミネラルを程よく含んでいます。

酒米は、石川県オリジナルの「石川門」「百万石乃白」、晩植の「五百万石」、日本で2蔵のみが扱うという希少な「北陸12号」、兵庫県三木市口吉川町特A-A地区産の「山田錦」を使い分けています。このうち「北陸12号」は1935年に新潟で生まれた品種で、小堀酒造店の先々代蔵元が石川県に紹介し「甚兵衛米」とも呼ばれてきました。1960年代以降は五百万石に取って代わられて絶滅寸前となりましたが、地元農家とともに復活させ、純米酒「甚 -Jin-」の原料米として今に受け継いでいます。

仕込みには銘柄ごとに異なる酵母を使い分けています。「甚 -Jin-」にはきょうかい6号酵母の泡なし変異株「601号」、「翡 -Hisui-」には往年の杜氏が持ち込んだ酵母をもとに交配・選抜した自社酵母「M2」、「剱 -Tsurugi-」にはきょうかい7号酵母の泡なし株「701号」、「璃 -Shizuku-」には協会901号酵母を用い、それぞれの原料米に合わせた香味を引き出しています。

梅酒「加賀梅酒」は1990年から醸造しており、原料には北陸産の紅映梅だけを使用しています。栽培から漬け込み、瓶詰めまでのすべての工程を北陸の環境で行い、香味のバランスが整うまでおよそ2年かけて熟成させます。蔵ではさらに長期熟成させた5年熟成、12年熟成、15年熟成のタイプも手がけています。

代表銘柄

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萬歳楽

萬歳楽は、明治中期に命名された小堀酒造店の看板銘柄です。白山の伏流水と、石川門・百万石乃白・北陸12号・五百万石といった地元産酒米、兵庫県産山田錦を使い分け、純米酒「甚」や純米大吟醸など幅広い酒質を醸しています。全国新酒鑑評会では平成19・21・22・27の各酒造年度と令和7酒造年度に金賞を受賞し、フランスのKura Masterでも「甚 純米」が2017年・2019年・2021年・2022年に、2026年には「杜氏厳選 純米大吟醸」が金賞を受賞しています。

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加賀梅酒

加賀梅酒は、萬歳楽が1990年から醸造する梅酒です。北陸産の紅映梅だけを使い、栽培から漬け込み、瓶詰めまでを北陸の環境で行い、およそ2年かけて熟成させています。2013年にはノーベル賞受賞式後のパーティー「ノーベルナイトキャップ」で梅酒として初めて採用されました。フランスのKura Masterでは2023年に特別なアリアンス ガストロノミー賞とプラチナ賞、2026年には「5 Years Aged」が金賞を受賞し、全日本空輸の北米線・欧州線ファーストクラスで提供された実績もあります。

見学・購入

直売所
萬歳楽本店(石川県白山市鶴来本町一丁目ワ47番地、築約240年の鶴来蔵)。営業時間は10時から16時まで、定休日は水曜・木曜・第3日曜日(火曜は不定休)で、多くの銘柄を試飲できます。
補足
最寄り駅は北陸鉄道石川線の鶴来駅です。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
石川県白山市鶴来本町一丁目ワ47番地
創業
1716年
公式サイト
www.manzairaku.co.jp

出典

meimonshu.jp / manzairaku.co.jp / shinise.tv / urara-hakusanbito.com / shoko.or.jp / 1st-motors.gr.jp / arugenzo.com / shop-manzairaku.jp / nrib.go.jp / kuramaster.com / prtimes.jp

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