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久世酒造店

代表銘柄:長生舞・加賀金沢紀行・能登路

石川県

ISHIKAWA

1786年創業

1786年(天明6年)創業の石川県河北郡津幡町にある酒蔵です。「良い酒を造るには 良い米から」という考えのもと、自社の田にて独自の酒米「長生米」を栽培し、米作りから酒造りまで一貫生産を行っています。仕込み水には、自社地下水(硬水)と霊水「清水(しょうず)」の湧水(軟水)の2種類を酒質に合わせて使い分けて手造りで醸造しています。代表銘柄には加賀藩前田家より命名されたとされる「長生舞」や、能登の有名旅館等でも親しまれてきた「能登路」などがあります。

日本酒のほか、大吟醸の酒粕や能登の塩を用いた調味料「ぬり漬の素」などの発酵食品も手掛け、年間を通して酒蔵見学も実施しています。受賞歴として、全国新酒鑑評会にて平成18年(2006年)や平成20年(2008年)に金賞を受賞しているほか、平成19年・24年・26年にも入賞を果たしています。

久世酒造店の歩み

石川県河北郡津幡町にある久世酒造店は、天明六年(1786年)の創業から二百四十年の歴史を持つ酒蔵です。代表銘柄「長生舞」は、加賀藩を治めた前田家によって名付けられたと伝わり、その名には酒を飲む人の長生きを願う思いが込められています。創業当時から自社の田んぼで独自の酒米「長生米」を育て、米づくりから酒づくりまでを一貫して行う体制を守り続けてきました。かつて津幡町の周辺には酒蔵が何軒もありましたが、時代とともにその数は減り、現在では河北郡の中で酒造りを続けているのは久世酒造店だけになっています。

現在は九代目の久世嘉宏氏が代表を務めています。同氏は2019年に先代から蔵を引き継ぎ九代目となり、既存商品の改良や新しい商品づくりに取り組みながら、代々受け継がれてきた挑戦する姿勢を大切に酒蔵を守り続けています。

2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震では、震源からおよそ90キロメートル離れた津幡町の蔵も被害を受けました。江戸時代から続く土壁の蔵の一部が崩れたり傾いたりしたほか、店頭では酒瓶が割れて床に散らばり、地面にも亀裂が入りました。毎年1月から始まる酒づくりの開始が大幅に遅れ、その年は春から夏にかけてという初めての時期に仕込みを行うことになり、温度管理には大変な苦労がありました。

酒を卸していた能登の旅館なども大きな被害を受けたため、出荷済みの在庫を引き取らざるを得ない状況にも見舞われましたが、クラウドファンディングを通じて全国から寄せられた支援を力に、酒づくりを続けています。津幡町のふるさと納税返礼品として数量限定で企画した特別パッケージでは、金沢美術工芸大学の学生とラベルデザインを共同で制作し、能登の復興につなげる取り組みも行いました。

全国新酒鑑評会では、平成18年と平成20年に金賞を受賞したほか、平成19年、24年、26年にも入賞を果たしています。また、平成30年の能登杜氏自醸清酒品評会では、普通酒部門で「知事賞」を受賞したほか、杜氏の北川真治氏が「能登杜氏名工賞」を受賞しています。

酒造りの特徴

仕込み水は性質の異なる二種類を使い分けています。蔵の地下から汲み上げるミネラル分豊富な硬水(硬度7.62度)と、蔵の近くに湧く霊水「清水」に由来する軟水(硬度3.07度)で、硬水で仕込んだ酒は引き締まった味わいに、軟水で仕込んだ酒は柔らかく穏やかな味わいになります。同じ酒米を使いながら仕込み水を変えたり、独自の配合で両方を組み合わせたりすることで、幅広い味わいの酒を生み出しています。

酒米も創業当時から自社の田んぼで育てており、代表銘柄「長生舞」の名の由来にもなった独自品種「長生米」は、粒が大きく心白がしっかりしているのが特徴です。津幡町の地で先祖代々品種改良を重ねながら守り継がれてきました。これに加えて石川県産の「石川門」「五百万石」「百万石乃白」も用いて地元色の強い酒を仕込むほか、大吟醸には酒米の最高峰である山田錦を使い、上品で豊かな香りと旨みを引き出しています。

醸造の中心を担う杜氏は能登杜氏で、南部・越後・但馬と並び日本四大杜氏の一つに数えられています。久世酒造店では、蔵元の家系とは別に一つの家系が代々杜氏の技を継承しており、全国的にも珍しい形で伝統の技が受け継がれています。蔵には十年、二十年、三十年を超えて貯蔵された古酒・長期熟成酒も眠っており、新酒とは違うまろやかで奥深い味わいを楽しめる、久世酒造店ならではの財産となっています。

日本酒づくりで得られる大吟醸の酒粕を生かし、能登の塩を合わせた調味料「ぬり漬の素」をはじめ、発酵食品づくりにも力を入れています。

代表銘柄

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長生舞

「長生舞」は、加賀藩を治めた前田家によって名付けられたと伝わる、久世酒造店の代表銘柄です。名前には、飲む人の長生きを願う思いが込められています。自社で育てる酒米「長生米」を使い、蔵の硬水と霊水「清水」の軟水を仕込みに応じて使い分けながら醸されています。特別純米酒や石川門を用いた純米吟醸、加賀前田家をイメージした純米吟醸など、幅広いラインナップを手がけています。

加賀金沢紀行

「加賀金沢紀行」は、加賀と金沢の地名を冠した久世酒造店の銘柄です。JR金沢駅構内の地酒売り場「金沢地酒蔵」の飲み比べセットなどで扱われており、辛口の味わいが特徴です。公式オンラインショップには商品カテゴリーが設けられておらず、蔵の看板銘柄である「長生舞」「能登路」とは異なる位置づけの一本です。

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能登路

「能登路」は、能登の旅館などに卸されてきた久世酒造店の代表銘柄のひとつです。特別純米酒や大吟醸、純米吟醸、三年間熟成させた純米吟醸古酒などを手がけており、このうちしぼりたてやにごり酒、大吟醸は石川県限定酒として扱われています。蔵の硬水と、近くに湧く霊水「清水」の軟水を仕込みに応じて使い分けながら醸されています。

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見学・購入

蔵見学
あり(要事前確認)
直売所
商品は蔵に併設する直売所のほか、蔵見学の際にも購入できます。
補足
見学は事前予約制で、所要時間は約1時間、料金は300円(税込、当日使える割引券付き)です。一年を通じて開催しており、仕込みの最盛期にあたる冬はタンクの中で発酵する醪の様子も見学できるほか、硬水と軟水の酒や古酒を飲み比べる試飲も楽しめます。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
石川県河北郡津幡町清水イ122
創業
1786年
公式サイト
www.choseimai.co.jp

出典

isico.or.jp / choseimai.co.jp / maff.go.jp / hot-ishikawa.jp / emonya.jp / note.com / shoko.or.jp / nrib.go.jp / camp-fire.jp / furusato-tax.jp / sakenowa.com / town.tsubata.lg.jp

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