翁酒造
代表銘柄:稲田重造・大観
福岡県
FUKUOKA
1763年創業
福岡県古賀市に蔵を構える翁酒造は、宝暦13年(1763年)創業の酒蔵です。250年以上前に福岡県糟屋郡須恵村で営んでいた旅館が前身で、遠方より訪れる人の宿屋・酒屋として利用されたことが始まりとされています。旧社名は安河内合名会社で、昭和25年(1950年)に翁酒造株式会社へ改称しました。 「お客様が常日頃から飲んだり、使ったり出来るうまい酒」を提供する方針のもと、地元のきれいな水や、種類によっては自分たちで作った米、蔵人が信用した農家の米を使用して酒造りを行っています。
代表的な銘柄には純米大吟醸「稲田重造」や「大観」などがあります。 受賞歴として、「大観」が平成14年(2002年)の福岡国税局酒類鑑評会の吟醸酒の部で優等賞を受賞したほか、平成16酒造年度(2005年発表)の全国新酒鑑評会で入賞し、平成18年にも福岡国税局酒類鑑評会で優等賞を受賞しています。蔵の発表では平成17年にも同鑑評会で優等賞を受けています。
翁酒造の歩み
翁酒造は、宝暦13年(1763年)に創業した福岡県古賀市の酒蔵です。前身は、現在の糟屋郡須恵町にあたる須恵の地で営んでいた旅館でした。この地には目の病を診る医者や製薬業があり、遠方から治療に訪れる人の宿屋・酒屋として使われたことが、酒造業の始まりと蔵は説明しています。2017年の時点で社長の安河内重人さんは、宿でどぶろくを造って出していたのが酒屋の始まりで、当時の屋号は升屋だったと語っています。蔵は創業以来、「お客様が常日頃から飲んだり使ったりできるうまい酒」を届けることを掲げています。
大正2年に会社組織となり、安河内の姓を取って安河内合名会社になりました。昭和25年(1950年)には翁酒造株式会社へ社名を改めています。「翁」の名は、いつも翁の面の付いた帯をしていた名物のおばあさんにちなんで付けられたと、社長は話しています。古賀へ移ったのは、焼酎甲類の設備と免許を譲り受けたことがきっかけで、2017年の時点でおよそ65年前のことです。昭和36年(1961年)には焼酎甲類のほか、原料用アルコールと清酒の製造を始め、平成9年(1997年)にはリキュールの製造免許を取得しました。
平成14年から平成18年にかけて、「大観」が鑑評会で受賞しています。平成14年(2002年)の福岡国税局酒類鑑評会では、吟醸酒の部で翁酒造の「大観」が優等賞に入りました。平成18年(2006年)の同鑑評会でも吟醸酒の部で優等賞となり、出品酒の杜氏は安河内重人さんでした。蔵は平成17年にも優等賞を受けたとしています。全国新酒鑑評会では、平成16酒造年度に「大観」が入賞しました。
平成19年(2007年)には、純米大吟醸「稲田重造」の販売を始めました。名前は、社長の安河内重人さんの「重」、酒造りの基本となる「田」んぼ、実る「稲」穂、そして酒「造」りから、一文字ずつ取ったものです。
酒造りの特徴
蔵の看板である「稲田重造」は、米と米麹だけで造る純米大吟醸で、精米歩合は40%です。原料米は糸島産の山田錦を宗像で栽培したもので、掛米・麹米とも山田錦だけを使います。米は、蔵人が信頼した農家でのみ栽培され、蔵人自身も米作りに加わります。2017年の時点で、社長は田植えから稲刈りまで地元の農家と一緒に行い、低農薬の田で収穫した米を自然乾燥させていると話しています。仕込み水には、宮若と久山を結ぶ犬鳴山系の流れをくむ井戸水を使います。2017年の時点で、醪はネル製の袋に吊るし、自然に滴り落ちる雫を集めて搾っています。
「稲田重造」は、吟醸香を引き出すための醸造アルコールを添加しません。香りはやや低めに抑え、辛口に寄せず、素材の味を引き立てた豊かな飲み口を目指しています。おすすめの飲み方は10〜15℃の冷酒で、熱燗にすると香りが消えて麹の匂いが立つため、蔵は冷酒を勧めています。出荷は毎年2月中旬からで、年間2,000本の限定です。
清酒にはほかに、「稲田重造 3割5分」、「特別純米大観」、「純米大観」、「上撰 大観」、「上撰 蔵出し美人」、にごり酒の「昔酒」があります。焼酎は麦焼酎の「千日蔵25%」や「穂の香」、芋の「芋の香」など、リキュールは「古賀市梅酒 八年貯蔵」やあんず、レモンなどを造っています。甘酒は2017年の時点で食用米を使い、麹を多めにして仕込んでいました。
酒粕は最後まで絞り切らないため、真っ白で柔らかいのが特徴で、そのまま料理に使えます。この酒粕を使った「稲田重造石鹸」も販売しています。また、地域の特産品づくりや企業の新商品向けに、日本酒・焼酎(甲類)・リキュール・甘酒のオリジナル商品を、企画から製造・納品まで受託しています。
代表銘柄
稲田重造
翁酒造を代表する純米大吟醸です。米と米麹だけで造り、精米歩合は40%、原料米は糸島産の山田錦を宗像で栽培したものです。醸造アルコールは添加せず、香りはやや低めに抑え、辛口に寄せず素材の味を引き立てた豊かな飲み口に仕上げています。10〜15℃の冷酒がおすすめで、毎年2月中旬から年間2,000本の限定で出荷されます。
大観
翁酒造の清酒の銘柄で、現行品は「特別純米大観」「純米大観」「上撰 大観」です。日本酒度は特別純米が+5.0、純米が+2.0、上撰が±0と表示されています。「大観」の名では、平成14年と平成18年の福岡国税局酒類鑑評会の吟醸酒の部で優等賞に入り、全国新酒鑑評会でも平成16酒造年度に入賞しました。
見学・購入
- 直売所
- 「稲田重造」は蔵の通信販売で購入できるほか、古賀市の許山酒販をはじめ、福岡市や北九州市などの酒販店でも取り扱いがあります。
- 補足
- オリジナル商品の委託製造の相談は、公式サイトのお問い合わせから受け付けています。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 福岡県古賀市花見南3丁目19-1
- 創業
- 1763年
- 公式サイト
- www.okina-shuzo.jp
出典
japansake.or.jp / fukuoka-sake.org / okina-shuzo.jp / shinkin.co.jp / wikipedia.org / sakenomy.jp / ginjoka.com / fukuokanosake.com / nta.go.jp / web.archive.org / nrib.go.jp / houjin-bangou.nta.go.jp
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