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伊勢萬

代表銘柄:おかげさま・老緑

三重県

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株式会社伊勢萬は、三重県伊勢市のおかげ横丁内に「内宮前酒造場」を構える、伊勢志摩地域で唯一の清酒蔵です。代表銘柄「おかげさま」は、江戸時代に多くの参拝客で賑わった「おかげ参り」や、自然・神仏への感謝の気持ちに由来して名付けられました。仕込み水には、伊勢神宮の神域を流れる五十鈴川の伏流水を使用し、丁寧に手仕事で醸されています。主要商品の「おかげさま 純米大吟醸」は「IWC 2022」でゴールドメダルおよびリージョナルトロフィーを受賞。

また「おかげさま 大吟醸」は「Kura Master」でのプラチナ賞獲得や、令和6年度名古屋国税局酒類鑑評会での最高賞にあたる局長賞受賞、全国新酒鑑評会での金賞受賞など、国内外で高い評価を得ています。さらに「吟醸 おかげさま」は第3回伊勢ブランドにも認定されています。

伊勢萬の歩み

伊勢神宮内宮の門前、おはらい町のおかげ横丁の入り口近くに、伊勢萬の清酒蔵「内宮前酒造場」があります。伊勢志摩地域で唯一の清酒蔵で、店頭のすぐ裏に小さな酒造場を構え、1993年、おかげ横丁の開業と同じ年に開蔵しました。「伊勢にいらっしゃったお客様を、伊勢の地酒でお迎えしたい」という思いから生まれたのが、看板銘柄の「おかげさま」です。

運営する株式会社伊勢萬は、小俣町明野の本社工場(伊勢蒸留所)で焼酎、リキュール、ウイスキー、クラフトジンなども造っています。IXホールディングス(2023年1月1日にマスヤグループ本社から社名変更)のグループ会社で、2021年には同社によると伊勢志摩初のクラフトウイスキー「ブレンデッドウイスキー神路」を発売しました。清酒蔵としては、2011年に伊勢神宮の朔日参りにあやかった毎月1日限定の「朔日しぼり」を始め、同年の三重県新酒品評会吟醸酒部門で三重県知事賞も受けています。

蔵の発表では、2015年の第45回三重県新酒品評会吟醸酒部門でも「おかげさま 大吟醸」が三重県知事賞を受けました。2023年3月には「吟醸おかげさま」が第3回「伊勢ブランド」に認定されました。

全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度以降に限っても「おかげさま」で12回入賞しています。そのうち金賞は平成21・22・28・30酒造年度と令和3・4酒造年度の6回で、入賞は平成16・19・26・29酒造年度と令和5・7酒造年度です。平成21・22酒造年度と令和3・4酒造年度は、それぞれ2年連続の金賞になります。

名古屋国税局酒類鑑評会では、第53回と第54回に吟醸酒の部と純米酒の部の両方で、第55回、平成20年度、22〜25年度、27〜30年度、令和元年度、2年度、5年度、7年度に吟醸酒の部で、いずれも「おかげさま」が優等賞に選ばれました。令和6年度は「おかげさま大吟醸」が吟醸酒の部で、各部門で最も優秀な成績のものに贈られる名古屋国税局長賞を受賞しています。

海外の品評会でも評価を受けています。蔵の発表では、2018年にブリュッセル国際コンクール「SAKE selection」で純米大吟醸と大吟醸がゴールド賞、2022年のIWCでは「おかげさま 純米大吟醸」がゴールドメダルとリージョナルトロフィーを受賞しました。

同じく蔵の発表では、Kura Masterで2023年に純米大吟醸と特別純米酒山田錦が金賞、2024年と2025年に「おかげさま 大吟醸」が大吟醸酒部門でプラチナ賞、2025年には大吟醸がアリアンスガストロノミー賞(特別賞)、「純米吟醸 神の穂」が純米大吟醸酒(36〜50%)部門でプラチナ賞を受けました。2025年のIWCでも蔵の発表では「純米吟醸 神の穂」が金賞です。なお「おかげさま 純米大吟醸」は、2023年6月のG7三重・伊勢志摩交通大臣会合の乾杯酒の一つにも選ばれました。

酒造りの特徴

仕込みには、蔵の地下から汲み上げた、伊勢神宮の神域を流れる五十鈴川の伏流水(井戸水)を使います。杜氏の船木健司は、この水を清らかな軟水で、蔵が目指すきれいで香り高い酒質によく合うと語っています。店の奥にある小さな蔵で手作業を中心に、通年で仕込む四季醸造を行っていますが、製造数量は限られています。

主力の「吟醸 おかげさま」は精米歩合50%で、原料米はすべて国産、醸造アルコールを加えた吟醸酒です。「おかげさま 大吟醸」は精米歩合40%、「純米吟醸 神の穂」は三重県産の酒造好適米「神の穂」を100%使い、三重県酵母(MK3)で醸した精米歩合50%の純米吟醸酒です。「特別純米酒 山田錦」は山田錦を100%使った精米歩合60%の純米酒で、冷酒・燗酒のどちらでも楽しめます。

品評会向けの酒造りにも力を入れています。杜氏は、品評会への挑戦が造るすべての清酒の水準を引き上げるという信念で取り組んでいると語ります。令和6年度の名古屋国税局長賞では、原料米が高温障害で硬かったため、米の吸水率や蒸し時間、もろみの温度管理にこれまで以上に気を配ったと杜氏は振り返っています。

限定酒には、より高い精米への挑戦もあります。2023年10月に開蔵30周年を記念して80本限定で発売した「大吟醸 斗瓶取り雫酒」は、山田錦100%、精米歩合35%で、醪の自重で滴る雫だけを斗瓶に集めています。2025年1月発売の純米大吟醸「浪穂」は、兵庫県特A地区産の山田錦を伊勢萬で初めて精米歩合21%まで磨いた酒で、600本限定でした。2026年1月に発売した斗瓶取り純米大吟醸「重浪」も精米歩合21%で、21か月以上、3〜5℃で低温熟成させています。

代表銘柄

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おかげさま

大いなる神恩と自然への感謝の気持ちと、江戸時代に数百万人が訪れた「おかげ参り」のにぎわいにちなんで名付けられた銘柄です。1993年のおかげ横丁開業の年に生まれ、五十鈴川の伏流水で仕込みます。吟醸、大吟醸、純米吟醸「神の穂」、特別純米酒「山田錦」など、精米歩合や原料米の異なる酒が揃っています。

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老緑

鳥羽藩の港町、現在の多気郡明和町大淀にあたる老津で元禄15年(1702年)に創醸された銘柄とされ、名は伊勢物語にも登場する「業平松」に由来します。さらっとした味わいで海鮮料理と相性がよく、燗でも冷でも楽しめる酒です。内宮前酒造場の店頭では「おかげさま」とともに直売しています。

見学・購入

直売所
内宮前酒造場(伊勢市宇治中之切町77番地の2、おかげ横丁の入り口近く)の店頭で「おかげさま」や「老緑」を直売しており、その場でお召し上がりいただくこともできます。2026年8月6日には、蒸留酒を試飲・購入できる「伊勢萬 伊勢蒸留所直売所」が同じ内宮前酒造場内にオープンしました。
補足
清酒の販売は酒蔵の店頭と伊勢志摩地区の小売店が中心で、全国への発送にも対応しています。年中無休です。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
三重県伊勢市宇治中之切町77番地の2
公式サイト
www.iseman.co.jp

出典

iseman.co.jp / prtimes.jp / gi-mie.jp / ix-holdings.jp / atpress.ne.jp / zaikei.co.jp / kankomie.or.jp / nrib.go.jp / nta.go.jp / warp.ndl.go.jp

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