本文へ移動

馬場本店酒造

代表銘柄:海舟散人・糀善・すいごうさかり

千葉県

CHIBA

1842年創業

馬場本店酒造の建物
馬場本店酒造の建物(2023年撮影)「Baba Honten Brewery ac (2).jpg」 — 写真:Asturio Cantabrio / CC BY-SA 4.0縮小・WebP変換

千葉県香取市佐原に所在する蔵元。初代が天和年間(1681〜1683年)に大和国から移り糀屋を開いたことに始まり、5代目当主の天保13年(1842年)に酒造を開始した。仕込み水には佐原南部洪積台地の地下水を使い、兵庫県産山田錦などの国産米を原料に、昔ながらの手作業による仕込みを行っている。主要な銘柄には、1882年(明治15年)に蔵へ1か月ほど逗留した勝海舟が残した掛け軸の号にちなむ辛口の大吟醸「海舟散人」のほか、「糀善」「すいごうさかり」「佐原ばやし」などがある。

全国新酒鑑評会では平成11年度に金賞を受賞したほか、平成14酒造年度以降も「海舟散人」で金賞を10回受賞している。また日本酒のほか、江戸時代からの伝統手造り製法を継承する本みりん「最上白味醂」や、酒粕・味醂粕を原料とした本格焼酎「でぼけ」の製造でも知られる。

馬場本店酒造の歩み

千葉県香取市の佐原は、江戸開府のころに整えられた利根川の舟運で中継地として栄えた町です。豊富な水と、その水を使った米づくりにも恵まれ、「関東の灘」と称されるほど酒造りが盛んで、かつては周辺に三十六軒もの醸造家が並んでいたと伝えられています。

馬場本店酒造の初代は、天和年間(1681~1683年)に大和国(現在の奈良県)から佐原の地に渡り、糀屋を起こしました。酒造りを始めたのは五代目で、天保13年(1842年)のことです。初代の創業以来三百余年にわたり、佐原の歴史とともに伝統の製法を守りながら、日本酒と味醂の醸造を家業としています。

蔵があるのは佐原の中心地で、小野川や伊能忠敬記念館のほど近くです。佐原は、日本で初めて日本全図を作った伊能忠敬が生涯を過ごした町であり、「江戸まさり」と称される美しい町なみや、絢爛豪華な山車祭りで知られる佐原の大祭でも有名です。

大吟醸「海舟散人」は、鑑評会で多くの受賞を重ねてきた辛口の大吟醸です。全国新酒鑑評会では平成11年度に金賞を受賞したほか、平成14酒造年度以降に限っても19回入賞し、そのうち金賞は10回です。金賞は平成19・20酒造年度、平成24〜26酒造年度、平成28・29酒造年度、令和2・3酒造年度、令和7酒造年度に受賞しています。

東京国税局酒類鑑評会の吟醸の部門でも、海舟散人が平成20年から平成30年まで11年連続で受賞しており、平成21年から平成30年までの回はいずれも優等賞です。令和3年と令和6年にも優等賞を受賞しています。

酒造りの特徴

原料には、最高級の国産原料米である山田錦をはじめ、国産のもち米などを使います。仕込みに用いる水は、佐原南部洪積台地から湧き出す地下水です。安全・安心な酒造りと味醂づくりを心がけながら、時代に合わせたオリジナルの新酒づくりにも取り組んでいます。

麹は、清酒でもみりんでも独自の製法による手造りです。清酒の麹づくりの技術がそのまま生きていることが、最上白味醂の味の秘訣になっています。

みりんの仕込みは昔ながらの手作業です。大きなコシキ(和釜)で蒸しあげたもち米を人の手で掘りあげ、桶に入れて肩に担いで運び、麹と手作業で混ぜ合わせてタンクに仕込みます。江戸時代の天保期に建てられた仕込み蔵では、スノコと麻布を敷いた上に手造りの麹が広げられます。男手が蒸米を運び、女手が麹を混ぜ込むという分担で進む仕込みは、蔵の伝統的な風景です。

清酒は、大吟醸・吟醸酒・純米吟醸・純米酒・純米原酒・本醸造などをそろえ、火入れをしない本醸造の生酒も造っています。蔵では、日本酒の酒粕と最上白味醂のみりん粕を原料に減圧蒸留した、長期熟成の本格焼酎「でぼけ」も造っています。

代表銘柄

海舟散人

蔵を代表する大吟醸で、銘柄名は明治15年(1882年)に蔵へ1か月ほど滞在した勝海舟が残した掛け軸の号にちなみます。兵庫県産山田錦を100%使い、精米歩合35%まで磨いて醸し、蔵では技術の結晶と位置づけています。フルーティーな香りとスッキリしながらも奥深い味わいが持ち味で、全国新酒鑑評会では平成14酒造年度以降に金賞を10回受賞しています。

糀善

蔵で最も古い銘柄です。本醸造は、麹米に長野県産美山錦、掛米に福井県産五百万石をいずれも精米歩合65%で用いた、すっきりとしたやや辛口の酒で、冷やでも燗でも楽しめます。吟醸酒は兵庫県産山田錦100%、精米歩合35%で、大吟醸よりやや軽い飲み口とフルーティーな香りの酒です。

すいごうさかり

純米酒のシリーズです。純米吟醸は長野県産美山錦100%、精米歩合55%で、フルーティーでキリッとしながら純米の芳醇さも備えます。純米酒は麹米が美山錦55%、掛米が福井県産五百万石60%で、しっかりしたボディと酸が特徴の食中酒です。純米原酒は割り水をしておらず、濃醇で深い味わいです。

見学・購入

蔵見学
あり(要事前確認)
直売所
佐原販売所(千葉県香取市佐原イ614-1)。営業時間は9:00~17:00で不定休です。オンラインショップもあります。
補足
蔵元の一部を見学でき、試飲をしながらお酒を選んで購入することもできます。JR成田線佐原駅から徒歩10分、東関東自動車道の香取ICから車で10分で、無料駐車場があります。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
千葉県香取市佐原イ614-1
創業
1842年
公式サイト
babahonten.com

出典

fc2.com / babahonten.com / sakedata.jp / suigo-sawara.ne.jp / compalyze.co.jp / nta.go.jp / nrib.go.jp

本ページは自動収集した情報を編集したものです。公開資料に基づく記事で、現地取材・実飲による評価ではありません。内容に関するご指摘はお問い合わせへお寄せください。