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永井酒造場

代表銘柄:曻勢・達吉の里・治郎平

愛知県

AICHI

1866年創業

永井酒造場の建物
永井酒造場の建物(2022年撮影)「Nagai Brewery ac (2).jpg」 — 写真:Asturio Cantabrio / CC BY-SA 4.0縮小・WebP変換

愛知県碧南市にある永井酒造場は、慶応2年(1866年)に初代・永井治郎平が矢作川の伏流水を用いて清酒製造を始めた酒蔵です。創業の地は棚尾村(現在の碧南市棚尾本町)で、現在の蔵は志貴町にあります。代表銘柄には「曻勢(昇勢)」や「達吉の里」、「治郎平」などがあります。

仕込み水には蔵内に湧き出る良質な硬水の自家井泉を使用し、厳選した酒造好適米「山田錦」を用いて丁寧なお酒造りを行っています。伝統の醸造技術によって醸される日本酒は、三河の風土に根ざした「濃醇・旨口」な味わいが大きな特徴です。時代の変化や嗜好に対応しながらも、流行にとらわれず品質第一の姿勢を創業以来大切に守り続けています。名古屋国税局酒類鑑評会では、純米酒の部で平成18・20・21・29年度に優等賞を受賞しています。

永井酒造場の歩み

永井酒造場は、愛知県碧南市志貴町にある清酒の蔵元です。慶応2年(1866)に初代の永井治郎平が、三州碧海郡棚尾村(いまの碧南市棚尾本町)で清酒の製造を始めたのが起こりで、醸造業の盛んな碧南で、地酒の蔵として歩んできました。蔵の紹介では、初代は矢作川の伏流水を用いて酒造りを始めています。以来150年余り、「おいしい」「旨い」と言われる品質を第一に考え、日々酒造技術の研鑽に励んでいます。

蔵は「永井酒造場」の名で知られ、直売所は「永井治郎平商店」の名で営業しています。店名に初代の名が残っており、純米吟醸酒の「治郎平」も、その初代の名を冠した銘柄です。銘柄は「清酒 曻勢」を軸に、「達吉の里」「毘沙門天」「八柱」などを展開しています。

現在の当主は永井治一郎氏です。平成元年(1989)に先代から蔵を引き継いだ5代目で、それまでの銘柄に加えて、純米吟醸酒、純米酒、しぼりたて生酒など、新しい酒造りにも取り組んできました。

名古屋国税局酒類鑑評会では、純米酒の部で優等賞を受けています。平成18年度(第55回)は「曻勢」、平成20年度は「昇勢 達吉の里」、平成21年度と平成29年度は「曻勢 達吉の里」での受賞です。平成18年度は、メーカーが春に出品する新酒ではなく、消費者が実際に購入できる市販酒を買い上げて審査する方式に改められた最初の年にあたります。受賞はいずれも永井治一郎氏の個人名義です。

酒造りの特徴

仕込み水は、蔵内に湧き出る自家井泉の水で、良質な硬水です。原料米は酒造好適米の山田錦を厳選して使い、純米酒や純米吟醸酒には兵庫県産の山田錦を、上撰酒には兵庫県産の山田錦と愛知県産米を合わせて用います。純米酒「達吉の里」について蔵は、創業以来変わらない製法で職人が手造りしていると説明しています。また、「達吉の里」は素材の仕入れから醸造、瓶詰めまでの一連の工程をすべて碧南市内の工場で行っています。

蔵元の永井治一郎氏は、毎年10月の日本酒の日のころに酒造りの準備を始め、11月下旬に兵庫県北部の但馬地方から杜氏と蔵人を迎えて本格的な仕込みに入り、酒造りは春先まで続くと話しています。

目指す味わいは、律儀な三河人気質を映した「濃醇・旨口」です。主力の上撰酒は精米歩合65%、アルコール分15度で、濃醇でコクがあり、すっきりとした飲み口に仕上げています。純米酒には、精米歩合60%の「達吉の里」があります。3年間じっくり熟成させた「三年古酒」は、45℃くらいのぬる燗がすすめられています。アルコール分17度の「純米原酒」は、華やかな香りと米の旨みが生きた一本で、きりりと冷やして楽しむ酒です。上撰酒には「毘沙門天」のほか「八柱(やはしら)」があり、やや辛口で濃醇、コクがありながらすっきりとした味わいです。

冬季限定の「しぼりたて生酒」は、秋に収穫された新米を丁寧に仕込み、搾って滴ってきた酒をそのまま瓶詰めしたものです。酒蔵でしか味わえないフルーティーな香りとフレッシュな味わいが特徴で、冷やしてそのまま、あるいはロックで飲むのがすすめられています。変化する世の中や人の嗜好に目を向けながらも、流行にとらわれることなく、「清酒曻勢」の立ち位置を守って酒を醸す姿勢を大切にしています。

代表銘柄

曻勢

蔵の代表銘柄で、上撰酒です。濃醇でコクがあり、すっきりとした味わいに仕上げています。原料米は兵庫県産の山田錦と愛知県産米で、精米歩合は65%、アルコール分は15度です。容量は1800ml、720ml、300ml、180mlと、小容量まで揃えています。表記は「曻勢」で、「昇勢」と書かれることもありますが、読みはどちらも「しょうせい」です。

達吉の里

碧南生まれの芸術家・藤井達吉にちなんで名付けた純米酒です。山田錦だけを使い、精米歩合は60%、アルコール分は15度で、蔵内に湧く井水で仕込みます。豊かな香りとまろやかなコクが特徴で、冷やでもお燗でも楽しめます。名古屋国税局酒類鑑評会の純米酒の部で優等賞を受けており、碧南市と碧南商工会議所が選ぶ「へきなん優良みやげ推奨品」にも選ばれています。

治郎平

初代・治郎平の名を冠した、最高級品質の曻勢と位置づける純米吟醸酒です。兵庫県産の山田錦を使い、精米歩合は60%、アルコール分は15度で、自家井水で丹念に醸します。華やかな香りとすっきりとした味わいを持つ濃醇な一本で、数量限定で造られており、容量は720mlです。

毘沙門天

曻勢の上撰酒で、地元・志貴の毘沙門天への奉納酒です。辛口で濃醇、コクがありながらすっきりとした味わいです。原料米は兵庫県産の山田錦と愛知県産米、精米歩合は65%、アルコール分は15度です。容量は1800ml、720ml、300ml、180mlがあります。

見学・購入

直売所
永井治郎平商店(永井酒造場直売所)で、蔵元の酒を直接購入できます。所在地は愛知県碧南市志貴町2-90です。
補足
店頭販売は19時までで、定休日は不定休です。直売所の電話番号は0566-41-0053です。蔵見学の可否は、直売所に問い合わせてください。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
愛知県碧南市志貴町2-90
創業
1866年
公式サイト
www.nagaisyuzou.com

出典

oishiisake.jp / tanao-shop.com / nagaisyuzou.com / sakenomy.jp / nishimikawanavi.jp / 26p.jp / nta.go.jp

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