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箱館醸蔵

代表銘柄:郷宝

北海道

HOKKAIDO

2021年創業

北海道亀田郡七飯町に所在する箱館醸蔵は、代表銘柄「郷宝(ごっほう)」を醸す酒蔵です。道南地域において約35年ぶりの新たな酒蔵として、2021年に酒造りを開始しました。蔵元は地元で酒販店を営む冨原節子氏、杜氏は令和2年時点で全国新酒鑑評会の金賞を通算3度受賞している東谷浩樹氏が務めています。

「道南テロワール」をテーマに掲げ、仕込み水には横津岳の伏流水(中軟水)を使用しています。原料米には北海道水田発祥の地である大野平野などの契約農家が栽培する「吟風」「彗星」「きたしずく」といった北海道産酒造好適米を用い、丁寧な自社精米を行っています。年間を通じてしぼりたての日本酒を提供できる「四季醸造」を導入している点も特徴です。

酒質は道南の食文化に合わせやすい「淡麗旨口」を追求しており、「郷宝 特別純米酒」は北海道が選定する「北のハイグレード食品2023」にも選ばれました。

箱館醸蔵の歩み

箱館醸蔵は、函館市の北隣にあたる北海道亀田郡七飯町大中山、JR大中山駅のすぐそばに蔵を構える酒蔵です。母体は、町内で約100年続いてきた酒販店の冨原商店です。社長の冨原節子さんは、道南では35年ほど前に酒蔵が撤退して以来、地酒と名乗れる酒がない状態が続いていることを寂しく感じ、山海の幸にも名水にも恵まれたこの地で、自分たちの地酒を造りたいと考えました。

新規に酒類製造免許を取るのは非常に難しいため、既存の免許を引き継ぐ道が選ばれました。岡山県真庭市の大美酒造が廃業するのに伴って酒類製造免許と経営権を譲り受け、七飯町へ移す形で新しい蔵が誕生しました。杜氏には、増毛町の国稀酒造で杜氏を務めていた東谷浩樹さんが、冨原さんの理念に共感して加わっています。2020年8月に醸造所の建設が始まり、延べ床面積は約720平方メートル、総事業費は約5億5000万円と発表されました。幕末に箱館奉行所が治めていた道南を代表する日本酒をめざす、というのが出発点です。

酒造りは2021年に始まり、同年5月24日には最初の「郷宝」が一般発売されました。第1弾は、吟風を使った純米酒と特別純米酒、彗星を使った純米酒と特別純米酒と純米吟醸酒の生酒5種で、出荷は約1万本でした。2021年時点の蔵人は杜氏を含めて6名と事務1名で、酒造りの経験者は3名、残る3名は函館市内出身で日本酒造りは初めてという顔ぶれでした。道南では約35年ぶりとなる新しい酒蔵の誕生は、新型コロナウイルスの影響で沈みがちだった町の空気を明るくし、離れて暮らす家族に郷宝を送る人もいたと、冨原さんは話しています。

受賞や選定も重ねています。令和3酒造年度の全国新酒鑑評会で入賞し、令和4酒造年度の札幌国税局新酒鑑評会では、純米酒の部で金賞を受賞しました。この年の同部門で金賞に選ばれた道内の製造場は5場です。東谷さんは札幌国税局新酒鑑評会の品質評価員も、令和3年度から令和7年度まで毎年務めています。「郷宝 特別純米酒」は、令和4年度の北のハイグレード食品2023にも選定されました。

酒造りの特徴

仕込み水は、七飯町の北にそびえる横津岳の伏流水で、中軟水で、酒造りに適しています。酒米は、北海道水田発祥の地とされる大野平野を中心に、地元の契約農家が育てる北海道産の酒造好適米「吟風」「彗星」「きたしずく」です。2021年の時点で、作付けは3品種あわせて約14.5ヘクタールに及んでいました。水・米・人のすべてを地元の「郷の宝」で醸すという考えから、これを「道南テロワール」と呼び、銘柄名の「郷宝」もここに由来します。

精米は自社で行います。酒米の硬さや水分量は毎年の気象条件で微妙に変わるため、蔵人が状態を見ながら品種ごとに精米歩合をきめ細かく調整し、米の旨みや香り、土地の個性を引き出します。また、箱館醸蔵は一年を通して仕込む四季醸造を取り入れており、年間の生産量は多くないものの、季節を問わず搾りたての郷宝を届けています。杜氏の東谷さんは北海道で約30年酒造りに携わり、令和2年の時点で、全国新酒鑑評会で通算3度の金賞を受けています。

「その土地で採れた酒米で、その土地の仕込み水で、その土地の風土を生かした地酒を醸す」ことを信条にしています。

めざす酒質は「淡麗旨口」です。すっきりとした軽快さの中にしっかりとした旨みがあり、後口のキレがよい酒で、道南の魚介をはじめとする食文化に合わせやすいことを意識しています。冨原さんは2021年の時点で、吟風は辛口寄りの旨口でふくよかな味わい、彗星はかなり辛口ながらフルーティーな香りで飲み口がすっきりしていると説明しており、ブリの唐揚げには吟風、刺身には彗星が合うという声も届いているそうです。

代表銘柄

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郷宝

「郷宝」は箱館醸蔵の代表銘柄で、道南の米、水、人のすべてを「郷の宝」で醸すという意味を込めた名前です。純米、特別純米、純米吟醸が吟風と彗星で醸され、きたしずく100パーセントを35パーセントまで自社精米し袋吊りで雫を採った純米大吟醸もあり、蔵限定ラベルも用意されています。味わいは淡麗旨口で、特別純米酒は北のハイグレード食品2023に選ばれました。

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見学・購入

蔵見学
あり(要事前確認)
直売所
蔵に併設した直売所は、JR大中山駅から徒歩約1分の場所にあり、土・日・祝日のみの営業です(10時から12時、13時から16時)。全商品の試飲を無料で楽しめます。
補足
見学スペースがあり、見学は無料です。営業日や時間は変更されることがあるため、訪問前に蔵へ確認してください。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
北海道亀田郡七飯町大中山1-2-3
創業
2021年
公式サイト
gohhou.jp

出典

compalyze.co.jp / japansake.or.jp / hokkaido.lg.jp / goshu-pro.jp / town.nanae.hokkaido.jp / sakagura.site / ameblo.jp / gohhou.jp / heteml.net / zaikaisapporo.co.jp / stores.jp / invest-all-hokkaido.jp / nikkei.com / hakodate.keizai.biz / oshima.pref.hokkaido.lg.jp / visit-hokkaido.jp / nta.go.jp / nrib.go.jp

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