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RiceWine

代表銘柄:HINEMOS

神奈川県

KANAGAWA

2018年創業

株式会社RiceWineは、2018年に酒井優太氏によって設立された神奈川県小田原市の酒蔵・日本酒スタートアップです。「日本酒をもっとシンプルに」という想いのもと、“時間に寄り添う日本酒”をコンセプトとしたブランド「HINEMOS(ひねもす)」を展開しています。銘柄名には「SHICHIJI(PM7:00)」といった時間帯を冠し、食事シーンでのペアリングや直感的なわかりやすさを追求した多様な酒質が特徴です。

創業当初は神奈川県大井町の井上酒造で委託醸造を行っていましたが、2021年に愛知県で300年以上の歴史を持つ老舗「森山酒造」の小田原市への移転を全面的に支援し、自社製造体制へと移行しました。酒蔵は冷蔵倉庫内に設置されており、年間を通した一定の温調管理によって「四季醸造」を行っています。フランスの日本酒コンクール「Kura Master」でのプラチナ賞受賞や、東京国税局酒類鑑評会での優等賞受賞など、国内外の鑑評会でも高い実績を残しています。

RiceWineの歩み

株式会社RiceWineは、2018年8月に酒井優太氏が設立した、日本酒の製造・販売を手がける会社です。酒井氏は1984年生まれで、リクルートで住宅や広告の領域を経験し、海外でITの仕事にも携わりました。日本の伝統産業の中から、海外に打って出られる商材として日本酒に着目しました。フィリピン駐在から帰国したあとは、妻の実家がある大井町の隣の小田原市に、家族で住むようになりました。

国内向けの清酒製造免許を新しい会社が取得するのは極めて難しいため、酒井氏は自分も造りに参加することを条件に、協力してくれる酒蔵を探しました。小田原商工会議所の紹介で、神奈川県大井町の井上酒造を2018年7月に訪ね、酒質は杜氏と相談して決め、造りには全工程に参加し、できた酒は全量買い取るという提案をしました。井上酒造は寛政元年(1789年)創業の老舗で、杜氏の湯浅俊作氏とともに、2018年10月下旬から仕込みが始まりました。洗米、蒸し、麹造り、酒母造りまで酒井氏自身が手を動かしました。

造りを知っていれば飲食店への売り込みでも詳しく説明できる、という考えからです。

ブランド名の「HINEMOS(ひねもす)」は「終日」を意味し、銘柄名には飲みたい時刻をそのまま付けています。第一弾は午後7時のスパークリング「SHICHIJI」と午前0時の赤色のお酒「REIJI」で、2019年3月に発売されました。同年5月に「KUJI」と「NIJI」、6月に「HACHIJI」と「JUJI」が加わりました。2020年12月に発売した170ミリリットル入り8本の飲み比べセットは、1万本が即完売しています。

同じ2020年には、オイスターバーを展開するゼネラル・オイスターと、牡蠣に合わせた「CACCCI」シリーズを造りました。

在庫不足を解消し、自社の酒蔵で安定して造るため、2021年に大きな転機を迎えます。杜氏の湯浅俊作氏は、愛知県北設楽郡東栄町にある300年以上続く森山酒造の蔵元の息子で、11代目の湯浅康平氏から12代目を継ぐ立場にありました。2021年7月、森山酒造は愛知県から小田原市鬼柳の冷蔵倉庫内に移転し、RiceWineの全面的な支援のもとで酒造りを始めました。神奈川県内で14番目、小田原市内では唯一の酒蔵となり、HINEMOSに加えて森山酒造の代表銘柄「蜂龍盃」も、新しい蔵で造ることになりました。

その後、2023年6月には12銘柄目の「ROKUJI」が加わり、午後6時から午前5時までの12銘柄がそろいました。同じ時期に中目黒へ初の直営店を開きましたが、この店舗はその後営業を終了しました。2026年8月時点では、直営店4店舗に加え、シンガポールと中国にも拠点を構えています。

受賞では、フランス・パリのKura Masterで2022年度に「JUJI」と「NIJI」が純米酒部門プラチナ賞(「JUJI」は上位16銘柄にも選出)、「ICHIJI」が同部門金賞に選ばれ、2023年度には「SANJI」が純米酒部門プラチナ賞、「NIJI」が同部門金賞でした。2022年の東京国税局酒類鑑評会では、清酒純米吟醸部門で森山酒造場のHINEMOSが優等賞を受賞しています。

蔵の発表では、ロンドンのIWCでスパークリング部門で「SHICHIJI」が銀賞、「YOJI」が銅賞、純米大吟醸部門で「KUJI」が銅賞を受けています。2024年のシンガポール酒チャレンジでは、「KUJI」が純米大吟醸部門でプラチナ賞、「SANJI」が純米酒部門でゴールド賞を受け、2銘柄とも2年連続の受賞を称える「シンガポール最高賞」に選ばれたと蔵が発表しています。

酒造りの特徴

酒蔵は冷蔵倉庫の中にあります。日本酒造りは気温が安定する冬の寒仕込みが一般的ですが、冷蔵倉庫の中は一年を通して温度が一定のため、季節を問わず仕込める「四季醸造」ができます。外の気候の変化を受けないので、杜氏は温度管理に追われずに技術を試せ、試作の回数も大きく増やせます。既存の倉庫に醸造設備を運び込む形のため、酒蔵の建設費も抑えられました。冬の間に集中する働き方を改め、蔵人が通年で働ける環境にすることも、狙いの一つです。

原材料は米と米麹と水だけで、醸造アルコールを加えない純米造りです。使用する米や酵母の品種は、飲む前に味や香りの先入観を持たれないよう、あえて公表していません。品評会の審査は減点評価が多く、受賞を目指すと洗練された似た味わいになりやすいと考え、HINEMOSでは「自分たちが美味しいと思う日本酒」を造る方針を取っています。通常15度前後のアルコール度数を、5度の銘柄まで幅広く造り分けているのもその一例です。

12銘柄は製法も味わいも大きく異なります。「SHICHIJI」はワインのシャンパンと同じ瓶内二次発酵で炭酸ガスを閉じ込めた微炭酸のお酒で、「REIJI」は米由来の天然色素アントシアニンで赤く色づきます。「JUJI」は仕込み水の一部に日本酒を使い、蜜のような濃厚な甘さを出したデザート酒です。「KUJI」は純米大吟醸で、国産米のきれいな部分だけを使い、パイナップルや洋梨を思わせる香りを引き出しています。「YOJI」は焼酎造りに使う白麹で酸味を強め、レモンを表現しました。

「SANJI」は杉樽で熟成し、ワイン酵母をブレンドしています。「ROKUJI」は、タンパク質含量の少ない特殊な米を使い、マスカットやライチに例えられる4MMPという香りを出したドライなスパークリングです。

2026年には、ブランド登場以来初の酒質リニューアルを行いました。「HACHIJI」はアルコール度数を7度から10度に上げて、甘みと酸味を強め、より食事に合わせやすいにごり酒にしています。「JUICHIJI」は14度から13度に下げ、ボトルも青色の瓶に改めました。「NIJI」は15度から13度に下げ、新たにスパークリングへと変わりました。「GOJI」は2度から3度にして、にごりを増やし、甘酒のような飲みごたえを高めています。

代表銘柄

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HINEMOS

時刻を銘柄名にした「時間に寄り添う日本酒」で、午後6時から午前5時までの12銘柄がそろいます。スパークリング、にごり、赤色酒、デザート酒、杉樽熟成、純米大吟醸まで味わいの幅が広く、アルコール度数も3度から16度まで多彩です。Kura Masterのプラチナ賞や東京国税局酒類鑑評会の優等賞を受けています。

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見学・購入

直売所
直営店は、ハラカド店、横浜赤レンガ倉庫店、エスパル仙台店、ラスカ小田原店の4店舗です。公式オンラインストアでも全12銘柄を購入できます。
補足
直営店では試飲ができ、店舗限定の詰め合わせセットやミニボトルの個別販売、過去の限定銘柄の取り扱いもあります。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
神奈川県小田原市鬼柳138-25
創業
2018年
公式サイト
ricewine.co.jp

出典

ricewine.co.jp / sakenomy.jp / townnews.co.jp / readytofashion.jp / prtimes.jp / sakagura-press.com / initial.inc / oishiisake.jp / sake-times.com / hinemos.tokyo / makuake.com / nikkei.com / nta.go.jp / kuramaster.com

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