SAKE BREWERY — GUNMA

浅間酒造

群馬県吾妻郡長野原町長野原1392-10 1872年創業

紹介

浅間酒造は群馬県最西端の長野原町に位置し、1872年(明治5年)に創業した酒蔵です。代表銘柄には「秘幻」「浅間山」「草津節」などがあります。標高約600mの厳しい寒さと浅間山系の軟水を生かし、「浅間杜氏」と呼ばれる地元の技術者たちが酒造りを行っています。

「日本一野菜に合うお酒」をコンセプトに掲げ、さらりとしたキレのある食中酒を醸しており、近年ではビーガン認証も取得しています。また、自社田や地元の契約農家で栽培された「改良信交」などの酒米を使用するテロワールを意識した仕込みや、適切な温度帯での品質管理が特徴です。

全国新酒鑑評会で通算16回の金賞受賞実績があるほか、外務省在外公館向けの日本酒にも採用されています。蔵には「浅間酒造観光センター」が併設されており、草津温泉の玄関口として多くの観光客に親しまれています。

歴史

浅間酒造の酒造りの起源は、天明3年(1783年)の浅間山大噴火の後、寛政年間(1789年から1801年ごろ)にさかのぼるとされています。その後、明治5年(1872年)8月に群馬県庁から酒造業の免許鑑札が下付され、当時の店主は櫻井傳三郎でした。翌明治6年(1873年)には清酒製造石高100石、銘柄「櫻川」として操業していたことが記録されています。明治42年(1909年)9月には灯篭の火が原因で酒蔵が全焼する被害に遭いましたが、同年11月に長野原町長野原の現在地へ移転し、再建を果たしました。

昭和28年(1953年)10月には浅間酒造株式会社として法人化され、社長には櫻井武が就任し、清酒製造業免許と焼酎甲類製造業免許を取得しました。昭和63年(1988年)3月には酒造工場の新社屋が完成するとともに、草津温泉方面へ向かう道中に位置する「浅間酒造観光センター」がオープンし、観光の玄関口としての役割も担うようになりました。

現在経営を担う社長も櫻井武を名乗りますが、昭和54年(1979年)生まれであり、昭和28年の法人化時に社長を務めた櫻井武とは同名の別人です。現社長は東京農業大学を卒業後、山形県の蔵元である出羽桜酒造での研修を経て平成16年(2004年)に浅間酒造へ戻りました。2022年には創業150周年を迎え、これを機に銘柄「浅間山」のブランドをリニューアルしています。地元で栽培した原料米を使った「本当の地酒」を造りたいという蔵元の想いのもと、自社田や地元吾妻の契約農家との酒米栽培に取り組みながら、地域に根差した酒造りを続けています。

酒造り

浅間酒造は標高約600メートルの高地に位置し、奥上州の乾燥した空気と浅間山系の軟水を生かして酒造りを行っています。標高が高いため沸点が低くなる環境も、この土地ならではの酒質に影響しているといいます。原料米には、栽培に熟練と注意を要することから「幻の酒米」とも称される「改良信交」を中心に、隣接する長野県産の「ひとごこち」や「山恵錦」も使用しています。改良信交は自社田や地元吾妻郡の契約農家で栽培されており、地元産の米にこだわるテロワールを意識した酒造りが特徴です。

こうした造りから生まれるのは、標高600メートルの風土だからこそ出せる、からっ風のようにサラッと乾いた味わいと、飲んだ後のキレを大事にした酒質です。独特の苦味が野菜のもつ苦みと響き合うことから「日本一野菜に合う酒」をコンセプトに掲げ、高品質な食中酒を目指しています。また、ヴィーガン認証も取得しており、海外の顧客にも紹介しやすい酒として展開しています。

品質面では、昭和63酒造年度以降、全国新酒鑑評会でたびたび金賞を受賞しているほか、2019年度・2020年度には外務省在外公館向けの日本酒として採用された実績があります。近年ではバンコク酒チャレンジ2026で「浅間山IBUKI」が金賞を受賞したほか、IWC2026でも複数部門での受賞、第53回群馬県清酒品評会では吟醸部門・舞風部門で優等賞を獲得しています。

蔵データ

所在地

群馬県吾妻郡長野原町長野原1392-10

創業

1872年(群馬県)

代表銘柄

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浅間山:浅間山は、現社長の櫻井武氏が蔵に戻った年に浅間山が噴火したことにちなんで名付けられた銘柄です。改良信交など地元吾妻産の酒米を使った純米吟醸などがラインナップされ、標高600メートルの乾いた気候が生む、からっとした飲み口とキレのよさが特徴です。2022年の創業150周年を機にブランドがリニューアルされました。

秘幻:秘幻は浅間酒造の看板銘柄で、お客様がもう一度味わいたいと夢に見るような酒を造りたいという想いから名付けられました。大吟醸は端麗な味わいでパンチはないものの美味しく、吟醸香は控えめに仕上げられています。一方、特別本醸造はほどよい辛口で冷やよりも燗に向くタイプとされ、おっきりこみや岩魚の塩焼きなど郷土の料理との相性がよいとされています。

草津節:草津節は、草津温泉で古くから歌い継がれてきた民謡の名を冠した定番銘柄です。大吟醸は山田錦を使い梨のような甘酸っぱい香りとシャープなのど越しが特徴で、純米吟醸は純米酒ならではの旨味、佳撰銀の芳醇清酒は控えめな香りとまろやかで優しい甘みを楽しめます。奥上州の乾燥した気候とやわらかい仕込み水が、すっきりとした味わいを生んでいます。

見学・購入

蔵見学

あり(要事前確認)

直売所

浅間酒造観光センターの売店では、蔵出しの日本酒に加えて地元の漬物やおつまみなど酒に合う商品、酒まんじゅうや黒ごまもちといった自家製菓子などを常時200種類以上取り扱っています。郷土料理店や軽食堂、レストランも併設されています。

補足

浅間酒造観光センターは高崎方面から草津温泉方面へ向かう道中に位置し、売店では看板銘柄「秘幻」をはじめとした地酒の試飲をしてから購入できます。所在地は群馬県吾妻郡長野原町長野原1392-10、売店の営業時間は9時から16時30分です。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

kobokudo.jp / asama-shuzo.jp / asama-sakagura.co.jp / tsunagu-plus.com / japansake.or.jp / pref.gunma.jp / gunma-saketsugu.jp / ameblo.jp / sakeworld.jp / motto-mag.com / note.com / imadeya.co.jp / sakeno.com / jozo.or.jp

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