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島岡酒造

代表銘柄:群馬泉・初しぼり

群馬県

GUNMA

1863年創業

1863年(文久3年)創業。群馬県太田市に蔵を構える島岡酒造は、赤城山系の伏流水と地元の酒米を使用し、創業時からの伝統製法である「生酛系山廃造り」にこだわる酒蔵です。蔵が位置する地の井水はミネラルを多く含む硬水であり、その特質を生かした山廃仕込みを貫いています。天然乳酸菌や蔵に棲む微生物の力を生かして手作業で醸される酒は、山廃ならではのキレのある酸味と深い米の旨味、熟成された深いコクが特徴です。かつて江戸時代の酒銘は「カネト正宗」でしたが、旧地名(宝泉村)の水に因んで「群馬泉」と改められました。

看板銘柄の「群馬泉」をはじめ、搾りたてを瓶詰めした「初しぼり」などの季節限定酒も展開しています。国内外のコンテストでも高く評価されており、「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2025」の純米酒部門で「群馬泉 超特選純米」がゴールドメダルを受賞したほか、令和7酒造年度の全国新酒鑑評会でも金賞を受賞しています。

島岡酒造の歩み

島岡酒造は、文久3年(1863年)に現在の太田市由良町にあたる地で創業しました。蔵は赤城山からの豊かな湧水に恵まれた土地に位置し、創業以来この水と地元産の酒米を使って酒造りを続けています。

江戸時代の酒銘は「カネト正宗」でしたが、市町村合併によって新田郡宝泉村という地名が太田市に変わる前、この地名が失われることを惜しんだ3代目か4代目の当主の頃に、宝泉の「泉」の字を取って「群馬泉」という酒銘に改められました。

平成18年(2006年)2月には失火により、仕込み蔵と貯蔵蔵の大半を失う被害に遭いました。一時は酒造りをやめることも考えましたが、取引先や群馬泉のファン、同業の蔵元からも再興を望む声が寄せられ、再建を決意しました。半年ほどで建物と設備の大半を復旧させ、同年のうちに酒造りを再開しています。蔵に棲みついていた天然の乳酸菌は、新しくした建物に保存してあった菌株を戻すことで、その後の酒母造りにも生かされています。

現在は6代目蔵元の島岡利宣氏が代表取締役と杜氏を兼ねています。大学卒業後に東京で会社員を経験したのち、広島県にあった旧国税庁醸造研究所で酒造りを学び、家業を継ぎました。造る酒の品目を絞り込み、年間の生産量は500石に満たない規模で、本当に造りたいと思える酒だけを丁寧に仕込む方針を貫いています。

酒造りの特徴

島岡酒造の酒造りには大きく三つの特徴があります。ひとつは創業時から続く生酛(きもと)系山廃造りで仕込むこと、ひとつはほぼすべての酒に地元群馬県産の酒米を使うこと、そしてもうひとつはレギュラー酒の多くを1〜2年ほど熟成させてから瓶詰め・出荷することです。蔵の敷地内にある井戸水はミネラルを多く含む硬水で、この水質を生かすために、速醸造りより熟成に耐える酒質を生みやすい生酛系山廃造りにこだわり続けています。

蔵には天然の乳酸菌が2種類棲みついており、冬季の低温と蔵人の手作業によって酒母を育てる、昔ながらの製法で仕込まれています。

使用する酒米は、大吟醸には山田錦を精米歩合35%まで磨いて用いる一方、そのほかの多くの商品には群馬県産の酒造好適米「若水」を主体に使っています。純米吟醸や超特選純米、山廃純米、山廃本醸造など、精米歩合や熟成期間を変えたラインナップを少数の品目に絞り込んで展開しており、搾りたてをオリ絡みのまま瓶詰めする季節限定の「初しぼり」なども毎年造られています。

全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度以降で11回入賞しており、うち金賞は平成30酒造年度、令和4酒造年度、令和6酒造年度、令和7酒造年度の4回です。令和7酒造年度は出品793点のうち金賞酒217点という狭き門での受賞でした。国内の鑑評会ではほかに、第95回関東信越国税局酒類鑑評会で吟醸酒の部と純米吟醸酒の部の双方で優秀賞を受賞しています。また群馬県清酒品評会では、第49回から第53回まで5年連続で吟醸酒の部の優等賞を受賞しました。

海外のコンテストでも評価は続いています。「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)」では2022年に純米酒の部で「群馬泉 舞風」が最高賞のトロフィーを受賞し、2025年には純米酒部門で「群馬泉 超特選純米」がゴールドメダル、本醸造部門で「群馬泉 山廃本醸造」がシルバーメダルを受賞しました。2026年には純米の部で「群馬泉 山廃純米」がリージョナルトロフィーを、「群馬泉 超特選純米」もゴールドメダルを受賞しています。

香港の「ORIENTAL SAKE AWARDS」では、「群馬泉 超特選純米」が2023年の純米(旨口)部門、2024年の純米酒(旨口濃醇)部門、2025年の純米(リッチ&ウマミ)部門でいずれも最高賞の金賞を受賞し、2023年から2025年まで3年連続の金賞受賞となりました。2024年には同部門のチャンピオン酒にも選ばれています。フランスで開催される「Kura Master」では、2023年のクラシックモト部門で「群馬泉 山廃純米」が決勝進出酒に選ばれ、「群馬泉 超特選純米」も同部門で金賞を受賞しました。

2026年の同部門では両銘柄がそろって優秀賞に選ばれています。また、県内のファン投票企画「群馬SAKETSUGU CUP 2026」では、酒米「舞風」を使った酒がファン投票1位を獲得しました。

代表銘柄

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群馬泉

「群馬泉」は、創業以来続く生酛系山廃造りと、ミネラル分の多い硬水を生かして醸される銘柄です。多くの商品を1〜2年ほど熟成させてから出荷しており、酸味としっかりした米の旨味、熟成によるまろやかさが調和した、燗から冷やまで楽しめる味わいが持ち味です。全国新酒鑑評会での金賞受賞に加え、IWCやKura Masterといった海外のコンテストでも評価されています。

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初しぼり

「初しぼり」は、搾りたての新酒をオリ絡みのまま瓶詰めした、毎年冬に発売される季節限定酒です。使用米は若水を中心に、精米歩合60%、アルコール度数18.5度、日本酒度+3、酸度2.1に仕込まれており、レギュラー酒に比べてアルコール度数と酸度が高いのが特徴です。出来立てのときにしか味わえない特別な風味が楽しめます。

見学・購入

蔵見学
なし

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
群馬県太田市由良町375-2
創業
1863年
公式サイト
shimaokasyuzo.com

出典

japansake.or.jp / pref.gunma.jp / filament-jp.net / sakeworld.jp / sakenomy.jp / gunma-sake.or.jp / ota-kanko.jp / shimaokasyuzo.com / g-shuhan.co.jp / jp.sake-times.com / nrib.go.jp

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