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望月酒造

代表銘柄:寿々兜

滋賀県

SHIGA

1789年創業

滋賀県甲賀市甲賀町毛枚に位置する望月酒造は、江戸時代の寛政元年(1789年)に創業した酒蔵です。代表銘柄「寿々兜(すずかぶと)」の名は、仕込み水に使用する鈴鹿山系の伏流水(鈴→寿)と、地元甲賀市の「甲(兜)」を掛け合わせて命名されました(かつては「晴朗」という銘柄で販売されており、2006年に現在の銘柄が誕生しました)。

造りの大きな特徴は、米本来の風味や味わいが感じられる酒質を追求している点です。滋賀県産の飯米「日本晴」などを主原料に使用し、精米歩合を抑えて(あまり磨かずに)醸造しています。ほとんど手作業で少量ずつ丁寧に仕込まれており、「米の味がする酒」「食事とともに楽しめる飲み飽きない酒」をコンセプトに醸しています。

現在は11代目蔵元杜氏の望月大輝氏が酒造りを引き継いでいます。

望月酒造の歩み

滋賀県南東部、鈴鹿山系のふもとの山あいにある甲賀市甲賀町毛枚(もびら)に、望月酒造の蔵があります。創業は寛政元年(1789年)で、二百年以上の歴史を持つ蔵です。忍者の里として知られる甲賀の集落にあり、地元の氏神は油日神社です。

長く「晴朗(せいろう)」の銘柄で酒を出してきましたが、2006年に新しい銘柄「寿々兜(すずかぶと)」が誕生しました。名前は、酒造りに欠かせない鈴鹿山系の伏流水の「鈴」をめでたい「寿」にして「寿々」とし、地元・甲賀の「甲」を「兜」に改めて掛け合わせたものです。ラベルには望月家の家紋があしらわれています。

酒造りを長く支えたのは、石川県の能登から毎年蔵入りした杜氏でした。2012年の冬には57回目の蔵入りを迎え、この杜氏は50年以上にわたって蔵一筋に仕込みを担いましたが、高齢と体調のために2013年に引退しました。望月長裕氏は十代目で代表者を務め、息子の大輝(ひろき)氏は2011年ごろから蔵人として杜氏のもとで仕込みを学び、2014年からは家族総出で酒造りに取り組みました。

大輝氏は十一代目にあたります。高校卒業後に家業に入り、能登杜氏から酒造りを学びました。杜氏の引退後は、県内の蔵元での修業と自蔵の仕込みを掛け持ちし、2020年12月に蔵元杜氏となりました。蔵には「百禮之會非酒不行(ひゃくれいのかいひしゅふぎょう)」と書かれた掛け軸が掲げられています。あらゆる儀礼や会合に酒は欠かせないという意味の言葉で、先代の座右の銘でした。先代は「飲み飽きないうますぎない酒」をコンセプトに、万人受けよりも誰かに選ばれる酒を目指しました。

蔵は地域の催しにも出店してきました。11月に開かれる「甲賀もちふる里まつり」には2011年の第14回に出店し、2017年の第20回ではお燗酒と地酒の販売を案内しました。滋賀の酒蔵が集まる「滋賀地酒の祭典」にも、2012年の第6回に出店しました。2016年には毎日新聞の連載「近江酒蔵巡り」で取り上げられ、2024年7月には「ここ滋賀」の1階マーケットで試飲販売会を開きました。

酒造りの特徴

原料米は、酒造好適米ではなく飯米の「日本晴」を中心に使い、あまり磨かずに仕込むのが蔵の特徴です。精米歩合は、磨いても60%程度で、ほとんど磨かない80%の酒もあります。米本来の風味を味わえる「米の味がする酒」を目指し、食事と合わせて楽しめる酒質をねらっています。米は、かつて琵琶湖の湖底だったことに由来する粘土質の土地「ずりんこ」で育つ滋賀県産米にこだわります。仕込み水は鈴鹿山系の伏流水です。

酒造好適米の「吟吹雪」も使います。吟吹雪は山田錦と滋賀県の酒造好適米「玉栄」を交配した品種で、当初は「滋系酒56号」と呼ばれていました。栽培は地元の米作りグループに依頼しており、2017年に仕込んだ新商品では、契約栽培の吟吹雪を全量使って純米吟醸と辛口純米を造りました。純米吟醸「寿々兜」は吟吹雪100%、精米歩合60%、協会14号酵母で、アルコール分は17度、酸度は2.0です。辛口純米「寿々兜」は吟吹雪100%、精米歩合80%、金沢酵母で、日本酒度は+10、酸度は2.0です。

造りはほとんど手作業で、仕込みは少量です。能登杜氏が仕込みを担っていた2012年には、年明けに杜氏が蔵入りし、1月中旬に酛(酒母)を仕込み、1月末から添・踊・仲・留の四日間で醪を仕込みました。添だけを別立ての添桶で仕込む方法をとっており、この仕込み風景は五十年変わらないものでした。酵母は同じ2012年に、京都市産業技術研究所から分譲を受けた協会7号系の泡あり酵母を使っていました。同じ2012年、麹室は室温を30〜40度に保ち、真冬の蔵内との温度差は20〜30度にもなりました。

商品には、上撰「寿々兜」と上撰純米「甲賀の里」があります。「寿々兜 熟成三年古酒」は、本醸造タイプの生原酒をそのまま瓶詰めして冷蔵保存した酒で、深い味わいが特徴です。少し冷やした程度がおすすめです。信楽焼の狸に「寿々兜」を詰めた、贈答向けの商品もあります。

代表銘柄

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寿々兜

望月酒造の代表銘柄で、2006年に「晴朗」に代わる銘柄として誕生しました。名前は鈴鹿山系の伏流水の「鈴」と甲賀の「甲」にちなみます。日本晴を磨きすぎずに醸す「米の味がする酒」で、上撰のほか、吟吹雪を使う純米吟醸と辛口純米、本醸造タイプの生原酒を冷蔵保存した熟成三年古酒があります。ラベルには望月家の家紋があしらわれています。

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見学・購入

直売所
営業時間の目安は8時から18時で定休日はなく、駐車場は6台分です。JR草津線の油日駅から徒歩10分、新名神高速道路の甲南ICから車で15分の距離にあります。
補足
2018年3月には「近江の酒蔵三十三カ所めぐり」ツアーの一行19名を迎え、試飲でもてなしました。来蔵の際は、営業時間や販売の有無を事前に電話(0748-88-2020)で確かめるのが確実です。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
滋賀県甲賀市甲賀町毛枚1158
創業
1789年
公式サイト
r.goope.jp

出典

sakenomy.jp / gicz.tokyo / sake-times.com / imashiga.com / leafkyoto.net / sakeworld.jp / saketime.jp / kosuga-saketen.com / koka-kanko.org / r.goope.jp / suzukabuto.blog.fc2.com / column.imashiga.com / tsukinosakazuki.com / cocoshiga.jp

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