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LIBROM

代表銘柄:LIBROM・Verbena・Mint

福岡県

FUKUOKA

2020年創業

株式会社LIBROMは2020年7月に設立され、2021年に福岡県福岡市中央区に都市型のクラフトサケ醸造所を開きました。代表の柳生光人氏が「いつかイタリアで日本酒を造りたい」という夢をきっかけに、山口県の新谷酒造や石川県の農口尚彦研究所での修業を経て、中学時代の同級生で醸造責任者の穴見峻平氏とともに立ち上げました。

酒税法上は「その他の醸造酒」に分類される「クラフトサケ」を手掛け、「日本酒文化をもっと身近に」をコンセプトに掲げています。日本の伝統的な酒造りの技法と手づくりの麹を基本としながら、発酵段階で地元・福岡県産のフルーツ(あまおう等)やハーブ、食用花などの副原料を加える醸造方法が特徴です。2024年時点では、都市型醸造所として福岡市の水道水をフィルターに通して仕込み水に使っていました。醸造所にはパブが併設されています。

LIBROMの歩み

LIBROMは、福岡市中央区高砂で「クラフトサケ」を造る醸造所です。運営する株式会社LIBROMは2020年7月10日に設立され、酒類製造免許は清酒ではなく「その他の醸造酒」で取得しました。代表の柳生光人さんは、イタリアが「ヨーロッパ一の米どころ」だと知り、「いつかイタリアで日本酒を造りたい」と考えたのが出発点でした。大学卒業後は山口県の新谷酒造に就職して約1年間、酒造り全般を学び、その後、石川県の農口尚彦研究所に一期生として入りました。

醸造責任者の穴見峻平さんは、柳生さんの中学時代の同級生です。高校卒業後はサッカー留学でドイツに3年間暮らし、帰国後に柳生さんの夢に共感して酒造りの道に入りました。広島県の蔵で修業したのち、新潟県の阿部酒造で3年間働き、麹造りや酒母造りを学んで、最後の造りでは責任仕込みも任されました。

社名は、イタリア語の「LIBERTA(自由)」と「ROMANZO(ロマン)」を組み合わせた造語で、「brew freely, be romantic」を醸造の理念としています。「日本酒文化をもっと身近に」をコンセプトに掲げ、2021年5月6日にパブ「LIBROM Craft Sake Brewery」を開店しました。6月1日に福岡税務署長から酒類製造免許を取得し、6月15日にはエディブルフラワーを使った初回醸造酒(ビオラとセンニチコウ)700本限定をクラウドファンディングで予約販売しました。

ルクセンブルク酒チャレンジ2022で「Mint」が銅賞を受けました。2023年10月にはイタリアに現地法人を設立し、2024年には日本とイタリアの二拠点体制にすると発表しています。同年のクラウドファンディングでは、イタリア産米を輸入して現地での製造を想定したテストバッチの酒造りを計画に掲げました。

酒造りの特徴

LIBROMが造るのは、清酒ではなく酒税法上の「その他の醸造酒」です。清酒は米・米こうじ・水などを原料に発酵させてこしたものと定められているのに対し、LIBROMは日本酒と同じ「米・米麹・水」の醸造工程に、果物やハーブ、エディブルフラワー、スパイスなどの副原料を加えて一緒に発酵させます。伝統的な並行複発酵の技術は守りながら、季節ごとに多彩な味わいを表現するのが特徴です。

麹は醸造所内の小さな麹室で、温度と湿度を管理しながらすべて手作業で造っています。醸造所はマンションの1階にある10坪ほどの空間で、麹造りから瓶詰めまでを一本ずつ手作業で行い、一年を通して仕込む四季醸造です。精米は最小限にとどめ、たとえばVerbenaは精米歩合92%、BIWANJYO2026は89%で、米の旨味を生かした味わいを目指しています。原料は九州産、とくに福岡県産にこだわり、ミントやラベンダーなどは福岡県小郡市の農園から仕入れています。

2024年時点では、福岡市の水道水をフィルターに通して仕込み水とし、300Lのタンク3基で少量生産をしていました。

ユニークな試みも続けています。「Lemon」では、乳酸や白麹を使わずレモンのクエン酸で酒母を立てる「レモン速醸酒母」を蔵として世界初の手法と位置づけ、もろみにも糸島産のレモンを加えました。2022年2月には初めてのどぶろく造りにも挑み、千葉県の浜田屋酒店とのコラボ酒「LIBDOB」を造っています。

副産物の酒粕は月に約200kg出ますが、2024年に東海大学との酒粕プロジェクトを始め、家畜の飼料などに活用して廃棄率0%を達成したと発表しています。酒粕から堆肥を作って米農家に使ってもらう循環型の米作りにも取り組んでいます。なお、2022年時点でパブでは、LIBROMのお酒のほか、柳生さんと穴見さんそれぞれの修業先の日本酒も取りそろえていました。

代表銘柄

LIBROM

LIBROMは、蔵のお酒全体に付けられた銘柄で、福岡県産の米と手造りの米麹を使い、フルーツ、ハーブ、スパイスなどの副原料を加えて発酵させたクラフトサケです。季節ごとに副原料を替えて仕込むため、あまおう、ミント、ラベンダー、ビワなど味わいの幅が広いのが魅力です。アルコール分は低めのものが多く、日本酒に慣れていない人でも飲みやすい設計です。いずれも「その他の醸造酒」として自社の醸造所で造っています。

Verbena

Verbenaは、蔵が「一番人気商品であり、定番酒」とする、福岡県産のレモンバーベナを使ったクラフトサケです。原材料は福岡県産米、米麹、レモンバーベナで、精米歩合は92%、アルコール分は10%です。酸味と米由来の甘さのバランスがよく、ハーブ由来のレモンのような香りが楽しめます。ハーブには小郡市の農園のものを使い、冷やしてグラスで飲むのがおすすめです。蔵の発表では、ミラノ酒チャレンジでプラチナ賞を受けています。

Mint

Mintは、モヒートをイメージして、仕込みの途中でミントを加えて醸したクラフトサケです。福岡県小郡市の農園の「スイートリコラミント」と「イエルバブエナ」という2種類のミントを、乾燥させて細かく砕いてもろみに入れています。ミントの清涼感、お米の甘み、酸味が調和した爽やかな味わいです。ルクセンブルク酒チャレンジ2022で銅賞を受けた2022年の「Mint」は、瓶内二次発酵による発泡性のあるお酒でした。

見学・購入

直売所
醸造所に併設のパブで、造り手の姿を間近に見ながらお酒とおつまみを楽しめます。福岡市中央区高砂1-21-27 ボンフル高砂103にあり、渡辺通駅と薬院駅から徒歩5分です。お酒は公式オンラインストアでも購入できます。
補足
2022年時点では、醸造所がガラス張りで、タイミングが合えばパブから仕込みの様子を見られました。営業時間は月〜木曜16:00〜23:00、金曜16:00〜24:00、土曜12:00〜24:00、日曜16:00〜23:00で、予約は電話(092-753-9298)またはInstagramのDMで受け付けています。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
福岡県福岡市中央区高砂1-21-27 ボンフル高砂103
創業
2020年
公式サイト
librom.jp

出典

wikipedia.org / imadeya.co.jp / sakestreet.com / sake-times.com / librom.jp / makuake.com / saketime.jp / weblio.jp

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