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白岩

代表銘柄:IWA5

富山県

TOYAMA

2019年創業

株式会社白岩は、シャンパーニュの最高峰「ドン ペリニヨン」の醸造最高責任者を28年間務めたリシャール・ジョフロワ氏が創立した酒蔵です。富山県立山町白岩の豊かな自然の中に建てられた酒蔵は、建築家の隈研吾氏が設計を手がけました。

代表銘柄の「IWA 5」は、ワイン造りの伝統手法である「アッサンブラージュ(ブレンド)」を日本酒に応用した革新的な酒造りが特徴です。山田錦・雄町・五百万石といった複数の酒米、5種類の酵母、伝統的な生酛造り、そして熟成させた貯蔵酒などをブレンドし、調和と複雑味のある味わいを実現しています。冷酒から燗酒まで幅広い温度帯や料理とのペアリングに対応し、2026年に資本業務提携を結んだ三越伊勢丹イノベーションズの発表では、世界のミシュラン星付きレストランや航空会社の上位クラスでも採用されています。

白岩の歩み

株式会社白岩は、シャンパーニュの名門ドン ペリニヨンで28年にわたり5代目の醸造最高責任者を務めたリシャール・ジョフロワ氏が、2019年に設立した会社です。氏はシャンパーニュ地方の生まれで、京都で日本酒を飲んだことをきっかけに「これが自分のやるべきことだ」と感じ、以来数えきれないほど日本を訪れてきました。2023年時点ではフランスと日本を行き来しており、創立者であり醸造家として酒造りに携わっています。

ジョフロワ氏が目指したのは、海外で設計された酒ではなく、日本に根を張り、伝統的な手法で、自らが設計した蔵で造る酒でした。その構想を後押ししたのが、友人の建築家・隈研吾氏です。隈氏は、富山市東岩瀬で1893年に創業した家族経営の酒造会社、桝田酒造店を率いる桝田隆一郎氏を氏に引き合わせました。桝田氏の故郷である富山が「IWA」の本拠地となり、隈氏にとっては初めて手がける酒蔵になりました。

蔵が建つのは、立山連峰を望む富山県中新川郡立山町の白岩地区で、蔵の名もその地名にちなんで「白岩(Shiraiwa)」といいます。設計は隈研吾建築都市設計事務所で、2021年3月に竣工しました。砺波平野の農家住宅に着想を得た大きな屋根の下に、醸造の場、人が集う場、泊まる場が収まっています。貯蔵庫は土間の下に埋めて地面の温度を生かし、近くの神社の杉材、地元の牛革、米や籾殻、土を混ぜた和紙など、土地の素材が使われています。働く人と訪れる人が同じ屋根の下で暮らし、同じ炉を囲む構成です。

ボトルの形はデザイナーのマーク・ニューソン氏が、伝統的な酒器を変形させて作りました。光沢を抑えた濃い色のガラスに、書家の木下真理子氏が描いた文字を、デザイナーの中島英樹氏との協働で白いガラスの薄い層として焼き付けています。IWAは2025年10月時点で、日本、ヨーロッパ、アジア、アメリカなど38カ国で販売されています。

代表取締役社長はシャルル・アントワン・ピカール氏で、ジョフロワ氏は創立者・醸造家として酒造りを担っています。2026年8月には、立山町で複合施設を運営する株式会社MAEと資本業務提携を結びました。白岩地区の農家が酒米の一部を栽培しており、高齢化や担い手不足を受けて、米づくりを次の世代へつなぐ体制づくりが背景にあります。同年9月には、株式会社三越伊勢丹イノベーションズとも資本業務提携契約を結んでいます。同社は、IWA 5が世界のミシュラン星付きレストランや航空会社の上位クラスでも採用されていると発表しています。

酒造りの特徴

IWAの酒造りの核は、シャンパーニュの技法であるアッサンブラージュ、つまりブレンドです。一度の仕込みで理想の均衡を得ようとするのではなく、性格の異なる複数の原酒を造り分け、組み合わせて一つの酒に仕立てます。ジョフロワ氏は、構成要素が多いほど均衡は強くなり、アッサンブラージュは良くなると考えています。配合は年ごとに変わるため、歴代を飲み比べる垂直テイスティングも、将来の楽しみ方として挙げています。

原料米は山田錦、雄町、五百万石の3種です。山田錦は兵庫県産と富山県産で洗練をもたらし、岡山県産の雄町は豊かさと質感を、富山県産の五百万石は全体をまとめる役を担います。酵母は実験的なものを含む5系統で、高い香りと低い香り、青い香り、複雑さ、旨味、酸味、粘性や質感といった個性の補完を考えて選びます。酒母は主に伝統的な生酛で、深みを加えます。さらに熟成させた貯蔵酒(リザーブ酒)を合わせ、均衡と複雑さを高めます。

IWA 5はアルコールを添加しない純米大吟醸で、全量が火入れされています。最初のアッサンブラージュ1は、構成原酒のうち最も精米歩合が高いものの基準で50%でした。アッサンブラージュ2以降は、すべての構成原酒が35%です。アッサンブラージュ4は、ジョフロワ氏が富山の蔵で初めて仕上げたものでした。

年ごとのアッサンブラージュには、2020年のアッサンブラージュ2、2021年のアッサンブラージュ3、2022年のアッサンブラージュ4、2023年のアッサンブラージュ5、2024年のアッサンブラージュ6、2025年のアッサンブラージュ7があります。アッサンブラージュ5は、杜氏のヤブタ氏とジョフロワ氏の連携から生まれたと蔵は説明しています。アッサンブラージュ6は、蔵が最初の創作の周期の締めくくりと位置づけています。

別に「IWA 5 Reserves」があり、2年から7年熟成した原酒だけを組み合わせ、平均熟成期間は4年半以上です。毎年のアッサンブラージュが若々しい活力と季節の違いを映すのに対し、リザーブスは変わらぬ署名にあたると蔵は説明しています。

代表銘柄

IWA5

「IWA 5」は、ジョフロワ氏がアッサンブラージュで仕立てる純米大吟醸です。山田錦、雄町、五百万石の3種の米と5系統の酵母、主に生酛の酒母、熟成させた貯蔵酒を組み合わせ、毎年配合を変えます。蔵は、軽やかさと複雑さを併せ持つ均衡を特徴とし、冷酒から燗酒までの幅広い温度帯と、繊細な料理から力強い料理までの幅広い食事に合うと説明しています。

見学・購入

直売所
公式サイトの Shop ページで販売しています。
補足
酒蔵は、働く人と訪れる人が同じ屋根の下で過ごす造りで、醸造と来訪者の受け入れが一つの建物の中にあります。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
富山県中新川郡立山町白岩178
創業
2019年
公式サイト
iwa-sake.jp

出典

japansake.or.jp / sakedata.jp / pref.toyama.jp / furusato-tax.jp / tjapan.jp / asahi.com / compalyze.co.jp / iwa-sake.jp / kkaa.co.jp / intojapanwaraku.com / agri.mynavi.jp / san-tatsu.jp / musubikiln.com

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