SAKE BREWERY — TOYAMA

魚津酒造

富山県魚津市本江新町6-1 1925年創業

紹介

富山県魚津市に位置する、同市唯一の酒蔵。1925年(大正14年)に宮内吉次郎により「本江酒造」として創業され、当時地元の魚津港が北洋漁業の船団基地として賑わっていたことにちなみ、主力銘柄を「北洋」と命名した。2022年に社名を「魚津酒造」へと変更している。

仕込み水には立山山麓水系(片貝川)の豊富な伏流水を使用し、山田錦や五百万石、富山県初の自主開発酒米「雄山錦」などを原料に、富山湾の海の幸に合う酒造りを続けている。銘柄には伝統ある「北洋」「名誉北洋」「越中懐古」のほか、全量無濾過原酒・瓶貯蔵を特徴とする特約店限定ブランド「帆波」などを展開する。

主な受賞歴として、「名誉北洋」が平成19年〜21年酒造年度の全国新酒鑑評会で3年連続金賞を受賞したほか、「帆波 純米大吟醸 無濾過原酒 山田錦」が「SAKE COMPETITION 2023」にて銀賞を受賞している。

歴史

魚津酒造は、大正14年(1925年)9月30日に宮内吉次郎によって「本江酒造」として富山県魚津市本江の地に創業しました。当時、地元の魚津港は鮭鱒漁を行う北洋漁業の船団基地として大いに賑わっており、その隆盛にあやかって主力銘柄を「北洋」と名付けたと伝えられています。「北洋」は当初「きたなだ」と読まれていましたが、戦後になって「ほくよう」と呼ばれるようになったといいます。

昭和31年(1956年)には魚津市街地の大部分を焼失させた魚津大火により蔵も被災し、現在の工場はその後に再建されたものです。それでも本江酒造は魚津市内で唯一の酒蔵として酒造りを続け、平成19酒造年度から平成21酒造年度にかけては、代表銘柄「名誉北洋」が全国新酒鑑評会で3年連続の金賞を受賞するなど、高い評価を得ていました。

しかし蔵を支える杜氏が不在となるなど経営は徐々に厳しさを増し、令和4年(2022年)3月30日、業績改善のため発行済み株式の3分の2を株式会社日本酒キャピタルに譲渡し、同社の傘下に入りました。事業承継にあたっては洗米機や蒸気釜、こうじ室などの設備が大幅に改修されたほか、それまで約30種類にのぼっていた銘柄を「北洋」「蜃気楼の見える街」「帆波」の3ブランド19種類に整理・集約し、令和4酒造年度からはアルコール添加酒の製造をやめて全量純米蔵へと転換しています。

そして同年12月1日、魚津市内唯一の酒蔵であることをPRするため、97年間親しまれてきた「本江酒造」の屋号を、社名「魚津酒造」へと改めました。現在は代表取締役社長の田中文悟氏のもと8名ほどのチームで運営されています。事業再建にあたって杜氏を務めたのは、30代で酒造りの世界に飛び込み富山へ移住した坂本克己氏です。

酒造り

仕込み水には、立山山麓水系の豊富な伏流水を使用しており、富山湾で獲れる魚介類に寄り添う酒質づくりを支えています。

原料米は兵庫県産の山田錦を中心に、富山県が自主開発した酒米「雄山錦」、地元の味噌蔵から分けてもらったという希少な「亀の尾」など多彩な品種を使い分けています。季節限定ブランド「帆波」では美山錦、秋田酒こまち、五百万石、ミルキークイーンなども用い、精米歩合40〜60%と品種ごとに磨きの度合いを変えて造り分けています。帆波の季節商品はアクア(美山錦)、オレンジ(秋田酒こまち)、マリンブルー(五百万石)、ピンク(雄山錦、精米歩合40%)、レッド(山田錦、精米歩合50%)、ホワイト(ミルキークイーン、精米歩合60%)の6種類が展開されています。

事業承継を経た令和4酒造年度からはアルコール添加酒の製造を取りやめ、全量純米蔵へと転換しました。事業承継後、蔵や道具の徹底した清掃と、洗米機・蒸気釜・こうじ室などの設備改修が行われました。また「帆波」では10kg単位でのこまめな洗米や、瓶詰め後直ちに0度で冷蔵保管するなど、鮮度と品質管理を重視した造りを進めています。

蔵データ

所在地

富山県魚津市本江新町6-1

創業

1925年(富山県)

公式サイト

uozushuzo.co.jp

代表銘柄

[PR] 本セクションは楽天アフィリエイトのリンクを含みます。

北洋:魚津港が北洋漁業で賑わった歴史にちなんで名付けられた、蔵を代表する全国展開の主力銘柄です。立山山麓水系の伏流水と山田錦を用いて仕込まれ、精米歩合の異なる袋吊りシリーズなど複数アイテムを展開しています。令和4酒造年度からは全量純米で醸造しています。

越中懐古:「北洋」ブランドの一系統として、社名変更前の本江酒造時代に展開されていた銘柄です。純米酒「越中懐古」は麹米・掛米ともに精米歩合60%、アルコール度数15度で仕込まれ、米の旨みを残しながら後味は爽やかな辛口に仕上げられていました。さらに磨きを高めた精米歩合35%の純米大吟醸「越中懐古」も存在していましたが、社名変更後の北洋・蜃気楼の見える街・帆波の3ブランド体制には含まれていません。

名誉北洋:平成19酒造年度から平成21酒造年度にかけて全国新酒鑑評会で3年連続金賞を受賞した実績を持つ、社名変更前の本江酒造時代の主力銘柄です。片貝川の伏流水を用いた丁寧な仕込みにより蔵の技術力を示す代表格とされてきましたが、社名変更後の北洋・蜃気楼の見える街・帆波の3ブランド体制には含まれておらず、現在のラインアップにはありません。

帆波:事業承継後に生まれた、今後の基幹ブランドと位置づけられる特約店限定銘柄で、これまで手掛けてこなかった無濾過生原酒に挑戦しています。甘口ながらしっかりとしたキレを特徴とし、美山錦・雄山錦・山田錦など季節ごとに異なる酒米・精米歩合(40〜60%)で造り分けています。「帆波 純米大吟醸 無濾過原酒 山田錦」はSAKE COMPETITION 2023の純米大吟醸部門でSILVER(銀賞)を受賞しました。

見学・購入

補足

2024年11月時点の取材で、同社副社長は「いつか、直売所などできるといいですね」と述べており、蔵の直売所や酒蔵見学は今後の構想として語られるにとどまっています。所在地は富山県魚津市本江新町6-1で、取扱店舗は公式サイトの店舗一覧ページで確認できます。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

同じ富山県の酒蔵

出典

meimonshu.jp / wikipedia.org / uozushuzo.co.jp / uozu-kanko.jp / info-toyama.com / co-coco.jp / ja.wikipedia.org / sakeworld.jp / nrib.go.jp / sakecompetition.com / sakeai.com

本ページは自動収集した情報を編集したものです。内容の正確性を保証するものではありません。