銀盤酒造
代表銘柄:播州・銀盤
富山県
TOYAMA
1910年創業
明治29年(1896年)に現在の黒部市荻生にあたる荻生村で創業し、明治43年(1910年)に醸造を開始した酒蔵です。代表銘柄には「銀盤」や「播州50」などがあります。仕込み水には、日本の名水百選にも選定されている北アルプス由来の「黒部川扇状地湧水群」の軟水を使用しています。原料米には山田錦や雄町のほか、富山県産の五百万石や富の香などを厳選して醸しています。コンピューター制御を備えた大型醸造設備や低温貯蔵タンク群を導入し、オートメーション化による安定した高品質な酒造りを特徴としています。
すっきりとしたのどごしとまろやかで飲み飽きない淡麗な味わいを追求しており、全国新酒鑑評会では通算26回の金賞を受賞した実績を持ちます。
銀盤酒造の歩み
銀盤酒造の歴史は、明治29年(1896年)2月に荻生村(現在の黒部市荻生にあたる地)の資産家たちの出資により設立された荻生酒造合資会社にさかのぼります。その後、明治43年(1910年)9月に醸造を開始しており、銀盤酒造では現在この年を創業年としています。蔵は北アルプス黒部峡谷を望む土地にあり、太古の時代に酒が湧き出たと伝えられる土地です。
仕込み水には、昭和60年(1985年)に環境庁の名水百選に選ばれた黒部川扇状地湧水群の軟水を使用しています。この水は、北アルプスに降り積もった雪が花崗岩層を約10年かけて通り抜けて濾過されたもので、黒部川は平成10年(1998年)の建設省の清流ランキングで通算4度目の全国一位に選ばれました。昭和31年(1956年)12月には酒造場が完工しました。
酒造りにとどまらず、平成8年(1996年)4月には北陸地方で初めてとなる地ビール「秘峡黒部ビール」を発売するなど、多角的な商品展開にも取り組んできました。現在は日本酒に加えて、アミノ酸を多く含むみりんや長期貯蔵の本格焼酎(甲乙混和)、ウォッカなども手がけています。
経営面では、後継者難を背景に平成28年(2016年)6月に全株式を阪神酒販へ譲渡して同社の子会社となり、翌平成29年(2017年)10月には阪神酒販が保有株式の95%を盛田株式会社へ譲渡したことで、盛田グループの一員となりました。その後、令和4年(2022年)12月に盛田が保有する銀盤酒造株式の全部を株式会社伝統蔵へ譲渡することを決め、令和5年(2023年)1月1日付で譲渡が実行されたことにより、盛田グループを離れています。
伝統蔵は銀盤酒造の代表取締役である山岸逸人が全株式を保有する会社で、経営陣が自ら株式を取得する形での承継となりました。現在の代表取締役社長は山岸逸人、杜氏は荻野久男が務めています。
全国新酒鑑評会では金賞を通算26回受賞しています。平成14酒造年度以降の入賞酒目録で確認できる範囲では、平成14酒造年度・平成16酒造年度・平成20酒造年度・平成22酒造年度に金賞を受賞しました。入賞は平成15酒造年度・平成18酒造年度・平成20酒造年度・平成22酒造年度・平成23酒造年度に重ねており、平成20酒造年度と平成22酒造年度はいずれも第一工場が金賞、第二工場が入賞という結果でした。
酒造りの特徴
原料米には、酒米の王様と呼ばれる山田錦や雄町のほか、富山平野で育った五百万石や富の香など、吟味した酒造好適米を使用しています。精米はコンピュータ制御による自家精米が基本で、玄米を一粒ずつ丁寧に磨き上げ、純米大吟醸では28%から35%まで、時間をかけて磨き込みます。精米を終えた米は「枯らし」の工程を経てから次の工程へ送られます。
洗米は洗米機でジェットの水流を用いてやさしく糠を洗い流し、10〜15度の水に浸けて米に水分を吸わせます。この工程で使う水にも、仕込み水と同じ黒部川扇状地湧水群の水を用いています。蒸し上げた米は放冷機で冷まして「外硬内軟」の状態に仕上げ、製麹機で麹菌を均一に散布したのち、温度と湿度をプログラム制御できる製麹室で麹を育てます。この米麹に蒸米と水を加えて酒母をつくります。
仕込みは酒母に仕込み水と蒸し米を加え、麹・蒸米・水を3回に分けて投入する三段仕込みで行い、自動センサーで醪の温度を管理しながらアルコール発酵を進めます。発酵を終えた醪は自動圧搾機で搾って酒と酒粕に分け、一部は搾りたての生酒として出荷し、それ以外は低温貯蔵タンクで熟成させます。
搾った酒は、おり引きや62〜65度での火入れなどの工程を経て、マイナス5度の大型低温貯蔵タンクで約6ヶ月かけて熟成させ、旨みと切れ味を整えてから瓶詰めしています。こうしたオートメーション化を各工程で積極的に進めることで、杜氏を中心とした蔵人が力を発揮できる体制を築き、高品質な酒を安定した価格で届けることを目指しています。
代表銘柄
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播州
銀盤の純米大吟醸「播州50」は、酒造好適米の山田錦を50%まで磨き上げ、名水百選に選ばれた黒部川扇状地湧水群の水を用いて長期低温貯蔵で仕上げた一本です。穏やかな香りとまろやかな口当たりを持つ淡麗辛口酒で、発売当初から品質の高さで評判を呼んできた、銀盤を代表するロングセラー商品のひとつです。
銀盤
銀盤は、黒部川扇状地湧水群の軟水を仕込み水に、山田錦や雄町、富山県産の五百万石・富の香などを吟味して用いた銀盤酒造の代表銘柄です。名水百選にも選ばれたこの軟水と、コンピュータ制御の醸造設備・低温貯蔵タンク群による安定した品質管理を通じて、すっきりとしたのどごしと飲み飽きない淡麗な味わいに仕上げています。
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- 直売所
- 銀盤売店では、銀盤の全商品に加えて売店限定のオリジナルグッズを取り扱っており、新酒シーズンには搾りたての生酒も販売しています。営業時間は9時から17時までで、土曜・日曜・祝日は休業です。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 富山県黒部市荻生4853-3
- 創業
- 1910年
- 公式サイト
- ginban.co.jp
出典
sakenomy.jp / ginban.co.jp / wikipedia.org / japansake.or.jp / hokurikushuhan.com / sakemuseum.com / sake-guide.com / kuramotokai.com / moritakk.com
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