大岩酒造本店
代表銘柄:秀峰岩泉
鳥取県
TOTTORI
1877年創業
大岩酒造本店は、鳥取県日野郡江府町江尾にて明治10年(1877年)に初代当主・大岩房太郎によって創業された酒蔵です。中国地方最高峰の大山に連なる奥大山の豊かな自然環境のもとに位置し、一部の商品の仕込み水には、標高約800m付近のブナ原生林から湧き出る硬度約20の超軟水を使用しています。
原料米には地元・日野郡産を中心とした良質な酒米(江府町産の山田錦や日野郡産の五百万石など)を採用し、昔ながらの製法を守りながら酒造りを続けています。出雲杜氏の技を継承しつつ当主を中心とした仕込みを行い、希少となった昔ながらの「生酛(きもと)造り」で純米原酒を復活させています。
代表銘柄の「秀峰岩泉(しゅうほういわいずみ)」は、地元で「ガンセン」の愛称でも親しまれています。蔵は、仕込み水の超軟水がまろやかですっきりとした味わいを生むと説明しています。2023年7月からは予約制の酒蔵見学も受け付けています。
大岩酒造本店の歩み
大岩酒造本店は、鳥取県日野郡江府町江尾にある酒蔵です。明治10年(1877年)、初代当主の大岩房太郎が、現在の江府町江尾にあたる地に酒蔵を興したのが始まりで、創業から140年余り、中国地方最高峰の大山に連なる奥大山の麓で酒造りを続けています。社名は有限会社大岩酒造本店で、代表銘柄は「秀峰岩泉」です。
日野郡にはかつて4社の酒蔵がありましたが、価格競争や杜氏、後継者の問題などで減っていきました。2003年時点の社長・大岩泰彦さんは、日野郡内で唯一の酒造会社になったと語り、水と米にこだわり、地場のものしか使わないという方針を述べていました。その後も蔵は続き、現在は当主の大岩一彦さんが蔵を率いています。
蔵は「奥大山の水」とも縁があります。平成3年(1991年)には、大山のブナ林の伏流水を使った「奥大山の水」の商品開発に携わり、平成6年(1994年)からはこの水を酒の仕込み水にも使うようになりました。2007年には、蔵の商品が鳥取県のふるさと認証食品に認定されています。また2009年の中国5県きき酒大会では、鳥取県が団体の部で優勝し、蔵の担当者も個人の部で3位に入ったと蔵が伝えています。
2014年には、江府町を舞台にした小説「天の蛍~十七夜物語~」をイメージした大吟醸「天の蛍」を発売しました。2016年には、この銘柄が好評で300本が完売したと、杜氏を務める専務が話し、定番商品として出荷を続けたいと語っていました。2023年8月には公式サイトを一新し、ネットショップで全国に商品を届けています。2009年から2016年ごろには、金持神社で祈願した「金持酒」も販売していました。
酒造りの特徴
仕込み水は、奥大山の標高約800m付近に広がるブナ原生林の湧き水で、硬度はおよそ20の超軟水です。蔵は、軟水であるほどまろやかですっきりとした味わいになると説明しています。この水を使うのは一部の商品で、大吟醸、大吟醸しずく搾り、純米吟醸、純米酒などがこの水で仕込まれています。大吟醸しずく搾りは、一昼夜かけて自然に滴るしずくを集めて造る酒です。
原料米は日野郡産が中心です。大吟醸と生酛造り純米原酒には江府町産の山田錦、純米吟醸には日南町産の五百万石、純米酒には日野郡産の五百万石を使います。天の蛍は、鳥取県奥大山産の山田錦を100%使った大吟醸で、精米歩合は37%、使用酵母は9号です。2003年時点では、地元の農家と契約栽培を行い、品質を保つため、保存設備のない小売店には卸していませんでした。
造りは出雲杜氏の技を受け継ぎ、当主を中心に仕込みを行っています。2016年の仕込みは1月から2月にかけて5回行われ、麹造りや三段目の留添えの作業が進められていました。冬に積もった雪解け水を含んだ田んぼで育てた、寒暖差の大きい土地の酒米を使うと、蔵は説明しています。
特色のひとつは、昔ながらの生酛造りです。乳酸菌の力で雑菌を抑え、酵母が育つ環境を整える製法で、蔵は希少となったこの製法で純米原酒を復活させたとしています。生酛造り純米原酒は、精米歩合70%、アルコール度数18度、日本酒度+2.0、酸度2.0です。蔵は、奥大山の強炭酸水で割る飲み方や、奥大山の天然水で加水した上燗を勧めています。
代表銘柄
秀峰岩泉
「秀峰岩泉」は蔵の主力ブランドで、地元では「ガンセン」の愛称で親しまれています。大吟醸、大吟醸しずく搾り、純米吟醸、純米酒、にごり酒、生酛造り純米原酒のほか、蔵が創業当時から地元に愛されてきたと紹介する上撰、定番酒の佳撰まで幅広くそろいます。日野郡産の米を中心に醸す、地元に根ざした顔ぶれです。
見学・購入
- 蔵見学
- あり(要事前確認)
- 直売所
- 公式ネットショップで全国に発送しているほか、蔵でも購入できます。
- 補足
- 2023年7月から、予約制の酒蔵見学を受け付けています。1回2〜4名で約1時間、社長兼杜氏が案内し、1人1,500円で各銘柄のミニボトル3本セットが付きます。対応できない日もあるため、早めに電話(0859-75-2404)で申し込んでください。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 鳥取県日野郡江府町江尾1872
- 創業
- 1877年
- 公式サイト
- syuhou-iwaizumi.jp
出典
youtube.com / japansake.or.jp / sakenomy.jp / na-na.media / syuhou-iwaizumi.jp / tottori.lg.jp / diamond.jp / hinonohi.com / pref.tottori.lg.jp / cgr.mlit.go.jp / web.archive.org
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